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「ざ」雑居ビル「じ」辞書「ず」ズレ:俳句幼稚園

雑居ビルの入口狭し寒きびし
辞書引けば無限の宙や去年今年
ズレながら遣り取り続くお年玉

ざっきょびるのいりぐちせましかんきびし
じしょひけばむげんのそらやこぞことし
ずれながらやりとりつづくおとしだま

1句目、繁華街の雑居ビル。細々して複数の店舗や事務所が入居している。中小企業でイケイケな所もあるかもしれないけれど、厳しい経営してるところもあるような気がする。良い世の中になってほしいのは切実。
2句目、頭の1文字から始まる言葉で詠み始めて、辞書が活躍するようになった。いろいろな情報がランダムに入ってくるので、辞書とか辞典とか図鑑とか宝庫だなって感じる。
3句目、特に雑談って、自分で参加していても、他人様の会話を聞いていてもちょっと違うかな~みたいに感じること多々ある。季語をお年玉にしたのは、優しい孫が年寄りに話を合わせてる、みたいな景を想像したので。