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思春期が人生に与える影響について

あなたは自分を常識人だとおもっているだろうか。
それとも変人だとおもっているだろうか。
ぼくは長年、自分が常識人だとおもってきた。
しかし、周囲に言わせるとかなりの変人なのだそうである。

いま思いつくかぎりで自分の変わっているところを挙げてみよう。

・世間の流れを無視して動く
・おもったことをはっきり言う
・お金の問題をぼやかさない
・「男だから、女だから」というのがない
・年功序列の意識が希薄

ざっとこんなところだろう。
なぜこうなったのか。
生まれつきウソが下手だというのもあるだろう。
非常識な親にそだてられたというのもある。
社会への反抗のつもりで身につけたものもある。
運動部経験がないのでタテ社会の作法が身に付いていないのも大きい。

しかし、「同調しない」、「イエスノーをはっきり言う」、「年上だからエライと思わない」、「優秀な女性についていく」、「お金の問題をはっきりさせる」などは、日本社会では少数派と言われているけれど、外国では案外ふつうなことである。

しかし、ぼくは外国育ちでもなんでもない。
そこで思ったのだが、ひょっとして思春期に外国の映画に熱中するあまりに身につけた特徴なのではないだろうか。

洋画に熱中していた一方で、ウチでは父親が完全にチャンネル権を握ってテレビの情報が遮断されていた。だから同級生が熱中していた青春ドラマや歌番組をほとんど見ていない。

代わりに、深夜にこっそり起き出して、テレビと自分に毛布をかぶせて深夜放送の洋画ばかり見て視力を悪くしている。当時はビデオデッキもレンタルショップもなく映画館にもなかなかいけなかったので映画を見たければこういうやり方しかなかった。

つまり、運動部や青春ドラマなどの常識的な情報が欠けている一方で、洋画ばかり見ていたので変人ぶりに磨きがかかったのではないかと思う。

たとえばアメリカ映画では、Can I get paid? (お金払ってもらえますか)みた
いなことをすぐにいうので、そういうものだという思い込んでおり、そんな感じになりがちなんだけど、とまどわれることがある。

また洋画では、若者と年長者でも親しくなればおたがいに「ジョン」「ポール」と名前で呼び合っている。そういう映画を見て育った上に運動部のタテ社会のルールを身につけていないので男性社会でトラブルになることがままあるのだ。

それに凝りて、女性社長や女性リーダーの組織を選んでわたりあるいてきた。

たとえば、今入っている翻訳者の登録サイトは主催者&編集部員がぜんいん女性なのだが、居心地がいいので10年以上所属している。

さて、お金のこと、同調圧力のこと、女性観などは、これからの時代の生き方にもかかわる話なのでいずれ一つ一つ別の角度からほりさげてみたい気もするけど、思春期のかたよった生き方がこれほど人生に影響を与えるとは思っていなかったのでおどろいています。

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