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【不妊治療記録vol.7】不妊治療の登竜門”卵管造影検査”

27歳で結婚後、海外赴任、結婚式などイベントが一通り終わった31歳から妊活を始めた私と夫(35)。生理は超順調、生理痛も一切なし、婦人科検診も毎年クリア。私が不妊なわけがない!と思っていたけど実は”妊娠しない側”だった私たちの不妊治療記録。

卵管造影って痛いの?

 先生から「来週は卵管造影ね」と軽く言い渡されたが、具体的にどういう検査で痛いのか、麻酔をするのか、何もかも分からなかった。調べていくと、子宮内にカテーテルを入れて造影剤という液体を卵管に流しながらレントゲンと撮るというもので、”卵管造影”と検索すると”痛い”がヒットすることから不安しかなかった。

 卵管が詰まっていると造影剤が通らないので激痛らしいが、先生によれば詰まっていなくても痛い人は痛いからやってみないと分からないと言っていたが、自分が痛いのか痛くないのか卵管造影をするまで分からないとは恐ろしい。
 しかし調べたところによると、卵管が少々詰まっているくらいであれば造影剤を入れることによってむしろ卵管の通りがスムーズになり、卵管造影後半年は妊娠がしやすい”ゴールデンタイム”というものをゲットできるらしい。卵管が詰まっていることにより妊娠できなかったという人はこれで妊娠に近づくようだ。

「卵管造影痛そうだけど、その後ゴールデンタイムあるならいいよね」
「これで原因わかって妊娠できたらいいんだけどね…」

ネットにある卵管造影の体験談を見てると全く痛くないという人と、激痛という人が二分されていて、見ると不安になると思いつつも寝る直前まで検索を続けてしまっていた。

卵管造影当日

 前日夜遅くまで体験談を読みすぎて眠くて仕方がなかった。そのまま朝病院へ向かい、手術着に着替えた。しばらくすると看護師に呼ばれて、テレビなどでよく見る”ザ・手術室”のような部屋に通された。内診台のようなものに乗せられると思っていたが、アルミ板のようなものに横たわるように言われ、もちろん硬いし冷たいし、自分は衣をつけられる前にバットに置かれる鶏肉かと錯覚するほどであった。
 担当は専門クリニックで初めての女医の先生で、看護師と2人体制であった。

先生「それじゃあ足開いてくださいね」

先生に言われるがまま足を開き、足と手をベルトで固定されて、ますます緊張が高まる。自分は痛いタイプなのか痛くないタイプなのかもわからないし、何より痛みに弱すぎるタイプなのでガタガタと震えが止まらなかった。

先生「機械入れますね〜」

 冷たい機械が膣の中に入り、さらにヒヤッとする。この後何がどうなるのかもわからず、機械を入れられた瞬間は全く痛くないので「私は痛くない側なんだ」とホッとした。

先生「造影剤入れますよ〜」
「はい…」

 先生と看護師が楽しそうに雑談?お話?をしながら作業していたので、私もリラックスしていたら、激痛がやってきた。

私「痛い!!!痛いです!!!!」
先生「痛いですよね〜」(そのまま看護師と何かを話している)
私「痛い!!!!!」

 この時の私は急な痛みにパニックとなっていて、その間も医者と看護師が何かを話していたので「私がこんなに痛がってるんだからどうにかしろ!話してるんじゃない!!」とイライラが募っていた。(今思い返せば造影剤をしばらく流さないといけないので痛いからといって止められないのだが…)
 痛みは経験したことのないもので、生理痛とはまた違った痛みではあるが、生理痛や腹痛は痛みのレベルがだんだん上がってくるものである一方で、卵管造影の痛みは0のところからいきなり10の痛みが来るので心の準備ができていない痛みなのである。終われば一気に痛みは無くなるので不思議な感覚だった。おそらく造影剤を流すのは1分もなかったが、思っていた痛みを超えていたので永遠に続いている気分であった。

 その後着替えを済ませて診察室へ向かうと、まさかの事態が起こっていたのだったーー。

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