フィギュアスケートに恋して ~その5~

フィギュアスケートに恋して ~その4~ の続きです。

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ここから先は皆さん知っての通り。紆余曲折を経て彼は五輪王者となり、歴代最高得点を何度も叩き出し、そして今また新たな挑戦に向かっている所だ。

来年2月のオリンピックに向けて彼を追う若いライバル達、これまでに無い熾烈なジャンプ争い。立ちはだかるのは若手ばかりではない、彼の1番の敵は過去の自分自身

歴代最高を叩き出したプログラムの持ち越しというのは、かなりチャレンジングなものだ。ジャンプ構成をさらに上げ、異なるものに仕上げても…簡単に歴代最高を塗り替えられるというものではない。

常に過去の自分と得点が壁になり、並みの神経では耐えられないプレッシャーをかけてくる。想像しただけで、胃がキリキリなりそうな選択だ。それを乗り越えやり遂げてみせる!という強い気持ちがなければ、選べないだろう。

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この選択がどういう結果をもたらすか、まだ誰にもわからない。

だけれども「あなたがそう決めたんなら支持します、あなたが見せるものを見る為についていきましょう」というのが、一ファンとしての率直な感想だ。

彼の見せる景色に惹かれて、後を追ってる訳だから。それが良いものだろうと悪いものだろうと、とりあえずついていって眺めるしかない。ファンって傍観者だから、それしか出来ることってない。喜んだり胸を痛めたり驚きながら、見せてもらえる景色を見るしかない。

彼の見せる世界を見たいから、こうして今もファンでいる。

もちろん「新プロを見たかった、オリンピックシーズンの特別なプログラムを見てみたかった。」という気持ちがない訳じゃないけれど。そういう選択を含めての、その人らしさだし。

正直、慣れてしまったのだ。いつもいつも予想を超えて行き過ぎる、彼に。
ジェットコースター羽生号に乗ってしまったからにはもう、波乱万丈は覚悟の上。

彼が怪我無く万全の体調で彼らしい演技を大舞台ですることを、どんな時もただただ祈る。そうやって平常心を保とうと努力する事、できるのはそれくらいだ。

そうはいっても試合を見れば、一喜一憂したりワーキャーもするだろう。それでも訓練された羽生ファンとして、彼と共に最良の結果を信じてこのシーズンを過ごしていきたい。



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フィギュアシーズンの秋が近づき、ソワソワしてきました。現役は平昌まで、と過去に話していた事もあり。彼の試合を見られるのも今季が最後かもしれない…と思うと、何とも言えない気持ちになります。

グッズにもニュースにもあまり興味のないタイプのファンなので、現役を引いてしまうと(テレビ越しに)顔を合わせる機会もガクンと減ってしまうんですよね…。でもだからこそ、残された現役シーズンは精一杯応援していきたいです!(主にテレビの前で)


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