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ノンバイナリーって何だろう?舞台『オーランドー』が五つ星を多数獲得⭐⭐⭐⭐⭐

日本は同性婚問題に揺れていますが、イギリスはLGBTQ+が社会に浸透。「えー、差別とか今時ありえないでしょ」みたいな感じかな🤭

わたしは日本にいたころからバイ、ビアン、ゲイの友人・知人がかなり多かったので、そのあたりがオープンなイギリスに来ても違和感がなく。また、パンデミック前にはヨーロッパ系のとくに若い友人たちが「アセクシャルです」とカミングアウトするブーム(?)があり、その時も「あっ、そういう人いるよね~」とすんなり受け入れられました。

最近よく聞くのは「ノンバイナリー」かなぁと思います。アンケートで性別を尋ねる欄でも、ここ1年くらいは必ず見るようになった言葉。日本語訳はおそらくまだ存在しませんが、「男性・女性という枠組みに自分を当てはめない(当てはまらない)」という意味です。

ノンバイナリーとしてカミングアウトする芸能人も増えており、イングランド人俳優のエマ・コリンもその1人。ドラマ『ザ・クラウン』のダイアナ妃役でブレイクし、今は幅広く活動しています。

今回、そんなエマ・コリンが舞台『オーランドー』で主役を演じ、大変な話題に。評価も素晴らしく高く、各メディアに五つ星と四つ星が並びました。『オーランドー』の原作はヴァージニア・ウルフの小説(ウルフはわたしの一番好きなイギリス人作家✨)。そして、1928年に出版されたこの物語の主人公オーランドーはまさにノンバイナリーなんです!

最近ではアジア人の役(たとえばオペラ『蝶々夫人』)はアジア人が演じた方が良いというコンセンサスが生まれています。だから、「ノンバイナリー俳優がノンバイナリーな物語を演じる」ということにも大きな意味があるのですね。そんな歴史的な瞬間に立ち会ってきました。めっちゃ素敵だった~~~🤩

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