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【不妊治療記録vol.19】保険にする?自費にする?

 27歳で結婚後、海外赴任、結婚式などイベントが一通り終わった31歳から妊活を始めた私と夫(35)。生理は超順調、生理痛も一切なし、婦人科検診も毎年クリア。私が不妊なわけがない!と思っていたけど実は”妊娠しない側”だった私たちの不妊治療記録。

体外受精最大の悩み

 クリニックとのオンライン診察を終え、夫が帰宅するとさっそく保険診療か自費診療かを相談した。

私「体外受精に保険診療と自費診療があって、値段が全然違うんだよね。一応オンラインでは保険でって伝えたけど、どうしよう?」
夫「値段ってどれくらい違うの?」
私「自費だと採卵から移植まで1サイクル100万円くらいで、保険だと大体1サイクル20万円くらい
夫「えっ、そんなに違うの!?」

 しかも保険診療であれば保険会社によっては採卵を手術扱いしてもらえるため、手術給付金がもらえる上、限度額認定証を使えば1月あたり最大8万円程度。私の勤め先(休職中)では付加給付というのがあって、医療費の自己負担は最大月2~3万円になるようだった。語弊があるが、むしろ体外受精をすれば儲かるレベルだ。

 一方保険適用前であれば自費診療でも30万円ほどの補助金が出ていたようだが、保険適用になってからは補助が一切でないとのことだった。(自治体による)

夫「じゃあせっかく保険適用になったんだし、保険じゃない?自費ってもっと高度なことやる人向けじゃないの?」
私「でも保険だと診察回数や薬の種類が決まってて、制限ある中でやらないといけないんだって。自費なら自分に合った方法で思う存分治療できるみたい」
夫「確かに。スピードを求めるなら自費かもしれないよね」

 保険と自費では使える薬が違い、自分に合ったものを幅広く試せるのが慈悲のようだ。とはいえ1サイクルで100万円は高い。しかも1回で成功する確率も低そうだし、そうなると2サイクルで200万円。まだ子供も生まれてないのにこんなに子供のためにかけても大丈夫なのだろうか?という不安は尽きない。

保険の上限と年齢

 2022年から始まった不妊治療の保険診療は、子供1人につき40歳まで移植が6回まで、43歳までは3回までと制限がある。私は年齢的に6回まで保険で移植ができることになるが、もし自費で6回となると600万円、飛行機代や滞在費も合わせると1000万円はいくだろうか?不妊治療にそこまでお金を使ってしまえば破産してしまう。子供は産む前だけではなくて、本来は産んだ後にお金がかかるのだ。

最初から自費の人っているの?

 しかもネットで検索しても最初から自費という人はほとんど見つからず、保険での上限回数を超えたから自費に…、もしくは年齢の問題で自費で…という人を見かけるだけだった。保険が使えるのに最初から自費で突っ込む必要はないのではないかと思ってしまう。

夫「しかも国が認めた保険内容なんだから、標準的なベーシックな治療なんじゃないの?それで妊娠しなかったら自費で頑張っても良いけど、まずは保険じゃない?」
私「平均的な治療を絶対ガイドラインに定めてるよね。多分自費ってもっと特殊ケースだよな…」
 

いきなり自費にした弊害

夫「最初から自費にしたら確かにスピードが上がるかもしれないけど、何回か繰り返して金銭的に続かないとなったら保険にそこから戻れないんじゃない?自費でも妊娠しなかったのにって思ってお金が尽きたらもう諦めるかもよ」

 確かに夫の言う通りだった。保険→自費に行くことはあっても、自費→保険には心理的にいかないかもしれない。成果がすぐ出れば良いけれど、出なければただお金がなくなり、心も貧しくなってしまうかもしれない。

 夫と色々なケースについて2時間程度話あった結果、我が家は保険診療でチャレンジしてみよう!と言う結論に至った。まだ体外受精もしたことがないから、我が家が特殊ケースかどうかはまだわからないからだ。
 こうして日本での診察に進むことになったのである。

 

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