トヨタ国内生産、当初計画を1%上回る、9月見込み、需要底入れ感。


【少しずつの変化】
 トヨタ自動車は21日、9月の国内生産台数が新型コロナウイルスの感染拡大前に策定した計画を約1%上回る見通しだと明らかにした。6月は計画比4割減となるなど、8月まで当初計画を下回っていた。旺盛な中国需要や世界需要の底入れ感を受けて、新型コロナ拡大前の計画を初めて上回ることになる。
【中国でレクサス、国内ではハリヤーが好調】
 7月は当初計画比で約1割減、8月は約3%減まで回復していた。中国では高級車ブランド「レクサス」が、国内でも新型多目的スポーツ車(SUV)「ハリアー」などが好調だ。当初計画を上回ると想定する9月は休日を稼働日にするなどして生産台数を増やす。
【今後も回復する予定】
 当初計画は新型コロナ感染拡大前の2019年末に策定した。ただ国内外での感染拡大で、新車需要が落ち込むなどして工場の稼働が十分にできていなかった。トヨタは「今後も回復傾向が続くことを見込んでいる」としている。

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