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【不妊治療記録vol.29】進まない不妊治療(画像あり)

 31歳から妊活を始めた私と夫(35)。生理は超順調、生理痛も一切なし、婦人科検診も毎年クリア。そして夫の海外転勤、半年不発だったタイミング法。最初は私が不妊なわけがない!と思っていたけど実は”妊娠しない側”だった私たちの不妊治療記録。

全く進まない不妊治療

 2回目の採卵に向けてまた自己注射と服薬が始まることになった。前回やっていたこととまた同じことの繰り返しで、何も進んでいない感じが辛かった。日本に戻ってきた時は、すぐにみんなと同じように移植に進めると思ったのに、現実はそう甘くない。一人だけ足踏みをしている感じで、「私はいつ妊娠できるんだろうか」と悲しくなってしまう。

新しい注射が登場

 前回の結果を踏まえて、病院としても培養液を変えたり方法を試行錯誤するとのことだった。先生からは「2回目の方が胚盤胞になりやすいですからね」と慰められ、その言葉を信じてまた採卵に向けての準備をしていく。
 前回同様ゴナールエフを注射し、またガニレストやブリセリンという流れだと思っていたが、まさか今回から新しい注射に変わった。その名も”あすか”という注射だった。この”あすか”、名前は可愛いが見た目は全然可愛くないのが難点である


あすか(左の生理食塩水で右の粉末を溶かし、注射する)

 ゴナールエフはペンタイプの注射だったので自己注射がとても簡単だった。今回から使用するあすかはガニレストのような見た目の注射であるが、自分で薬の粉を生理食塩水で溶かさないといけないのが難しい。
 左の生理食塩水の青い点を親指でパキッと折ると、ガラスの蓋が折れるので太い注射針で生理食塩水を吸っていく。その吸った生理食塩水の入った注射器を緑の瓶の蓋に刺して、瓶の中で粉と生理食塩水を溶かしていく。生理食塩水で粉を溶かしてから、また注射器で溶かしたものを吸うのだが、これがなかなかうまくいかず、何回吸っても生理食塩水が瓶の中に残ってしまい、打ちながらこれでいいのか?と不安だった。(後日看護師に聞いたところ、少し多めに入ってるから少量残ってるだけなら神経質にならなくても良いとのことだった)


太い注射針で粉を溶かした液体を吸って注射器に入れる

 液体が全て吸えたら、今度は注射を打つのだが、この注射針は激太なのでもちろん刺さない。体に刺すようの小さい注射針に変える。

実際体に刺す注射針

 針の太さはゴナールエフがもちろん細いのだが、このあすかはガニレストのような見た目で最初打つ時は緊張した。見た目の怖さからブスッとお腹に刺せず、お腹に当てるのだがなかなか針が入っていかない。強く刺してるつもりでも躊躇して力がきっと入っていないんだろう。
 深呼吸を繰り返し、ようやくすっと針が入っていく。あすかもガニレスト同様見た目はいかついが、刺してみると痛みがないし、液体が入ってくる痛さもあまりなかった。コツとしては一気に液を入れると私は痛かったので、じんわり入れていた。(刺さってる状態は痛くないので長く刺しっぱなしでも大丈夫だった)

また一つ成長した自分

 採卵デビュー前はゴナールエフですらビビり倒していた私だったが、今回はなんと自分で薬剤を混ぜている!針を変えている!マジものの注射器をお腹に刺している!不妊治療をしていると、自分が一歩一歩成長していることを実感する。
 そして自己注射を繰り返し、2回目の採卵を待つのであった。

余談

 2回目の採卵ももちろんガニレストを打つ必要があったのだが、たまたま診察日だったため看護師にお願いしたらお腹に打ってくれた。(ラッキー)
 看護師が打つと、針が刺さってる感覚も薬が入ってくる感覚もなくて感動する。看護師に「すごいですね!」と伝えると「ためらわずに一気に刺すのが一番痛くないですよ!でも自分だとなかなかそうはいきませんよね」と苦笑いされた。何はともあれ看護師ってやっぱりすごいな!と思ったのを覚えている。

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