アライグマファミリーのベビー&キッズ用品店
こんにちは、Yu’sです。
前回の投稿からだいぶ間が空いてしまいました。
昨年末に色々なことが立て続けに起こり、制作をすることが難しくなりお休みしていました。
まだ本調子ではないのですが、徐々に落ち着いてきたことと作りたい気持ちが高まったため制作を再開することにしました。
その時の調子によりまたお休みすることがあるかもしれませんが、今はまた制作ができる日々がとても有難く嬉しいです!
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それでは、さっそく今回の制作物について書いていきたいと思います。
昨年から作りたいものがいくつかあったのですが、まずはふわふわのしっぽが可愛いアライグマファミリーが営むベビー&キッズ用品店を作ることにしました。
✳︎途中、TwitterとInstagramに投稿しているお話(写真)を織り交ぜながら制作過程をご紹介していきたいと思います。
1.制作理由とコンセプト
理由 : きっかけはモグラ家のお話を展開していく中で、子供たちが楽しめるお店があるといいなという思いから。
コンセプト : お店の外観は苔が生えている大きな古木。
おもちゃや本、衣服、文具などをシーズンやイベントに合わせて販売しているお店。
2階には工房があり、そこでアライグマ夫妻が商品を作っている。
家族で買い物に行ったり、友達と一緒にウィンドウから覗いてみたり。
そんな子供達がワクワクするようなお店をテーマに作ってみることにしました。
2.アライグマ家の衣装
今回主役をつとめるアライグマ家の衣装はこちら。
(衣装は昨秋に作ったため、背景が紅葉になっています。)
3.建物
それではまず建物から作ります。
建物のデザインのベースとなるものは、前回の記事に載せている「tea time」の建物です。
https://note.com/yus_yus/n/nd400c10e0250
こちらをシルバニアサイズにし、デザインを少し変更。
輪切りの木材を土台にし、そこにスチレンボードを壁のように立たせ、その表面に粘土を貼り付け、さらにその上からモデリングペーストを塗り樹皮を表現します。
材料と作り方は途中まで「tea time」と同じため、省略させてもらいます。
(ご興味がありましたら、そちらの記事を見ていただけると幸いです。)
建物の外観はこのようになりました。
ポイントはこちらの大きなショーウインドウ。
シルバニアのお人形達が中を覗ける高さにしました。
幅を広くとったので店内がよく見えます。
そして開閉できるドア。
落ち着いた雰囲気と自然になじむ色合いという点から深めのグリーンをチョイス。
こちらの開閉するドア作りは思った以上に苦労しました。
実際に作り始めてから「もし何かあってもその時調整すればいいかな〜」と気楽に作れるような箇所ではありませんでした。
サイズやデザイン、どのような仕組みで動くようにするかという点をしっかり考えて計画を立てないと、作り途中で変な隙間ができたり、歪んだり、ドアの動きが悪かったり…
その都度修正を繰り返していくと当初の予定から離れた姿になりそうに…
動くパーツを作るときは計画をしっかりと立てることが大切ですね。
ものづくりの基本なのだと思いますが、その時の思いつきで作ることが多い身としては(それもまた楽しいのですが)本当に大事なことだなと痛感しました。
こういった経験を今後のドア作りに活かしていきたいです。
そして内側はこのような感じになりました。
2階部分は2本の梁で支えている作りになっています。
撮影とセッティングの関係上、2階は小面積にし取り外し可能な作りにしました。
2階の床はスチレンボードに粘土を貼ったものに年輪風の絵を描いてみました。
壁は商品が映えるよう白壁に、床は自然な木の色を楽しみたいので着色しませんでした。
周りが白っぽいと味気ないので、以前作った芝風ジオラマの上に置いてみると…
自然の中に溶け込んできたかな…
森の中にある雰囲気を感じていただけたら嬉しいです。
写真に写っている木ですが、こちらは昨年作ったものになります。
四季を楽しめるよう4種類の木を40本ほど作ったのですが、雪が積もったタイプだけ完成する前に制作を休んでしまったため、そちらが出来上がり次第noteにも制作過程を投稿したいと思います。
(なんとか冬までには完成させたい…!)
4.看板と道
続いては看板です。
1つ目は、引っかけるタイプの看板をドア横にかけてみました。
嬉しくなった赤ちゃんはぴょんぴょん跳ねて大喜び!
看板2つ目は、ショーウィンドウ近くに取り付けたこちらのスイングタイプの看板。
その様子を見ていたケロとモグ(カエルの赤ちゃんとモグラの赤ちゃん)は、アライグマさんの新しい作業用エプロンに興味津々!
「どうしてこれを着ているの?」
「ポケットに入っているのは何?」
二人から質問攻めにあってしまったアライグマさんでした。
アライグマさんはお店の商品を作る職人さんのような設定なので、作業用エプロンを身に付けてもらうことで物作りをしそうな雰囲気が出るといいなと思い作ってみました。
大人っぽくて機能的なエプロンというイメージです。
アライグマさんも気に入ってくれていると嬉しいです。
以上が看板でした。
続いては道なのですが、今回お店を作っている途中で2つほど作ってみました。
もう1つは小道です。
今まではあえて道を作っていませんでした。
と言うのも、Yu’s村は道という道がないくらい自然豊かで作り込んでいない環境、というのが理想だったからです。
でもこうしてお店ができるほど村が発展してきたならば、道がある方が自然なのでは…と思うように。
そこで試しに1つ作ってみたところ、写真に奥行きや立体感が生まれたように感じたので、結果作ってよかったです!
道の横に石壁も作ってみたくなったので、後々挑戦してみたいと思います。
道についてはもう少し数が増えた頃、別記事で書きたいと思います。
さて、村に道が開通したある日のこと。
アライグマ家とモグラ家がお散歩中にばったり。
それを聞いたモグラ家は今度お手伝いをしに行くことに。
子供達もすぐ仲良くなりましたが、モグは初めてできた女の子の友達にちょっぴり恥ずかしい様子…!
後日、モグラ家は約束どおりお手伝いに来てくれました。
お喋りしながらの掃除は楽しくてあっという間に終了。
✳︎掃除シーンに合わせて箒とハタキも作ってみました。
どちらも簡単な作りなのですが、あると便利なアイテムだなと思いました。
5.家具
店内の掃除を終え、続いては家具作りです。
バルサ材や竹串などを使って作っていきます。
木材といったらビーバーさん。
(Yu’s村ではビーバー家はキャンプ場を営んでいます。)
https://note.com/yus_yus/n/n2ba4eec02bf7
アライグマさんと一緒に家具作りをするため、木材を持ってやって来てくれました。
「小さい子が来るお店なので、角をとった家具にしましょうか」
「いいですね!」
お父さん二人は息ぴったり。
のこぎりと切り株も今回の撮影のために作ってみました。
そして完成した家具がこちら。
建物が円柱形のような形をしているので、同じく丸みを帯びた家具にしてみました。
また、ベビー&キッズ用品店ということで、優しい雰囲気が出たらいいなという思いも込めて。
完成した家具は力を合わせて搬入します。
こうして家具が無事完成して設置されました。
それから何日かして…
野原で遊んでいたモグとケロ。
綺麗なお花を見て誰かにプレゼントしたくなり、アライグマさんに渡しに行くことに。
アライグマさんはとても喜んでお店に飾ってくれました。
アライグマさんの言葉に開店がますます楽しみになった二人でした。
7.工房
アライグマさんが商品を生み出す場所として工房が欲しかったため、2階にその空間を作ることに。
イメージとしては、工具や画材、布などを取り揃えていながらもスッキリと作業しやすそうなシンプルな空間。
そんなイメージを膨らませながら作ってみました。
途中経過はこちら。
壁にライトを付け、作った小物類を配置してみました。
まずは机の上の画材類から。
色鉛筆が彩り豊かにたくさん並んでいる様子が好みなのでそれを再現してみました。
少しずつグラデーションにして何色も作るのが楽しかったです。
同じ箱の中の奥にある2本のグレーのものは鉛筆です。
手前は絵の具。
奥の箱には裁縫道具が入っています。
糸を巻いて何色も揃える作業は、細かくて目がしょぼしょぼしました。
そして奥の棚には木材や、木材に塗るワックスやオイル類が並んでいます。
この時点で結構作ったように思ったのですが、並べてみるとスッキリとしすぎていました。
なのでもう少し追加で作っていきます。
そして以下のようになり、工房の完成です。
工具類はうまく作れるか心配していましたが、それらしい形になり安心しました。
材料は主にバルサ材や竹串などを使いました。
釘で工具を引っ掛けるスタイルが気に入っています。
8.商品
今回の制作の全体を通してここの商品づくりが一番時間がかかり、苦労したと言えるところでした。
想定していた以上に作る小物数が多くなり、かつあらゆる種類のものを作るという点において、技術、経験不足な私からすると正直大変な作業でした。
それに加えて店内のコンセプトがなかなか決まらず、それも頭を悩ます要因の一つだったと思います。
悩んでいても時間が過ぎていくばかりなので、まずはちょっとずつ作りながら方向性を決めていこうと決心。
「お店で絶対売りたいもの」と思うものから作り始めてみることに。
そうしていくうちに色合いや雰囲気がまとまりはじめ、コンセプトも見えてきて徐々に進むようになりました。
本来ならば、「コンセプトに乗っ取り、物を作る」という順番の方がスムーズに進むと思うのですが、今回はその逆で、「作りながらコンセプトを作っていく」という流れになりました。
私にとっては制作しにくい理由の一つだったので、今後はコンセプトやイメージをある程度まとめてから物作りをしていきたいな、と思ういい学びの場となりました。
前置きが長くなりましたが、作ったものをご紹介していきたいと思います。
まずはこちらのモビール。
私自身モビールが好きで部屋に吊るして楽しんでいるのですが、大人も子供も楽しめるモビールはお店でもアクセントになるかなと思い、作ってみることに。
こうのとりは制作中に出た木材の端材を組み合わせて鳥の形にしてみました。
星は金の星のシールを両面に貼り合わせただけなのですが、キラキラと光る様子に心躍ります。
月は木製、木は厚紙でできています。
実際にモビールが揺れている様子をおさめた動画をTwitterとInstagramに投稿したのですが、noteに動画を載せる方法がわからず…
下の写真はそれの静止画になります。
続きましては、ショーウィンドウ前の棚です。
色鉛筆から時計回りに。
色鉛筆、定規とハサミ、本、どんぐり型の小物入れ、ノート、葉っぱ型のレターセットになります。
本は、開いてページをめくることができる作りになっています。
少し離れたところからアングルを変えて撮影。
その右横はベビー服コーナーになります。
ラダーラックに刺繍を施したベビー用かぼちゃパンツとベレー帽をかけてみました。
カゴの中には木の刺繍を入れたブランケットもあります。
シーズンに合わせて服を変え、季節感を楽しめるコーナーにしていけたらいいなと思います。
次に入り口近くに置いた丸テーブルですが、そこには赤ちゃん用のおもちゃを並べてみました。
木製の木と車、山がセットになった「楽しいドライブセット」はアライグマさんのお勧め。
ちなみにテーブルクロスは外せる仕様にしました。
こちらもシーズンやイベントに合わせてクロスを替え、店内の雰囲気を変えることができるようにしてみました。
そしてレジ周辺。
レジスターは厚紙で形を組み立て、その上から黒いテープを貼って作りました。
ボタンはビーズです。
プレゼント選びに困った方には絵本と哺乳瓶がセットになったベビーギフトセットをご用意してあります。
こちらのクマはスミルナステッチという技法でふわふわな触り心地になっています。
この技法はぜひいつかやってみたい!と思いつつ、きっと難しいのだろうなと腰が重くなかなか挑戦できずにいました。
しかし今回、表紙がふわふわしている子供向けの本がどうしても作りたかったので、思い切ってチャレンジ。
結果思ったほど複雑ではなく、私でもふわふわにすることができとても嬉しかったです!
もっと練習をして綺麗な出来になるよう腕をあげたいです。
そして、大人には日々の疲れを癒してくれるキャンドル もあります。
商品は以上です!
と言いたいところなのですが、おまけのような感じでこのようなものも作ってみました。
ブルーには哺乳瓶とスタイ、グリーンには哺乳瓶とちょっとしたものを入れるのに便利な巾着のセットです。
(哺乳瓶作りが楽しくなってしまい、全てが哺乳瓶付きというギフトセットになってしまいました。笑)
こんな写真を撮って遊んでみました。
これで以上です。
9.完成
ようやく完成したベビー&キッズ用品店。
作った物を並べたらこのようになりました。
さぁ、いよいよオープンです!
楽しみにしていた村の仲間達が続々と集まってきました。
出迎えてくれたのはアライグマ家の子供たち。
色々と見た中でも車のおもちゃセットが気になるモグとケロ。
そんな二人を見てお母さん達は「今日は特別ね」と言って買ってあげることに。
お会計を終え帰ろうとした二人をアライグマさんがふと呼び止めました。
「この間のお花のお礼だよ」
と言って二人にお人形をプレゼントしてくれました。
「わ〜!僕たちそっくり!アライグマさんありがとう!」
ケロモグ人形は二人の宝物になりました。
こちらのケロモグ人形は目を塗るところが難しかったです。
緊張して指が震え、息をとめてしまいそうになりました。
筆はその人の気持ちが作品に顕れると思っているので緊張しないように、息をとめないように気をつけていたのですが、小さいところに目玉を描くとなるとどうしても肩に力が入ってしまいますね…笑
服はケロとモグとお揃いのデザインにしてみました。
幅数mmしかない小さな布に刺繍を施すのは初めてでしたが、ほつれ止め液を使うことで思ったよりスムーズに作業できました。
ケロとモグの二人のコンビが好きな私にとって、このケロモグ人形は二人の分身のようで思い出深い物となりそうです。
最後に…
完成してよかった…安心した…!というのが率直な感想です。
これほど多くの小物を作ったことがなかったので大変でしたし、小物が多い分、撮影前のセッティングも神経を使うことが多く、それも大変だなと感じることの1つでした。
モチベーションや集中力が切れて歩みが遅くなったときもありましたが、色々と学ぶ場面が多く、有意義な経験を積むことができる作品となりました。
このお店がYu’s村の仲間達の楽しい時間を過ごせる場所の1つになるといいなと思います。
季節やイベントに合わせて商品や店内の飾り付けを変えることも余裕があればトライしてみたいと思っています。
次に作りたいものの候補がいくつかあるので、気が向くものから取り組んでいきたいと思っています。
そちらも完成後にnoteに投稿していけたらと思います。
長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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