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🐻フォロワー1000人を目指します!達成したらグッズ化特典を考えています。 週に二、三更新します。 連載予定(漫画化希望。描くかもしれないし描かないかもしれません) 1.チェイサー禄 2.ウォールマン 3.ラストジョーカー 4. 少しでも楽しんでいただけると幸いです。

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チェイサー禄

第一話 旅立ち シップス島。モコモコのフードをかぶり首にマフラーを巻いた少年が雪の降り積もる中、地面に足跡をつけている。雪かきをしている男性が少年を見るやいなや家に入り奥さんを呼ぶ。 「今日、行っ言っちまうみたいだな」 男性の声に周りの住人も集まって来るる。 「本当に行っちまうのかい?」 家から飛び出してきた女性の目には少し涙が溜まっていた。 「うん!野菜のおばちゃん!」 少年は笑顔で手を振る。 「気いつけてな。ちゃんと汽車に乗るんだよ」 次々と村の人々が声をかける。 「うん

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      フォロワー1000人を目標に頑張っております。達成したら色んな特典や活動を考えておりますので是非フォロー宜しくお願いします🥺 第八話 歪まない溝 2人が立ち上がるとドリーはジョージの胸ぐらを掴む。 「おい、てめぇ見損なったぜ!」 「しゅーりょー」 カスが2人の目の前で号令をかける。そして、ジョージはドリーの肩に手を置いた。 「頑張れよ、」 「あぁ?」 ドリーは眉を顰める。その横でカスがぶつぶつと独り言を言い始めた。 「百人に絞ろうと思ってたんだけどなぁ。八十二人ってのは今年

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        第七話 合格者 時計の針が刻々と進む。時計の長身は45分を示していた。6人は依然としてその場に立つ。 「後十五分、」 リンの言葉にドリー、ライゼン、ジョージは唾を飲む。そんな中先陣を切ったのはユタだった。 「何悩むことあんの?ここの全員ってのは無理かもだけど、」 ユタはジョージ、ドリーを見る。 「俺たちなら余裕でしょ。仕組みに気づいちゃってるわけだしさ」 「その通りだ。これは制限時間という心理を削る行動。その中でも冷静に分析できるかの試験だろう」 「なるほど!」 ドリーとジョ

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          作者の一言(要らないと思った方は飛ばしてください🙇‍♂️) なんとなくチェイサー禄が軌道に乗るまでウォールマン、ラストジョーカー、新作はちっとばかしお休み。その代わりチェイサー禄を沢山あげます。何卒宜しくお願いします。面白いなと思ったり、面白くなりそうと思ってくださる方がいたら是非色んな方に広めて下さい😆以上、真実は盲目なり。 第六話 合格の糸口 勢いのあった参加者達の足が止まり、沈黙が会場を包んでいた。しかし、時計の針は時を刻む。その間、多くの受験者はカスのスピードについ

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        チェイサー禄

          チェイサー禄

          第五話 試験と志願者 3人は少し走りながら、暗闇を進んでいた。 「でも、どうして俺たち合格なんだろうな?」 ドリーが眉を顰める。 「あれは、単純なゲームだ。ババを引くなと言っていたからな。カードを引かなきゃババは引かない」 「なるほどなぁ。全然気づかなかったぜ」 「んじゃ、なんで俺は合格だったの?」 「さあ?それは私にもわからない」 ライゼンはハッとした表情で咳払いをする。 「俺にもわからない」 暫くすると暗闇に薄暗い光が見え始めた。そして、その周りには人の気配が集まってい

          チェイサー禄

          チェイサー禄

          第四話 謎の老婆 3人はエレベーターで一階に降りると売店へと向かっていた。売店に入ると中には武器を携えた男が1人品物を選んでいる。3人は決して大きくはない売店を隈なく探した。 「リン、ドリー、そちらに何か見つけたか?」 「いや、こっちには何もねぇ。至って普通の売店だな」 「俺これにする!」 ドリーとライゼンとは裏腹にリンはパンを選んでいた。 「おい、リン。お前ってやつはな、一応試験会場探すために来たんだぜ?」 「うん、だけど軽食買いにも来たし」 「そりゃそうだけどよ」 「それ

          チェイサー禄

          チェイサー禄

          第三話 一つのお菓子 3人はホテルに着くと一つの部屋で休んでいた。 「お風呂あがったよー」 リンが髪を拭きながらリビングへと入ってくる。ドリーは新聞を読み、ライゼンは地図を睨んでいた。 「おう、それじゃ俺が先にシャワーを借りてもいいか?」 ライゼンが立ち上がる。 「おう」 ドリーも新聞に目を向けながら返事を返した。リンはソファに座ると地図を眺め始める。ドリーはそれを見ると新聞をたたんだ。 「おいリン、人の詮索はあんまし良くねぇってのはわかってるから答えたくなきゃハッキリそう言

          チェイサー禄

          ウォールマン

          第二羽 約束 ブーブー 携帯の着信音が部屋に鳴り響く。目を向けると画面には病院の名前が映し出されている。映し出された文字に息が止まる。そこには昨日の日付で弟が死んだ事が記されていた。雪は携帯を伏せると毛布を被った。 どれくらいの時間が経ったのだろう。気づくと1週間と言う時間が過ぎ去っていた。起き上がると冷蔵庫を開ける。空になった冷蔵庫に目を通すと静かに扉を閉める。天井を仰ぐ。ふとポケットに手を突っ込むと小さな紙片が出てきた。開くとそこには『beens』と書いてある。紙片をポケ

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          ライゼン

          ライゼン

          チェイサー禄

          第二話 案内人と迷い人 小さな港町スファ 3人のを降ろした汽車が徐々に島を離れていく。 「今年は3人かね?」 車掌は窓の外の海を見た。 リン、ライゼン、ドリーの3人は港のバス停に並んでいる。 「ねー 何でこんなにここのバス停には人が並んでるんだろうね」 「ん?そりゃおめぇ都市に行きてえからだろ?」 リンとドリーが話をする中、ライゼンだけが首を傾げていた。 「ライゼン、どうしたの?」 「あ、いやな、確かにドリーの言うことはわかるんだが、それにしては重装備すぎやしないか?」 3人

          チェイサー禄

          ウォールマン

          第一羽 夢 「やったー!第一志望校合格した!」 青年が声を上げる。紙を手にアパートを飛び出した。駆け出した足は一心不乱に病院へと向かう。 『これで本格的に夢へと近づいた!獣医になる夢へと』 近道をするために路地裏へと方向を変えながら進む。いつもと同じ道、しかしいつもよりも軽い足取りで進んでいた。たった一人の弟と喜びを分かち合うために。 キーン ガコン 頭上から聞きなれない音がする。そして目の前に人影が見えた気がした。 「うーん」 青年がベッドの上で目を覚ます。四角いコンクリ

          ウォールマン

          リン・タイムズ チェイサー禄より

          リン・タイムズ チェイサー禄より

          芸術と自由の境界線

          光が窓から差し込む。一人の女性が鉛筆を片手にイーゼルと向かい合っていた。 「うーん」 腕を伸ばし、左の机に並べられた物を睨む。 「この角度かなぁ」 位置を決めると椅子とイーゼルを動かす。右隅に昔からあるRの文字と大きな窓が丁度真横に来る位置に収まった。静かに鉛筆を滑らせる。窓から差し込む光が女性の頬をピンク色に染める。 「ふぅ」 一時間はだっただろうか?女性は手を止めると背筋を伸ばす。固まった筋肉が解れていくのばわかった。女性は立ち上がると二畳ほどの小さなキッチンへ向かう。

          芸術と自由の境界線

          ホームラン

          カキーン 軽い音とともに球が空高く打ち上がる。しかし、その軌道の先のグローブへと球は吸い込まれていった。 「アウト!ゲームセット!」 主審の声がグラウンドに響き渡った。 「はぁはぁ ダメだな」 少女は立ち止まり、膝に手を当てる。薄い桃色の唇を強く噛み締めると再び走り始めた。水筒が置いてある位置まで来ると水筒を持ち上げる。水分補給をすると隣に置いてあるタオルを取り汗を拭いながら日が傾き始めた帰路を歩き始めた。家に着くと玄関にあったバットを手に取る。 「やらなきゃね」 少女はそ

          ホームラン