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月は死の世界へ誘う①

私が月の真実を知ってほしいと心から願っている最大の理由。それは、月の幻影に魅せられると、最終、人は自ら死を選ぶから・・・ちょっとした月の反射的反応なんて、気づいてしまえばどうってことありません。また月が出たわと笑い飛ばせばいいのです。けれど、本当の月の恐ろしさは、実体のない幻影でありながら現実に作用してくることです。自分自身が自分でないものに完全に乗っ取られ、魂を抜き取られることなのです。



9割の自殺は出生時の月が絡んでいると、私は思っています。誤解を恐れずに言うと、認知症もそうではないかと思っています・・・母は80歳で認知症を発症しました。実は、母が60代後半の時、唐突にこう言いました。「この先、私はきっと認知症になる。その時、苦労するのはあなたよ」



時が止まったかと思うほど、ぞっとしました。まるで、母が呪いをかけているように感じたからです。そして、これはSOSであり、どうにもならない苦しみを抱えているのだとわかりました。でも、私は何もしてあげられませんでした。というよりも、向き合うことができませんでした。



その当時、私は個人事業主としてサロンを経営していて、時間的にもそんな余裕がなかったのです。それに感情的にもしんどすぎました。要するに逃げたんです。母は私の都合はおかまいなしに、突然やって来たり、〇〇へ連れて行ってほしいと言ってきたり、ある時から、手に余る行動をとるようになりました。



それは母が仕事を辞めた時期と一致します。月蟹座の母は家庭の中で主婦として収まることに耐えられず、ずっと仕事をしてきました。働くことができる間はよかったんです。やるべきことに追われ、月を抑え込むことができたから。けれども、仕事を辞めて、家にいるだけの生活になると、抑え込んできた蟹座の月が爆発しました。



出生時の月はそこに囚われすぎるあまり、そのサインとハウスが不安定になることを示します。そうありたいと願うのに、実際の能力は7歳程度で止まっているため、自分でそれを上手く扱うことができず、幻影に翻弄されます。



ゆえに、自己を支える安定感を得ることができず、自分の感情を捉えることができませんし、自らの感受性を否定するか歪曲します。また、母親や主婦という限定された役割に「息ができないような閉塞感」を覚えるのです。(蟹座的性質が不安定なために起こる一種のパニックです)



そのため、晩年、蟹座の月が爆発的に作用してきて、何かをしていなければ、どこかへでかけなければ、自分の感情と向き合うしかなくなり、母は発狂しそうになっていたのです。そして、母は感情を感じないで済むように「自ら認知症になった」のだと思います。



意識的に生きている時は、月の力に打ち勝つことができます。けれど、精神が弱った時、自分を見失った時、リタイア後に人生の目的を失った時などは、いとも簡単に月に取り込まれてしまうのです。



私は月の幻影に魅せられたために、自ら死を選んだ人たちを知っています。土星は最後に救いを与えますが、月は救いを与えません。黄泉の国から「おいでおいで」と手招きしています。太陽のバイタルを吸収してしまう月。それに完全に呑まれると、最後に行きつく場所はただひとつ、「死」です。




自ら命を絶った方の人生が意味のないものであった、なんてことはありません。それも尊い体験です。ただ、私は生命とは本来「生きよう、生き抜こう」とするバイタルそのものだと思うのです。ひとりでも多くの方に、「私の人生は最高だった」と満足して、喜びの中で地球を去ってほしいと願っています。



次回は、クライアント様のご厚意により、月により自ら死を選ばれたご家族様についての貴重な実体験をホロスコープ解説と共にご紹介させていただきます。

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