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月のハウス~手放して反対側へ!その①


先日、「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんへのレクイエムのような記事を書きました。彼女の出生時刻はわかりませんが、あれだけの愛に溢れたメッセージを大衆に向けて見事に表現された方だから、太陽は3ハウスではないのかな~なんて思うのですが、そうなると、月も同じく3ハウスになる可能性があります。



もしも、それが合っているならば・・・(仮定の話ですみません)色々と合点がいくのです。月は囚われ・最大の不安定要素と考えています。従来のように、月を幸運の在り処、心の拠り所などと解釈すると、(冗談ではなくて)本当に命取りなんです・・・



※私は従来の月解釈ではなく、マドモアゼル愛先生の月欠損論をベースに、進化占星術や心理占星術と併せて、独自に月を解釈させていただいております。私の月解釈は、マドモアゼル愛先生の正式な月欠損論を正しく理解し継承しているものではありません。どうぞご了承くださいませ。



月のサインは「囚われの自分像」であり、月のハウスは「特に不安を感じる場所、どうしても囚われてしまう具体的事柄」です。もし、芦原さんの太陽と月が3ハウスであるならば、卓越したメッセンジャーであると同時に、自己表現に不安を覚え、実力があるにも関わらず、作品や能力に自信が持てなくなったりするでしょう。そして、自分の意志を表明することを最後の最後に諦めて、絶望してしまう可能性があります。



月がもたらす不安や恐怖、混乱する感覚・・・それらはすべて幻なのです。でも、それに実体がある、リアルであると感じてしまい、最終は月の囚われにより命を絶ってしまうことも、少なからずあります。そこまで行かずとも、月のサインだけでなく、ハウスの事柄に囚われるほど、なぜだかどうしてもそこが上手くいきません。しかし、それを一旦手放してしまうと、不思議なくらい現実が整います。



私自身は蠍座の月が2ハウスにあって、自己価値の在り処がわからなかったし、どう社会に自分を打ち出していいのか、自分の強みは何なのか、着実な足が地につかないままの迷ってばかりの人生でした。そして、お金の心配をするというよりも、お金に対する手応えのある感覚を持てないでいました。お金の重要性がわからず、また、現実的な金銭感覚も大きく欠落していました。



そこで、ある時、こう決めました。「私には真っ当な金銭感覚や社会人としての現実感覚が全くない!だから、これからお金のことを考えるのは一切やめにしよう。うん、それでいいのだ~」と、バカボンパパのように清々しく開き直りました。はじめはちょっとしたゲーム感覚でした。手放してみたらどうなるだろう・・・という好奇心から始めたことでした。




それ以降、お金関係はすべて夫任せ。夫の指示通り、諸々をこなすだけ。それに、占星術の鑑定料金はすべて後払い制でお願いしているし、振込確認もしません。後払いだと心配になりませんか?と訊かれたこともありますが、全く気にもなりません。きっと、社会人としては完全にどうかしています!!!随分経ってから、正規料金よりも相当多く振り込んでくださっていることに気づき、長らくお礼も言わずで、冷や汗が出ることも・・・



でも、この完全にどうかしているスタンスwがすごい効果を生み出しました。お金のことを考えないでいればいるほど、勝手にどんどん2ハウスの事柄が安定していくのです。「今、地球に生きている私」という確固たる手応えが生まれてきて、物心両面が整います。だって、それはあたりまえのことなんです。月のハウスのことはいくら考えても無駄だからです。どうせまともな判断なんてできないし、衝動的でロクなことにならないと知っています。



また、8ハウスに月がある友人の例ですが、彼女は「私は男性から大切に扱われない」という傷を持っていて、セクシャリティの喜び、男性と愛し合う喜び(8ハウスマター)を強く求めていました。でも、それ自体が苦しくなり、ある時、自分から離婚を切り出し、シングルマザーになりました。



その後、(強制的に)自分で十分なお金を稼ぐために仕事に没頭することになり、自分の価値とは何か、自分の本当の強みや求めていることは何かを、苦しみながら探し始めました。(2ハウスに集中)そして、一年が経った時、別れたご主人と復縁し、今はすべてが満たされています。あんなに欲しくても得られなかった8ハウスの成就を手に入れました。



月があるハウスのことは「渇望や不安」を覚えます。本当は何の問題もないのに・・・です。でも、視点を反転させると、全く違う世界が見えてきます。土星とは違い、月の欠乏感や劣等感や不安感は「幻」なのです。だから、是非、ピンと来た方はお試しくださいね。月のあるハウスのことは全面手放し!反対側のハウスに意識を置きます。強制的な手放しをさせられるより、自分から意識的に手放す方がお得です。



ハウスは現場ですので、速やかに現実が変わるという意味においては反転ハウスへのアプローチの方がわかりやすく出ると思います。というのも、月は日常的にどのような思考や感情、初動を生み出すかの大元であり、それが現実を創り出すからです。何もしていない時間やぼーっとしている時間は、ほぼ月の影響下にあります。つまり、月=無意識の影響が強くなるのは、家で一人でいる時や何らかの行為を意識的に行っていない時ですね。



その時、少しでも内的な不安定要素があれば、私たちは出生時の月があるハウスのことが心配でならず、そのことに囚われます。あるいはそのハウスにおけるエネルギーのロスや不安定さをもたらします。すると、現実はその不安と欠落を埋めたいという動機を元にした現象を映し出します。そのインプリンティング(刷り込み・初動)を変えることはできませんが、意識的に方向づけすることは可能です。恐れや不安の大元(月)を冷静に直視すること、押さえつけられた感情をきちんと感じてあげることで、現実は整います。



お金がなくなったらどうしようと思えば思うほど、お金のない状況が現象化します。健康を失ったらどうしようと思えば思うほど、健康でない状態が現象化します。出生時の月は「不安を回避したい」という強い自己保存欲求が土台にありますので、殊更、月を満たそうとする行動は不安という動機を強めることになるからです。これは心理学的にもよく理解されている事実であるのに、出生時の月を満たすことが私たちの精神的安定をもたらすーーなんて、よく考えればありえないことなのです。



月を認めて、意識のベクトルを反転させるとどうなるか。あら不思議!現実が整います。求めても求めても手に入らなかったものが、いつの間にか満たされています。是非、試してみてくださいね!たとえば、月が2ハウスにあれば、自分でバリバリお金を稼ごうなんて思わず、配偶者との愛、信頼関係を築くことに重きを置きます。循環する愛と豊かさに足場を置きます。月が10ハウスにあれば、社会的成功者になろうなんて思わず、「みんなのお母ちゃん」を目指すのです。家や家族、周囲の人の心の拠り所になればいいのです。



近いうちに、月の各ハウスごとの処方箋を書きますので、しばしお待ちくださいませ~♡

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