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「妄想アヤコ」によせて

ここ1ヶ月ほどの間ちまちまとアップし続けた「妄想アヤコ」に目を通して下さった皆様、どうもありがとうございました。

先日の記事にも書きましたが…こうやってnoteやTwitterに思う事を書き散らして行くのは好きでも、"無い事を想像して書く、作り話を書く"というのが昔から大の苦手でして。

たしかあれは7~8歳の頃だったでしょうか?

1歳の頃から絵本に夢中で、お話というものを愛していた子供だった私はある日「自分でお話を書いてみよう!」と思い立ちました。しかし出来上がったものは、人魚姫の拙いパクリのような…子供ながらに、面白くもなんともない不出来な作品だと理解できるものでした。

「自分はこんなにお話が好きなのに、それを作り出す才能は全くないんだ…」と己の才能のなさに大きな衝撃を受けた私は。それ以降、お話を書くという事を「これは自分には向いてないぞ」とスッパリ諦めてしまい。今回の「妄想アヤコ」までは、全くそういう事には手を着けてきませんでした。

しかし2015~2016にかけて、このアヤコさんという1人の女性を様々なシチュエーションで撮影させていただいてきた中で。ある時、フッとこの「妄想アヤコ」の構想が浮かんできたのです。

そして「どうしてもこの思いつきを形にしたい」との考えを捨てきれずに取り組んだ結果、こうやって何とか1つの作品として仕上げる事が出来ました。

そういった経緯で始めた為、イメージがあって撮った写真という訳ではなく。どれも写真から想起されたワンシーンを文字にしたためたものです。だからこそお話を書く事が苦手な私でも、なんとか言葉を紡ぐ事ができたのかもしれません。作り話は苦手ですが…感覚を言語化して形あるものに落とし込んでいくというのは、趣味と言えるくらいに好きな事ですから。

写真と言葉は、時として相反するような物として扱われますが。写真でしか伝わらない物もあれば、言語化した事で伝わる何かもあると思うのです。

人の頭の中身というのは、その最たる物で。どれだけ言語化しても正確には伝わらない。しかしそうやって形にしない限りは、どうやっても誰かに伝える事などできはしない

写真に限らず大抵の作品は、受け手というフィルターを通してキャッチする内容は変わってくるものです。

同じ写真が、あなたにはどんな妄想を運んでくるでしょう?
わたしの妄想は、どのように伝わったでしょう?

どうぞ私とあなたの違いを、楽しんでいただけますように。


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最後に…

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あなたは 私の妄想を 掻きたてる
どれもあなたで 誰もあなたではない
私の アヤコ
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とあるように、ポートレートのモデルは全てアヤコさんですが。
どのアヤコさんも、アヤコさん自身ではありません。

またプロのモデルさんでもなく、一般の方です。

掲載の許可はいただいており、過去にこちらを纏めた簡易ブックをお渡ししています。無いとは思いますが、アヤコさんにご迷惑がかかるような無断転載などの行為はお控え下さいね。




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「妄想アヤコ」、いつか紙媒体に落とし込みたい…と思ってますので
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お礼には本文と同じか少し多いくらいの分量のおまけ記事「真実を写す」「撮り手側の想い(私にとってのアヤコさん)」とアヤコさんの写真があります。



写真は「真実を写す」と書くけれど、それは…

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