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沖縄大学キャリア選択論(第2回)授業を終えてのひとり振り返り

今日は、今年度最初の県内大学向け「産学協同キャリア教育授業プロジェクト」の講師を行う初日。沖縄大学で90分のオンライン講義に行ってきた。

この授業のコーディネーターを務めている佐渡山さんにお声がけいただき、2019年度から関わらせていただいて3年目。
毎回参加すぐ学生が違うわけだから、雰囲気も毎年異なるわけだけど、今年は特にオンラインと対面を織り交ぜる形になりそうなのでよりチャレンジング。同じことに飽きるのが早いので、私にとってはチャレンジさせてもらえる環境がとってもありがたく、先生方も信頼して任せてくれることで自由に構成させていただけているのもありがたい。
今年度は、各大学の先生に加えて、コーディネーターの佐渡山さんと2社の企業さん、沖縄大学は講師の仲間さんと100名越えの学生(まだ調整期間なので来週には若干増減あるかも)、沖縄国際大学は講師のJOCA池田さんと42名の受講者と共につくる学びの場。私のやることは変わらないので緊張したりはあまりないけれど、冷静に見てみるとかなりの関係人口で驚き(笑)


共に学びをつくる仲間と大切にしたいこと

沖大・沖国の両方で共通のグランドルール。昨年と異なるのは、4つ目に「Be present」を追加したこと。

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ただでさえ人数が多く受け身になりやすい大学講義、オンライン授業だと画面をオフにしていたら何でもできちゃう。(他の授業のレポート書いてるとか、お菓子食べながらテレビ見たり、友達が更新しているInstagramのストーリー見たり、料理したり!?)

別に「ながら」するのをやめろ!というわけではなく「今ここの瞬間(授業)に集中している状態か?」に心を向けてもらうことが目的。前半は個々人のワーク時間が多いからあまり意味を見出せないかもしれないけれど、チームが結成された後になると特に4つ目が大切になってくる。
共有している時間で最大限に協力して取り組むためには、今の自分のこころとからだの状態を自覚し、仲間に共有しておくことが重要。モチベーションが高くても身体がだるかったり眠たい時はあるし、積極的にプレゼン作成に関わりたいと思っていても、なぜかやる気が全く起きないこともある。そんな時、素直にその状態を開示できれば、どんな活動の方法が適しているのか、どんなスケジュールで動くか、役割分担をどうするのかを調整できる。


そんなことを考えながら授業内でも実践してみると、こんなふうにチャットにコメントしてくれました。(受講生のみんな、誰ひとりカメラはONにしてくれなかったけど、チャットでは活発にコメントしてくれて嬉しかったよ〜!ありがとう)

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※画像内のコメントは実際に出てきた学生からの声の一部


Yes,andとノンジャッジメンタルの実践

グランドルールの体現として行ったワークがあと二つ。
一つ目は「1対1じゃんけん」
学生はノリノリとは言えなかったかもしれないけど…108名の大学生と【オンライン・全員画面OFF】の状態でジャンケンしたい!というゆりりんの願いに、グランドルール1.Yes,and で乗っかってくれたみんなと実現でき、見事108名の中で最後に残った人が1名いたので感動!(大学で会えたら美味しいお菓子でもプレゼントするね)

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こう書いていると、大人数のオンライン授業にも慣れていてすごいな〜という印象を与えかねないけれど、実は今日の授業も、全然想定通りにはいかないスクラップアンドビルドの繰り返しで生まれたもの。
今後PBLを進めるにあたってチームでの活動も増えてくるので、ビデオカメラをONにしての双方向コミュニケーションに慣れてもらおうと考えていたのだけれど…「ひとりで画面に向かっていると寂しいので、ぜひ顔出せる人はビデオONにしてもらえると嬉しいです!」の呼びかけに、見事 しーん… という空気が流れて画面上は黒塗りのまま(笑) 
なるほど、今の時点ではかなり心理的安全性も低くて、顔出しのハードルも高いのだな。とみんなのリアクションにYes,andな解釈をして方法を変え、その場でスタンプを活用したじゃんけんへ変更。すると、黒塗りの画面上にスタンプが並ぶという、初めて見る光景に。(ZOOMの設定なのか、同じスタンプを出した人が集まるようになってるようで、画面の表示の順番が変わっちゃうことも知れた)


二つ目は「第一印象祭り ゆりりんver」
講師のプロフィール的なストーリーを聞いて、実際の本人像に関係なく、受け取った印象を勝手にコメントするというもの。

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自分の感じたことや考えたことに素直に、相手からどう見られるのかという評価(ジャッジ)の視点を気にしすぎず、言語化するための練習を目的とするもの。
私の生き方や働き方、その背景にあるストーリー少しだけ話した上で、私への印象をコメントをしてもらいました。これもみんながたくさん書いてくれて嬉しい!(嬉しさのまま全部載せちゃいます)

・質問です。人間関係で嫌になったことはありますか?
・ゆりりん、実は内向的な人かもなって思います!
・活発な経歴や印象ですが、意外と物静かな性格ではと思いました
・優しそうという印象でした
・私も普天間高校出身で親近感湧きました!
・ゆりりんさんは、同級生
・普段は明るいけど落ち込む時はとことん落ち込んでそう
・素晴らしい講義でした!
・居酒屋でバイトしてそうだなと思いました。
・フレンドリーな方だと思います
・居酒屋のホールスタッフやってそうです!
・旅行好きそう✈️
・明るくて行動力がある人だなと思いました。
・明るくて一緒にいたら笑顔になれそう!という印象だったのですが、「彼氏、彼女」という表現ではなく、「パートナー」という表現していたので、ゆりりんさんはジェンダーなどのことについても、何か学んでそう!って思ってました!自己紹介のようなところを見たときに、やっぱり!ってなりました!
・ゆりりんさんは、とっても明るくて笑顔が多くて素敵だと思います!マクドナルドでバイトしてそう笑、友達いっぱい居そう
・虹色が好きそう、海とか森とか自然が好きそうだなと思いました!
・居酒屋でバイトしてそう
・球技が好きそうに見えます。
・友達にすぐになれそうです。
・ゆりりんさんの印象は、長女で弟や妹の面倒見が良さそう!!
・みんなから愛される人当たりのいい性格なのかなと思います。
・ゆりりん絶対ドミノピザで働いてた
・絶対優しい
・居酒屋でバイトしてそう
・カレーが好きそう🍛
・コミュニケーション自体に価値を感じている方だと感じました。
・優しいイメージ
・真ん中っ子そう
・飲食店のバイトしてました??
・ゆりりんさんのように誰にでもフレンドリーで前向きな人になりたいと思いました。
・サンエーで働いてて、バイトリーダーみたいになってそう。
・Zoom開いたら若くて驚きました
・学生時代のバイトの時、めちゃくちゃ大きい声で「いらっしゃいませー」って言ってそう!
・コミュケーション能力が高く、喋りやすそう
・アルバイトで塾の先生してそうだと思いました。
・話し方が上手でした
・色んなことをしていたり、行動力があってとても尊敬しています!無理していないか心配になりました!
・もし、今の仕事をしてもしなくても毎月の給料が入ってくるという状況になったとしても今の仕事を続けたいですか?
・笑顔が素敵だし、明るいので接客業がとても上手そうにみえます!
・コンビニでバイトしてそう
・子ども大好きそうと思いました
・モチベーションをもらえました。自分も若いうちから頑張ります!
・誰かのために動いているという印象を受けましたが、その気持ちはどこから来るのですか?私は内気で、自分のことで精一杯なのであこがれます!
・デポで働いてそうです!
・子供の面倒見が良さそう
・出会いがないです。
・人見知りを改善するにはどうしたらいいですか?

グランドルール3.ノンジャッジメンタル の実践として、感じたことを率直に言語化して表現することに慣れるためのものなので、勝手に受け取ったことを書いちゃっていいよ、が伝わっていたらいいなと。「絶対ドミノピザで働いてた!」とか、私からどんなことを受け取ってそう思ったのか、今回はひとつひとつ聞けなかったのが残念。(教室で会えたら聞いてみたいことがたくさん!)


気づきとか、反省とか、今後の授業を考える上でのメモ

いつだったか書いていたけれど、あまり意識していなかった「余白4割」のことを思い出した。やはりLiveな双方向の授業は、予想通りにいかないことにどれだけYes,andできるかで、投げたボールをキャッチしてもらえるかどうか変わる。受け取る準備ができていなかったり、受け取り方がわからなかったり、気持ちと行動のギャップが大きい時もあるからこそ、私が担当させてもらう場づくりにおいては、一緒に学ぶ学生のリアクションを大切にしようと改めて感じた。

そしてそして、今回すっごく特徴的だったなと思ったのが、顔出しはNGでも、コメントやスタンプでの反応は抵抗ない人も少なくないということ。(とはいえ、ゆりりんへの印象コメントが58名分だったので残り50名くらいはノーコメントだったのかな…スタンプまでは追えてないので次回までの改善を考えよう)

そして個人的に驚いたのは、参加者全体に見えるチャットへの書き込みがとても少なく、私の投げかけに対してほとんどの学生がプライベートチャットで(わざわざ私を指定して)コメントをしていたということ。今回の授業では出席確認のために表示名を学籍番号と氏名にしてもらっていたので、名出しのコメントを他者に見られたくないという気持ちの人が多いのかなと感じました。少しやりとりを重ねながら、匿名でプライベートチャットに来たコメントも口頭共有したけれど、まだまだ他者のジャッジを気にする壁は厚いな…。
今後、教室での対面を交えながらハイブリットでの実施ができそうだということなので、少しずつでも自己開示したり対話することのバリアをゆるめて、他者との関わりがあることでの楽しさ、気づき学びの深さを体感できる時間をつくりたいと思います。

さあ、明日は沖国で今年度初担当の講義。またまた何が起こるのか…!

サポートしていただくと、やる気が爆発します!(笑)甘いものを食べながら、言語化頑張りますので、応援してもらえると大喜びです✌︎('ω'✌︎ )