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【不妊治療記録vol.33】ホルモン療法か自然療法か?

31歳から妊活を始めた私と夫(35)。生理は超順調、生理痛も一切なし、婦人科検診も毎年クリア。そして夫の海外転勤、半年不発だったタイミング法。最初は私が不妊なわけがない!と思っていたけど実は”妊娠しない側”だった私たちの不妊治療記録。

移植には二種類あるらしい

 移植にまさか進めると思っていなかったので、移植に方法があることを知らなかった。診察後看護師から次回までに”ホルモン療法”なのか”自然療法”なのかを決める必要があると伝えられた。

「それってどう違うんですか?」
看護師「自然療法は血液検査をしてホルモン値を見つつ、定期的にエコーをして卵胞をチェックします。それでご自身の排卵周期に合わせて胚盤胞を移植します。名前の通りお薬を使わない自然な方法です。」
「薬を使わずに、血液検査やエコーをして移植する感じですね」
看護師「はい。一方ホルモン療法は、移植前からお薬を飲んだり膣錠や湿布のようなテープを貼って内膜を育てたり着床しやすい環境をお薬で作っていきます。」

 移植って漠然とただ戻すだけのイメージだったので、こうして薬でコントロールする方法があることを知らなかった。

自然療法のメリット・デメリット

「それぞれどういったメリデメがあるんでしょうか?」
看護師「自然療法はお薬を使わない自然な状態で移植するので、なるべく自然な方法がいいという人はおすすめですね。ただ排卵日が特定しづらいことと、こまめな体の状態のチェックが必要なので通院回数は多いです。今回移植するのは培養して5日の胚盤胞なので、体に戻すときは排卵から5日目にする必要があるんですが、これが当院の休診日だった場合はその周期の移植を見送ることになります」
私「薬を使ってコントロールしない分、人力で最適な移植日をコントロールする必要があるんですね」

 ただ、この自然療法というのは自分で毎月排卵できる人向けで、無排卵だったり自発的に定期的に生理がこない人の場合は不向きらしい。私はクリニックでタイミング療法をしているときも排卵はできていることが確認できていたし、幸い今は働いていないので毎日だって(!?)病院に通うことができるので通院回数が多くても全く問題ない。

「排卵もしてるし、通院が多くても問題ないんですが、その場合自然療法の方がいいんでしょうか?」
看護師「通院回数が多く取れるなら自然療法でもいいと思います。これは完全に好みの問題なので、病院としてどちらを推しているというのはありません。ただ先ほど申した通り、当院が休診日だった場合移植は行えないので移植が1ヶ月伸びます」

 正直に言えば、最短でさっさと妊娠してシンガポールに戻りたかったのでもし移植ができなくて1ヶ月伸びるのは結構痛い。実家といえど自分の部屋もないし、長期滞在は落ち着かないからだ。

ホルモン療法のメリット・デメリット

看護師「ホルモン療法の場合は、お薬を使うというデメリットがあります。赤ちゃんに問題ないものをもちろん使用するのですが、妊娠が成立しても薬をしばらく続けるので抵抗がある方がいるのも事実です。また妊娠初期はつわりもあるので、つわりの中飲み薬を飲んだり、膣にお薬を入れるのが苦痛だったりします。」
「確かにつわりの中薬を続けるのは大変ですね…」
看護師当院では移植前から妊娠8週ごろまでお薬を継続していくので、つわりの状況によってはしんどいですよね。でもホルモン療法だと通院回数がかなり減って負担が減るのと、病院都合で移植が中止になることはありません。また排卵がうまくいかない人は、お薬でホルモンをコントロールできるので移植できる確率も上がります」
「薬でコントロールするから移植日もコントロールできるのか…。でも確かに8週までお薬を続けるのは大変そうですね。妊娠確率は同じくらいですか?」

 最短で結果を出したいので、妊娠率も気になるところだ。これで妊娠率が同じなら自然周期でトライしてみようと思った。

看護師当院のデータでは、ホルモン療法の方が妊娠率は10%高いです。ただうちは働きながら通ってる人が多いのでホルモン療法を選択している人が大半を占めるからというのもあります」

 ホルモン療法と自然療法、妊娠率の差10%…たかたが10%かもしれないが、不妊に悩む身としてはその10%に心が揺れるのであった。

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