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蟹座を通して山羊座に至る~反転の完全性

ホロスコープに描かれている「星の課題・魂のテーマ」を、見事にクリアして、「結果」を出してみせてくれた大切な友人がいます。以下、彼女をKと呼びます。


Kのホロスコープを見た私は、驚愕しました。すべてのアングル(1室・4室・7室・10室の起点)に天体がタイトな合(計ったようにぴったりと重なっている状態)となっており、熱烈歓迎☆な活動宮グランドクロスを形成していたからです。


グランドクロスとは「最強クラスの試練や重圧・葛藤を与える複合アスペクト」とされます。ユリシスは吉凶という視点でホロスコープを読みませんので、グランドクロスが凶相を表すとは微塵も思いません。むしろ「いよっ!選ばれし勇者!」くらいに思っています。


しかし、かなりの紆余曲折があることは間違いないでしょう。思わず、その尊さ、魂の意気込みに手を合わせる想いになりました。実際に、Kは数々の難局を乗り越えてきています。決して、強靭な精神の持ち主ーーというわけではなく、むしろ繊細で情にもろく、霊的感受性の鋭い性質です。


皆さん、多かれ少なかれそうだと思うのですが、強さというものは弱さの上に成り立つものです。弱さを持ち合わせているからこそ、強くなれます。試練を糧にギリギリのジャンプを繰り返すからこそ、私たちはいよいよ強くなっていきます。


重圧や葛藤のないホロスコープはひとつもありません。ユリシスは太陽と土星がオポジションです。(しかも、インターセプトしています)確かにその通りの人生です。何ひとつ確かな形にならず、挫折の繰り返しでした。今、星読みという役を得て、ようやく自分なりの「着地感」を得ました。



太陽が土星から常に圧力をかけられて、形になろうとしたところでダメになる。それを延々と繰り返して、なんと、太陽が土星の圧を超えるまでに、48年かかったわけです・・・乙w(社会的役割という意味において、です)



ですから、どなた様も何の心配もいりません。星に吉凶はないのです。マイナスや抵抗圧を糧にすればいい。圧がなければ成長もないのです。マイナスが強いとプラスも強くなります。それは可能性の宝庫です。そして、その「過程」自体を楽しむことだってできるのです。すべては捉え方、意識次第です。


で、本題に戻ります。Kのホロスコープに描かれた「魂の使命・天命」と呼べるものが「蟹座を通して山羊座」に至る設定となっていました。それを伝えた時、「どういうこと?」という感じだったのですが、そりゃあそうです。読んでいるユリシスだって、具体的な事象を通じた説明が難しいくらいですからw



簡単に言うと「情を通じて動き、やがて情を超えて、実利(結果)を出す位置に至る」ということです。情とは美しいものですが、それだけでは現実的結果を出すことは難しいですよね。人の力になりたいという純粋な情を動機(燃料)として、やがて、情だけではなく現実的な結果を出すーーー



職業柄、Kは「一般的な日本人では想像できないくらいの窮地」に陥った人たちと、多くの接点があります。それこそ、今日明日の生活もままならない、子どもたちに食事も与えられない、身の安全も保障されないーーそんな状況の人たちです。そのような「場所」からのSOSが絶えない日常。



これはホロスコープの持ち主であるKにとっても「役割を通して完成に至る」見事な現場を与えられていることになります。上も下もないのです。助ける人と助けられる人という上下の概念は、本当は存在しないわけです。すべての存在は対等であり、すべての存在は繋がりを通して、与え・与えられています。



当初、Kは情で動かされていたのかもしれません。初めの動機は「助けたい」という情であったことでしょう。しかし、それだけでは終わらなかった・・・一方向からの援助という範疇を超えて、どうにか「窮地のさなかにある人びと」の自立の手助けをする方法はないか?と考えました。



そして、文化や生活の中に「その宝の種」があることを発見しました。システムからの保障や保護の枠から外れているのなら、「個のパワー」を使えばいい!「個々人の個性と才能」「それぞれの生活」の中に、お金に換えられる価値があることに気がついて、そして、それを見事に実現してみせてくれました。

まさに「蟹座を通して山羊座」に至ったわけです。反転の完全性を見せてもらいました。星読みをしていて、このような現実創造のリアルと魂のテーマをクリアしていかれる姿を見せてもらえることは役得です。その度に感動に満たされます。



反転の統合とは合理性の極みです。そして美しいです・・・
死にたいくらいの苦しみと極上の感動が同居するこの星。
いいもんだよなぁ、地球人生♪


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