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2023年3月、冥王星が水瓶座にイングレス~アクエリアスの本質

来年3月に、冥王星が水瓶座に入りますね。これは大きな時代転換を示す配置であり、今、あちこちで冥王星の話題が目につきます。私たちは少し先のことを感受できる能力を持っているので、集合的に何かをキャッチしているのではないでしょうか。


冥王星は約276年かけてホロスコープを一周します。前回、冥王星が山羊座から水瓶座入りしたのは1776年あたりです。日本では江戸時代後期、世界ではアメリカ独立宣言やフランス革命が起こりました。(伝えられている歴史が正しいとは限りませんがw)


でも、この時代に、冥王星はまだ発見されていません。天体は発見されてからその力が発揮されると言われているので、実質、前例がないのです。私たちが直接的に知り得るのは、冥王星が蟹座~山羊座に位置した期間までです。


冥王星が発見されたのは1930年なので、ぎりぎり冥王星蟹座時代からしか人類は体験していない・・・つまり、冥王星が水瓶座に位置する時代がどのような動きを齎すのかは未知なのです。


しかし、冥王星の働きの大前提として、その星座が示す事柄を限界まで引き出して、そして破壊するーーということが言えます。破壊されるからこそ、その星座の象意を成仏させることができるのです。破壊と再生を体験してこそ、新しい次の時代を作っていくことができるーー


2008年~2023年までの山羊座冥王星時代は、山羊座の象意である社会的因習や企業の力が最大にまで達して、それが破壊された時代です。(まさに現在進行形)2008年はリーマンショックから始まりました。この隆起と衰退の働きは、企業だけでなくあらゆる権威、国家やピラミッド型の経済優先システムをも指しています。2022年時点から振り返ると、まさに!その通りですよね。


国家やシステム、企業という男性性の発展と衰退。過去約20年においては、上から押さえつけ、個のパワーを封印する力が最大限まで働いていました。群れから出るとどうなるか知りませんよ、大人しくシステムに従いなさいよ、個々で生きていくことなんて許しませんよ・・・という見えない圧力に満ちた社会であったわけです。


しかし、2019年からの疾病政策を含め、それらが行き過ぎて、本音では「こんなふざけたシステムに従えるか!」「私は私として生きていく!」という破壊ゆえの目覚めが起こっているのもまた事実です。


そして、来る冥王星水瓶座時代は水瓶座的象意が最大限まで引き出され、それが破壊されて、魚座へ向かう時代と言えます。これは一体、どういうことでしょうか。


個が個に戻っていく時代であり、次の冥王星魚座時代ーー受容性という女性性に満ちた優しい時代を目指して進んでいきます。個性を認め、あらゆる違いを認め、システムや権威や損得感情に頼らない時代へ向かう時と言えます。


冥王星水瓶座時代を経て、人類は「真の魚座」「オクターブ高い魚座」へと向かっていきます。
(どこへ向かうかこそが重要です) 水瓶座時代、風の時代が来たからといって、何の意識改革もせずに、そこに乗っていくことはできません。


水瓶座は「自由・平等・博愛」
横に繋がる世界観を持つサイン。この世的、物質的なあらゆる繋がりは意味をなさなくなるのかもしれません。形や損得で繋がることに意味がなくなる時代。人と繋がっておけば何とかなるという損得意識、八方美人的な形式優先の繋がりなど、真心のない関係性は意味をなさなくなる。血縁だけで繋がる家族や家系よりも、本当に心で繋がる仲間との関係が強くなっていく時代。


名声や力ある人との繋がり等があっても、真の実力や価値のないものはニーズがなくなり、コネや後ろ盾がなくても、本当によいものや才能はどんどん日の目を見るような時代になるでしょう。つまり「形式・依存・忖度・縦の構造」を許さないのが、アクエリアスの大きな流れでもあります。


自由平等博愛、そして、共存共栄は「個の自立の上に」成し遂げられるもの。横の繋がりでコミュニティーを作っても、それを構成している一人一人が自立できていなければ、やがて破綻します。そして、人を助け、人に優しくできるのも、自分自身の自立と成熟があればこそです。冥王星水瓶座入りは、そんな新しい時代への幕開け、プロローグです。


個々人の運命において、冥王星がどのように働くかも、基本的には同じです。古くなって形骸化したもの、古い価値観や思い込み、傷や恐れを融解させていくように働きます。そして、私たちを真の自立・真の成長・発展へと促します。


勇気と克己心、全体性を持った賢明さを獲得していくことーー水瓶座が普遍性を持っているように、より広い視野、よい高い視点を獲得できるよう、冥王星が破壊と再生を通して「刷新・改革・自己成長」の機会を与えてくれるでしょう。


自分主体で能動的に生きる者にとっては刺激的で喜びに満ちた時代になり、外側主体で受動的に生きれば、ジワジワと閉塞感と苦しみが増していく時代になると思います。


冥王星蟹座時代においては、戦争で蟹座的象意である家庭の温かさや命の拠り所が失われ、冥王星獅子座時代においては、経済発展という集合意識に突き動かされて、むしろ、獅子座の象意である個々の尊厳や純粋な喜びがないがしろにされてきたと言えます。


また、冥王星乙女座時代においては、全体に自己を捧げるというような奉仕の精神に満ちた側面がある反面、細部に宿る喜び、見えない価値、自分だけの宝物などが失われがちな時代であったと言えます。


冥王星天秤座時代に生まれた世代が社会人になる頃には、天秤座の象意である結婚制度が逆に壊れていきました。晩婚化が進み、生涯独身というライフスタイルも珍しくない風潮に。そして、ジェンダーフリーを勝ち取ってきた世代です。


今でこそ、性的マイノリティーへの理解が進んでいるものの、この時代に、自らの性的マイノリティーをカミングアウトしてきた方たちは多大なる苦しみを味わい、偏見に晒されながら、同じ境遇にある方々の道を切り開いてくれたわけです。苦しみの中、自分を生きるという太陽に従い、次世代的理解を得るために先頭切って戦ってくれたのだと思います。(素晴らしい勇気です!)


そう考えると、冥王星水瓶座期間に、真の自由・平等・博愛が完成されるわけではなく、それに向かって進みながら、道を作っていく時だと言えます。冥王星が位置する星座の象意はその期間のうちに完成するものではないーーと考える方が自然であり、賢明です。



二千年単位の時代区分<アクエリアス>の足掛かりが完成するのは冥王星魚座期間以降(2043年以降)であって、次の20年で、私たちは勇気を持って個として生きながら、次世代に向けて、それを地ならししていく覚悟が求められます。変化を恐れず、目に見えるものの奥にある真価を見つめながら、共に進んで参りましょう。本当の<アクエリアス>が完成するまでには数百年か千年以上の年月がかかるのかもしれませんね。


次回のカフェティアマトは冥王星とアクエリアスについてのフリートーク。ヌーソロジーやオコツトの話も飛び出すかも。登録者が100名になるとライブができるので、登録お願いしまーす♡

(30) Cafè Tiamat - YouTube

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