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災害ボランティアの人たちを撮影した理由。西日本豪雨災害から、半年後の写真展。

来年1月で発災からちょうど半年。
まだ半年経っていない今でさえも
ニュースで見かけることがほとんどなくなりました。
年が明けたらもっと見かけなくなるでしょう。
でも、来年1月でも、まだたった半年前の出来事。

そんな時期に1日だけの写真展イベントを行うことにしました。
2019年1月26日(土)@東京(場所・時間は追ってお知らせします)
展示する写真は”災害ボランティア”さんたちが主役です。

「なんで写真展イベントをやるの?」を、説明するのに
たくさんの思いがめぐってうまくまとめられないので
少しずつ思いを書いていこうと思います。


まずはじめは ”災害ボランティアさんたちの写真を撮った理由” です。

2018年7月24日 広島県江田島市

最初は写真を撮るつもりなんてまったくなかった私。
ただ個人的に災害ボランティアに参加しました。
はじめに向かった先は、広島県江田島市。

はじめて訪れる被災地を見たときの衝撃。
被災された方はどんなに大変なのだろうと思いがめぐります。
なんと声をかけたらいいのかもわからない。
だからただ手を動かすことしかできない。

酷暑の中での作業はたいへんでした。
作業が終わって長靴をひっくり返すと、汗がボタボタ落ちてきます。
身体中泥だらけ、汗まみれ、とにかく自分がくさかった。

でもそんな場面の中
心がすごく穏やかに、あたたかくなる瞬間がありました。

それは他のボランティアさんたちとお話した時間。
みなさん例外なく本当に、素敵なひとたちばかりなんです。

誰かの為に必死になってがんばっていた人たち。
そこになんの見返りもやましい気持ちもありません。
ただ、被災した人たちが少しでも早く元の生活に戻れるようにと願い
「困った時はお互いさまだから」と優しく話してくれます。

私はそれがとても衝撃的でした。
と同時に、こんな素敵な人たちの写真が撮りたいと思いました。
だってすごくいい表情なんです。それはそれはものすごく。

そしてそんな素敵な人たちががんばっていることを
たくさんの人たちに伝えたくなりました。

ちょうどそんな時、災害ボランティアセンターを運営していた
江田島市社会福祉協議会の方(以下、社協さん)
とお話する機会がありました。
その時抱えていらっしゃった問題は、ボランティア不足。

今年の西日本豪雨災害はとても広範囲に及びました。
その為たくさんの場所が被害にあっているのに、報道しきれない。
報道されない為被害にあっていることが周知されず
ボランティアも報道されている場所にしか行けない。

2018年8月21日 広島県呉市安浦町(ここもあまり報道されていませんでした)

そんな状況の中、社協さんたち自ら情報を発信しなければ、という時に
忙しくてなかなか写真も撮っていられない。
それならば「私でよければ写真を撮りましょうか」と提案したところ
快く受けてくださり、
広報活動のお手伝いとして写真を撮ることになりました。

じゃあ、少しでも多くのボランティアさんに来てもらう為に
どんな写真がいいのか?を考え真っ先に思い浮かんだのは
私が撮りたい・伝えたい、と思った人たちの姿でした。

災害ボランティアってなんだかこわい、大変そう、つらい。。
そんなネガティブイメージを、あんな素敵な笑顔で払拭できたらいい。
その写真を見てひとりでも「ボランティア、行ってみようかな。」
と思ってもらえたらいい。

こうしたきっかけと思いから
災害ボランティアさんたちを撮影することになりました。
1月26日の写真展イベントにはそんな写真を展示します。
また詳細を追ってお知らせしたいと思います。

活動されたボランティアさんたちをはじめ
たくさんの人にお越しいただけたら嬉しいです。

※掲載している写真は被災者の方をはじめボランティアの方々
全ての方に許可をいただいています。

サポート、心より感謝します。 頂いたサポートを糧にがんばります!