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季節の手紙と手編みの小物を届ける

こんにちは、編み物作家はるです。
2024年になりまして、今年初めて記事を書きます。

初動はカタツムリ。
でもお届けしたいものが出来たので、しっかり働きますよ。

年明けとともに大きな地震や事故、痛ましいことがたくさんありましたね。
ニュースを見ていることも辛いと感じる人もいるのではないでしょうか?

私自身も、報道を見るたびに涙が止まらず、いまだに不安定です。
スタンドFM(音声配信)でも同じ事を何度も話すくらいには、安定していません。

だから、という理由だけではないですが、自分と関わってくれる人たちに感謝の気持ちを伝えたいなと思いました。

2023年はいろんな人に助けられた1年だったと思うのです。

伝えたいこと

昨年は「挑戦」の1年でした。
全部が初めてで、関わる人たちも広がって、世界が広がって。

編み物の先生になるという夢ができた2023年。

ここに至るには、ひとりでは到底無理だったし、お客様も仲間も師匠たち(と勝手に呼んでいる)もなければならない存在で、私が2024年も編み物作家として頑張ろうと思えているのは、確実にその方々のおかげです。

なにかの形で「ありがとう」を伝えたかった。

お手紙にした理由

「季節の移り変わり、感じていますか?」

私の時間はとてもゆっくり流れているような、あっという間に過ぎ去っていくような感覚なのですが…

その時にしか感じ得ないもの、言葉にできないものがあるなら、手紙一択だなと思いました。

四季のある日本で、日々季節の移り変わりを感じて過ごしている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

2024年1月の今、あなたの周りの景色はどうでしょうか。
雪が降っている?積もっている?
コートやマフラーを身につけて寒そう?
お鍋やおでんが美味しい?

きっと「冬」を感じているのではないでしょうか。

「和」を感じる

私は編み物作家をしていますが、小学生の頃から書道を習ってきました。

小学4年生の時「字をきれいに書けるようになりたい!」という気持ちから通い始めた習字教室。

どっぷりハマりまして、お稽古教室こそ現在は通っていませんが、今も当時の先生とやり取りさせてもらっています。

墨の香りと筆を持つ緊張感。

この時間がたまらなく好きなのです。
そして、お手紙をしたためるのも好きです。

お手紙を出す相手に、墨の香りと、一筆一筆丁寧に積み重ねた時間と想いごと届いたらと思います。

日本の文化でもある書道と季節ごとに文を贈るという独特の風習がたまらなく好きなのです。

「和」とは、日本の文化であり、心を穏やかに和ませることであり、人と人との結びつきです。

あなたに「和」を感じてもらえるお手紙をお届けします。

何か贈り物をしたい

草木染め糸で編む

草木染めって、知ってますか?
文字通り、草花や木などを使って糸や布を染め上げることです。

草木染めは、人工塗料と違って、とても自然で落ち着いた風合いが特徴です。かと言って、地味なわけでもありません。

ものや染め方によって、植物が由来の染料とは思えないほど鮮やかな発色にもなります。

今回私が選んだ糸は、青森県の草木染作家である虹色工房1chiさんが染めたものです。

同じ青森県民として地元で頑張っている作家さんの作品を使いたいという気持ち半分、そして何より…

私が求める草木染めの色だったから。

画像はご覧になりましたか?
桜染め
りんご染め
藍染め

どれも美しく柔らかな色合いです。
私はこの柔らかな雰囲気がとても好きです。

特に藍染め。
染め方によって水色のようにも、濃紺のようにもなる。
何度も何度も染め、微妙な色合いを調整する草木染めの技術。

青森は藍染めが一度衰退してしまって、存亡の危機でした。
しかし近年「あおもり藍」という形で復活し、また注目を集め始めています。

いつか、藍染めした糸で編んでみたいなあ。

そんな中で出会った虹色工房1chiさんの藍染め糸。
編んでいる時間もうっとりしてしまうほど美しい藍色。

青森の作家さんが青森の草木で染めた糸で作品を編める喜びを噛み締めています。
あなたにも「青森の色」をお送りさせてください。

桜、りんご、藍。
どれも青森では有名だけど、写真越しじゃなくて、ぜひ見て触って感じて欲しいです。

1月は梅の花を

今回季節のお手紙に添える小物は「梅」をモチーフにしています。

新しい年が始まる1月。まだまだ冬の寒さが厳しい時期です。
そんな時期に花が咲き始めるのが「梅」なのです。

梅の花言葉は主に「忠実」「高潔」「忍耐」

背筋がしゃんとするような、心に芯ができるような花言葉ばかりです。

2024年になり、年始から心痛む事柄が全国で続いています。
もちろん今も。現在もなお辛い状況にいらっしゃる方々を思うと、なにかせずにはいられません。

お手紙と梅をモチーフにした小物を受け取ってくださる方々のお気持ちも含め、この売上の一部を能登半島地震の義援金として日本赤十字に寄付させていただきます。

一編み物作家に出来ることは限られています。
それでも、何か力になれたらと思います。

季節のお手紙と手編みの小物シリーズは不定期になると思いますが、継続して売上の一部を寄付していこうと思います。

私と関わってくれてありがとう

今回、この季節のお便りと手編みの小物シリーズを始めようと思ったのは、ちゃんと言葉にして伝えたいと思ったから。

販売するのは違うんじゃない?とも思いました。
そう思っている人もいるかな、と思います。

私もまだ「違うんじゃない?」って思っています。

でもね、考え方を変えることにしました。

私はすごく素敵な人たちと知り合えて、ありがとうとお手紙を出せるくらい今元気に生きて、しあわせで。

そこでしあわせを持ったままで止まってていいの?
たくさん持ってるよ、みんながしあわせになれたら、もっとしあわせな世界じゃない?

ってね。
博愛主義ではないけれどね。

今の自分ができることをして、今苦しく辛い気持ちでいる人の支えになれるなら、なんだってやりたい。

キレイゴト並べて、なんて言葉を気にしてたら、助かる命も助からない。
私ができることなんてちっぽけ。

でも同じく「支えたい」と思ってくれている、あなたの気持ちがあるなら。
その気持ちがたくさん集まったら。

苦しむ人が減ったら、みんなが安心できたら、そう思います。


季節の手紙と手編みの小物

コースターだけ、欲しい人もいるかしら…なんて思って、そちらのページも準備中です。

あなたと「和」を感じる日を心待ちにしています。

編み物作家はる

あなたの記憶に、「私」が残っていたら、「私」がちゃんと生きていた証です。 どうか、覚えていてくれますように。