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「青い海の伝説」

noteの皆様、お元気でしょうか。
以前に1話で挫折していた韓国ドラマ「青い海の伝説」をテレビで視聴しました。
脚本は「涙の女王」「愛の不時着」のパク・ジウンさんです。詐欺師のジュンジェ(イ・ミンホ)と人魚のシムチョン(チョン・ジヒョン)が時を越えて巡り逢うファンタジー×ラブストーリーです。
「猟奇的な彼女」のチョン・ジヒョンさんが、力が強くて食べることが大好きな人魚役を豪快に美しく演じています。


ジュンジェのことを振り向かせたい人魚のシムチョンは、ドラマを見たりネットを使って人間の言葉をスピーディーに身につけます。シムチョンは、ソウルに来てから仲良くなったホームレスの女性や小学生のユナに恋愛相談をして、人の気持ちのことを真剣に学びます。


ある日、シムチョンは居候をさせてもらっているジュンジェの家に小学生のユナを連れて行きます。
ジュンジェが平日なのに学校をサボっているユナに理由を聞きくと、ユナは「私は超能力で透明人間になれるの。私の姿は誰にも見えないから学校に行かなくていいの。私がいなくても誰も気づかないから。」と答えます。

仕事で忙しい母親を持つユナの家は、他の家庭と事情が違っていました。ユナは自分は人と違うから、学校では透明人間になっていると説明します。



私は遥か昔、とても大人しい子供だった頃、ユナの
ように透明人間のようだと考えていたことがあるのを思い出しました。
私は人と違っているところがあるから、いつも居心地が悪い思いをしていたのだとユナの言葉で気がつきました。
このドラマは「人間」と「人魚」のように人と違っていること、小学生のユナ、ホームレスの女性など、人と違う個性を持つ人のことを描いているのではないかと思いました。
純粋なシムチョンは相手が子供であることや立場に関わらず、誰に対しても敬意を持って接することのできる素晴らしい女性です。
ファッションにこだわるホームレスの女性の生き方は、個性とはその人の魅力であると教えてくれます。  

その後、ユナは発表会に両親が来てくれることを願っていましたが、代わりにシムチョンとジュンジェ達が応援に駆けつけ、ユナは幸せな時間を過ごすことができました。
シムチョン達の優しさに溢れた行動に感動しました。ユナのように誰かに気持ちを打ち明けると、シムチョン達のように理解してくれる人に出会えることもあるのだと思いました。

 


また、シムチョンは人間の世界で暮らす人魚の先輩から、人魚は愛する人に愛されなくなると、心臓が固まって死んでしまうことを聞きます。
ジュンジェの気持ちがわからないシムチョンは、人魚だとバレないことだけで必死だったのに、そのうち自分も死んでしまうかもしれないと不安な気持ちになります。

人間も愛情の目盛がゼロになると心が固まってしまうことは、人魚と同じではないかと思いました。いつもどこかで、誰かの小さな愛情が誰かを救っているのだと思いました。


シムチョンの世話を焼いているうちに、シムチョンを好きになっていくジュンジェは、夢で見た過去生からのメッセージを解読してシムチョンが幸せになることを考えます。
過去生で二人は悲しい運命に導かれてしまったので、ジュンジェはシムチョンにハッピーエンドの作り話をして、何があっても生き抜くように伝えます。

登場人物はそれぞれ夢で過去生を見ていて、ジュンジェとシムチョンは過去生から続いている縁によって、ジュンジェの家族の争いに巻き込まれてしまいます。
家族の物語としても見応えがある作品でした。
再チャレンジして完走出来て良かったです。



私は毎日夢を見ますが、私達が見る夢にもジュンジェのように、大切なメッセージが届けられているのでしょうか。

















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