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青春を絵に描いたよう いや絵に描いてあるんだが

我が書斎の一軍にはあだち充先生の作品がある。ジャンルというか種類というか、そういうのは多岐にわたっているつもりなのだが、この青春を絵に描いたような(マンガだから書いてあるわけなのだが)マンガには、何度もキュンキュンさせてもらった。

『みゆき』や『陽当たり良好』などももちろん代表作なのであろうが、未だに語り継がれているのは『タッチ』ではないか。
先日も、浅倉南が出場したインターハイの会場の体育館が取り壊されるのがネットニュースになっていた。ひとつのマンガのヒロインがマンガの中で出場したインターハイの会場。当然空想上の話なのだが、モデルとなった実際の建物の話題が現実の世界で飛び交う。『タッチ』に影響された人間の多さがいかほどであったのかがうかがい知れる。

野球を題材に、双子の兄弟と幼なじみのヒロイン。それを取り巻く家族、ライバル。今となっては珍しくない設定なのだろうか。だが、全26巻のどこから読んでも青春を楽しめる。
自分のそれと照らし合わせてみたり、あるいは、作中のそれに憧れを抱いてみたり。
楽しみ方は読んだ人が決めれば良い。

主人公である達也の台詞に表現されていない心の動きは、幼い頃に読んだのとはまた違った切り口ができると最近思った。
それだけ自分が歳をとったということか。認めたくはないが。

経験とともに、人の気持ちの捉え方が変わっていくのだな。

人にもマンガにも出会いはタイミングなんだな。

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