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塾講師4年目のつぶやき

私は塾講師のアルバイトをしている。
大学1年生からやっているのでかれこれ4年目のベテランだ。

途中で死ぬほどやめたくなったこともあったし(大概は同期の人間関係が原因)、飽きてしまうこともあった。でも、なんだかんだ辞めずに今に至る。

時給が良いのも大きいけれど、それ以上にやっぱりこの仕事が好きなんだと思う。


「たかが塾講、されど塾講」
と最近思う。

塾講ってただ作業的に勉強を教えているわけではなくて、人間関係や人生相談をされることが多い。そんなとき、「ああ、今私はこの子の人生の一部になっているんだ」感を良くも悪くも感じる。思春期の生徒相手だと特に。


良い点としては、すこーしだけ人生の先輩として助けられることがあること。ちょっとした私の言葉が相手の力になったときは嬉しい。対象が人間だからこそ、こちらのアクションに対して必ず何かしらの反応が返ってくるのは、モノ相手の仕事では得られない充実感があると思う。

反面、言葉や行動に責任が伴うというのは悪い点というか非常に気を使うところではある。私ができるアドバイスは私の中での最適解ではあるかもしれないけれどそれが正解ではないし、本当の気持ちを汲んであげることができているかはわからない。どう解釈されるかも結局相手次第だ。


自分が思春期だった頃は、精神面で本当に苦しい日々を過ごしていたから(それも今となっては良い?思い出だけれど)生徒がもがいているのを感じると、助けてあげたいな寄りそってあげたいなという気持ちになる。

成人して精神的に落ち着いてしまった今、いくつもの激しい感情が絡み合っていたあの日々を忘れかけていたけれど、あのとき私が必要としていたのは「問題の解決」ではなく「寄りそってくれる人」だったのだと生徒たちを見ていて思い出した。



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