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1999年のグランドクロスをヌーソロジー的に読んでみる(2)

グランドクロスについて、オコツトは以下のように伝えています。
K:グランドクロスとは?
O:覚醒の反映です。すべての交差を持ったものが生み出される時。正十二面体。


前回の記事で考察したことを纏めます。
・「覚醒」は、主体の位置感覚を自我極側から対象極側へと反転させてくること。
・「反映」は、はじまりの力に対して生じてくる逆向きの作用。(自分で行動を起こした時、他者側から生じてくる相反する作用)
・「交差」とは、ふたつの相反する力が拮抗状態となる状態(ふたつの方向性が均衡状態で対等性を持つこと)を「対化」とした時、それが交差して、再び交差するという二重のねじれ構造のこと。
・「正十二面体」は、自我ではなく主体であり、空間認識の次元を上げ、霊性主体となった世界を示す。




もうひとつ、グランドクロスが起こった1999年は「位置の等化」の段階だとされています。



ヌーソロジーの用語は私たちの共通言語(共通認識)とは次元が異なりますので、わけがわかりませんよねwそこには翻訳が必要ということで神サイト様登場です。



サイトから抜粋させていただきます。

≪「位置」とは、世界を見ている(観測者)の意識が、今どこにあるのかという「意識の位置」のことです。ψ3~4の領域で、主観と客観という2つの意識が発生しましたね。それが等化されたψ5。

一つ下の次元であるψ3~4は、ψ1~2の領域に落ち込んだ意識を反転させることで、人間型ゲシュタルトから変換人としての方向性を、はじめて見い出せる重要な領域でした。それがψ5になると、変換人への意識次元へと進化する方向性を持つとのこと。

ψ5とは、ψ3(見るもの)とψ4(見られるもの)を等化した次元。見ることそのもの、それがψ5。≫




まだ、難しいですよね。この段階に至ると「空間=私」という感覚が浮上してくると述べられています。これを頭で理解しようとすると混乱するかもしれませんが、実はこの状態を「垣間見た」ことは誰しもがあるはず、なんです。サイト内に紹介されていた半田さんとオコツトの以下のやりとりを「感じて」みてください。



【半田】時空全体に浸透している僕の意識……何ともいえない素晴らしい開放感を感じます。つまり、僕らを取り囲む巨大な宇宙のようなものなど実は存在していない。そう考えても構いませんか。
【オコツト】はい、そのような感覚が生まれてくれば、もう、それはすでに次元観察子ψ3とψ4の等化、すなわち、意識が「位置の等化」の次元に入っていることを意味します。




私はこの知覚次元の疑似体験(一瞥体験)を何度か経験しています。(※あくまで垣間見るというだけの体験であり、悟り体験とかワンネスに至ったとかwそのような持続性を持った変化では決してありません)それらの自我の解放体験が起こる時には、背後にいつもある共通点がありました。それは一旦、精神がどん底にまで落ち込み、いきなり反転するという極から極への移行体験が土台となっているのです。



一度目は19歳の時。恋愛が原因で精神のバランスを崩した私は過呼吸や自傷行為にまで至ってしまい、出口のない地獄のような日々を過ごしていました。そんなある時、ベランダに出て空を見上げてみたのです。空一面に広がる夕日を見た時、ああ、私が思い上がっていたーーと一瞬で覚りました。目の前に拡がる美しい夕焼け、私の宇宙である空間そのものに「私自身」を見たのです。



私とはこの美しい地球そのものであり、宇宙のすべてに偏在する意識そのものであり、不幸も失恋も裏切りも、はじめから何もなかったのだという『一瞬の理解』が起こりました。私をひどい目に遭わせた彼という他者も、被害者である私という自己もなく、すべては無であり全体なのだという事実を「存在が」理解したのです。



自己と他者、自己と世界の境界が取り払われた次元は確かに愛そのものです。宇宙の愛のすべてが自分と共にあり、私という自己にぴったりと寄り添っているのです。始まりも終わりもなく、善も悪もなく、何もない。ただ空であり、そしてすべてでした。



このような一瞥体験の多くは、死と隣り合わせになるほどの極度の苦しみから急激に解放された時に起こります。(意識エネルギーの作用反作用です)もっと小さなものだと、意外とたくさんあるはずです。たとえば、仕事で継続的な極度のストレス状態に置かれ、なんとかそれをやり遂げるしかないというプレッシャーから全開放された瞬間など。



ミッションを達成して、祝杯のビールを一口飲んだ瞬間、きっと自我が空間に溶け込んでいるはずです。そこは喜びと安堵しかない世界。他者や世界を分離させてジャッジしようとはしない世界です。私たちは本当の自分自身に触れた時、感動と喜び、安心と実在感、湧き上る生命力に満たされます。自分という存在が空間全体に拡がり、偏在性を持ちます。その感覚を体験していない人の方が少ないはずです。それが進化の方向性なので、忘れないようにしたいですね。



ということで、1999年は人類の意識を覚醒に向かわせるスタートの時。つまり、水瓶座時代の幕開けーーそう解釈して間違いはなさそうです。そうなると、オコツトが言う「グランドクロスの意味するところ」は「覚醒へと向かっていく時に生じてくる私たちが経験するべき負荷(課題とチャレンジ)」を示していることになります。



自己と他者の双子化を達成するための私たちの課題ーーと言えばわかりやすいでしょうか。1999年のグランドクロスが示すテーマを昇華して、私たちはそのポイントを超えることができたのでしょうか。というのも、この不動宮のグランドクロスは2022年11月にも再び起きているからです。



1999年から2022年の間における「覚醒へと向かうために超えていくべきテーマ」がそこに記されていたことになります。それをこなしたのであれば、位置の等化→位置の中和→位置の変換開始と進んでいることになります。そして、2025年には位置の転換が開始されます。私はこの位置の転換こそ、現在起こっている海王星のあぶり出しと切っても切れないものだと思っています。時代(空間)はその通りに進んでいるので、あとは個々人の努力ですね。



これが簡略化されたいわゆる「1999年のグランドクロス」です。半田さんの書籍の中でも登場するのですが、これが何年何月の何時にどの場所で作られたものなのか、調べてみてもわかりませんでした。そのため、ハウスは特定できないはずですが、アセンダント(自己側)が水瓶座、ディセンダント(他者側)が獅子座になっていることに驚きます。



1999年7の月とは「グレゴリオ暦の8月のこと」だそうです。せっかくなので、日本人である私たちにとっての課題とは何であったのかを探るべく、1999年8月、東京を軸にして最もタイトなグランドクロスができた時のホロスコープを探してみました。(暇かw)

 





1999年8月8日、朝6時で出すと、かなりタイトなグランドクロスになりましたので、これを採用してみます。(ただし、これは独断で抽出したものですので、ハウスまでは特定できません)太陽・土星・天王星・火星の不動宮のグランドクロスができていますね。



牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座の「不動4星座」で形成される不動宮のグランドクロスは、大変パワーが強いと言われています。通常に解釈すると、牡牛座‥金融、獅子座‥王権、蠍座‥軍事、水瓶座‥民意を表し、それらが十字架に張り付けられたように行き詰まることを意味します。1999年から現在までの世界情勢を見ると、そのままの出来事が示されていると言わざるを得ませんね。



しかし、これは「物質次元における星の解読」です。ヌーソロジーが示していることは「それをもたらしている真の原因であり、その解決策」なのです。物質世界で起こっていることは結果であり、それはもうどうすることもできません。世界を良くしたい、争いと奪い合い、恐れの反映世界を終わらせたいのなら、原因にアプローチしなくてはなりません。そのために「ヌーソロジー的解読」を試みます。



グランドクロスは4つのポイントが90度の角度(横から高速で走ってきた車に追突されるイメージ・方向転換せざるを得ない角度)でぶつかり合って生じてくる葛藤を通じて、成長と理解と新たな進化への力が生み出される配置であり、大変に苦しいものです。まずは2本のオポジションの統合がメインだと思いますので、その視点から見てみると、1999年から2022年において、私たちに与えられたメインの課題は獅子座ー水瓶座軸、牡牛座ー蠍座軸の統合であったということになります。



牡牛座ー蠍座軸=物質性と精神性、安定と変容、豊かさと深さの融合。
獅子座ー水瓶座軸=自我と真我、客体と主体、地上と天上の融合。アセンダントーディセンダント軸=自己と他者、主観と客観、個と世界の融合を、IC-MC軸=基盤(根っこ)と頂点(開花)、自己と内なる神、過去と未来の融合を示しています。



これはまさに、ヌーソロジーでいうところの「人間型知覚構造から変換人への変化・変容」を示しています。そう言ってしまっても問題がないと思われます。しかし、それだけではヌーソロジー的グランドクロスの解釈には近づきませんので、ここでオコツトの言葉に置き換えて考えてみます。オコツトは以下のように伝えています。



①水瓶座とは人間の最終構成に位置を作り出すもので、②獅子座とはカタチのないものをカタチに換える力を持つ。③蠍座とは芸術的な力を生み出す本質であり、芸術とは精神の進化を作り出す力。負荷の対化をもたらすために生み出されるところ。④また、牡牛座とは本質に反映されたキカク質を持つもの。キカク質とはマン性?をもたらしていく力であり、多くの人々に平坦に形容すること、平易に例える意味と解釈してもよい。また、後世の対化をもたらす精神の反映を生み出すところ。



①水瓶座:最終構成とは「人間が人間であることの最終的な段階へと達した」ことを指します。この最終構成は、1979年に冥王星が海王星の軌道内に入った年から始まり、いわば準備期間のこと。その発端は素粒子の発見であるそうです。ここから約6500年かけて、人間からヒトへ、そして真実の人間へと進化していくとされます。つまり、水瓶座とは最終構成を完成させるための意識の視点・私たちが進化へ向かうための最初の立ち位置のことです。



②獅子座:ヌーソロジーがカタチと呼ぶものは私たちの意識の成り立ちそのもののを示す立体のこと。その本質は不可視の持続空間の中にあり、「実存」は物の内部にある。観察位置が無限遠点だと知り、等化が見出されることで人間の意識に高次元知覚が発現してくる。意識が物質的な同一性の中に幽閉され、奥行きが形作っている精神空間が何一つ見えなくなっている。ゆえに、獅子座とはこの失われたカタチを見出す力を取り戻すことですね。(自己の本来の位置を発見すること)



③蠍座:「重心」という中点から一本の線が出てきます。それがヌースの力です。宇宙を創造していく創造的な力だけでは本当の進化は生まれないので、必ずそれと正反対のノスの力が生まれる。それを負荷と呼び、宇宙の秩序とバランスを保つために生じてくる次の作用(融合の力)を対化と呼んでいるのですね。それが芸術であり精神の進化を作り出す力であり、それが蠍座の示すこと。生きていると様々な苦しみや葛藤が生じるけれど、それを精神の中で昇華させる力を私たちは持っており、つまり、物質性を超えていく力のことを指しているのだと思われます。


④牡牛座:本質に反映されたキカク質を持つもの。キカク質とはマン性?をもたらしていく力であり、多くの人々に平坦に形容すること、平易に例える意味と解釈してもよい。また、後世の対化をもたらす精神の反映を生み出すところ。本質とは精神であり奥行きであり、素粒子そのものである意識の先にあるもの。真の宇宙であり、真実の人間レベルの次元世界ではないでしょうか。その真実と宇宙の本質をこの物質次元の地球において、わかりやすく映し出す性質を牡牛座と呼んでいるのだと解釈しました。後にさらなる進化への布石となる力でもあるようですね。




①と②の統合とは。自己と他者という関係性を通じて、自分の本当の立ち位置を見出していく。目の前の人間関係に全力で向き合うことにより、物質次元を超えた第三の視点を獲得していく。それにチャレンジしていくスタート地点を示す。



③と④の統合とは。地球の豊かな恵みや活かされている喜びを本当に理解するために、心の目を開いていくこと。肉体を持って生きていることの喜びを知るには、同時に、様々な地球人生の苦しみや葛藤を乗り越える力が自分自身の中にあることに気がつくこと。美への感受性や芸術的感性、深い感情体験を昇華できる「私たちの奥行き」の中に秘められていること、さらにはすべての物質とは平坦に見える空間の中に高次元世界が折りたたまれて存在していることの現れだと発見していくことを示している。




これが2022年までに体得すべき主なテーマであったと解釈しました。皆さま、できていますでしょうか?私もしっかり向き合っていきます。宇宙の時間割に沿って進んで行く方が圧倒的にお得です。自分をごまかして、外側をどうにかすることでやり過ごすことがどんどんキツくなってきています。自分を幸せにすることーーやるべきことはそれだけです。他者や外側なんて、実は触りようがないんですw現状、私たちの大多数は「交わることのない別々の宇宙」を生きているからです。他者を助けるなんて、それは後々のお話・・・



さらに、惑星とは位置の転換が行われるための性質を作り出すものーーとオコツトは伝えています。惑星とは意識であり、私たちの物の見方の視点、知覚認識の次元を転換させていく力が惑星であるということですね。ホロスコープに描かれていることは「進化への縮図」であり、課題であり可能性ということに他なりません。



私の太陽は〇〇だから私にはこんな魅力があるわーーなんていうレベルで終わっていたら、全く意味を持たないーーということなんです。実際、グランドクロスを持つ方はなかなかその難所を超えられません。(グランドクロスだけの話ではありませんので、どうぞ誤解のなきよう・・・)

太陽とは精神の等化を行うところ。人間の意識の方向性を作り出すところ。
無核質の内面に反映されたもの。つまり、太陽とは性質の力を定質側へと向かわせる力=私たちの意識を進化の方向へ向かわせる力のことですね。進化とはまず「自我=自己の確立」です。太陽とは自己を思いきり表現して、それを完成させていく力のことであり、その先にすべての進化の展開があります。土台となる生命力です。



火星とは精神の内面に融和をもたらすために精神を付帯化する力。人間の意識に反映を行うところに等化されたところ。火星とは付帯化された精神=物質化された精神。物質は自己と他者の精神が作りだしており、物質は姿を変えた「私」と「あなた」そのもの。火星の力を使うことで私たちはこの世界が自己と他者との共同創造物であることに気が付いていくということになります。その通りですね。外界や他者へ働きかけを行うからこそ、その反響によって私たちは成長し視点を拡大させていくことができます。



土星とは人間に性質をもたらすために変換させている力。精神に変換を起こさせ、進化に方向を作り出すところ。人間に性質をもたらすために変換されている力。意識の進化方向を持つ力を定質、意識の進化方向を持たない力を性質と呼ぶ。その意識の力の流動性が宇宙の原動力となっており、進化には必ず葛藤が必要。そのための負荷や重圧を土星が与えていることになります。わかりやすくその通りですね。




天王星とは人間の最終構成における付帯質。力の等化を行う部分。精神の内面性に方向性をもたらす力。付帯質とは物質であり精神そのもの。私たち自身と世界に存在するあらゆる異なる力(二元性)の差異を受け入れていく力が天王星。精神の内面性とは主体である観察者にとって見えない世界であり、自我(客体)の世界です。それは外在する世界であり、物質世界のことです。つまり、天王星は物質次元を超えて、霊性次元=持続空間である心・精神の次元への方向性を見出させる働きということになります。肉体視点から真我の視点への転換ということだと解釈します。



1999年8月の東京から見えるグランドクロスは「太陽・天王星の融合、火星・土星の融合」を示しています。ゆえに、自分を抑え込むことなく、とにかく自己の確立を目指す意識を持つことで、霊性次元(真我の視点)を見出していくことが一つ目の課題。他者とぶつかることや違いに直面することを恐れず、火星の能動性や創造性を使って世界と積極的に関わることで、葛藤(等化と中和)を進んで受け入れていくことが二つ目の課題ということになります。


纏めると、自分の宇宙という閉ざされた空間から出て行くこと、自分の視点から見た世界という不安定な次元から飛び出していくこと、傷つくことや自分の内側を見ることを恐れず、大きく自己を開示していくことが示されています。ヌーソロジーが示す星座や天体の意味をひとつずつ論理的に解釈していくと、占星術が示していることと何一つ差異が存在しないことに気がつきます。



そして、最も深いところにある宇宙の意図は「冥王星のノースノードが示す蟹座」にあるということを忘れてはなりません。冥王星のノードは2000年間、変化を起こさないからです。つまり、私たちは現在、蟹座の本質を目指しながら、天王星意識の獲得と開花を目的として進んでいます。その意図の下に冥王星が動いているのです。



意識の進化の土台は蟹座というテーマにあります。目の前の家族、パートナーに向き合うこと。夫婦仲がよくないのに、男女という最小単位の自己と他者が宇宙を共有できないのに、もう何をしても無駄ですwヌーソロジーや占星術やあらゆる学問を理解したところで、目の前の蟹座(自らの感情と向き合い、自己を統合していく作業)ができないのでは、全く進化の方向性に進むことはできないという事実を、私たちは決して置き去りにしてはいけないと思っています。



長い考察になりましたが、前回の記事をたくさんの方が読んでくださり、本当に嬉しいです。どうぞこれからもお付き合いくださいね。共に進化へと進んでいきましょう。私たちは運命共同体なのですから。

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