悩み、つれづれ

今年もまた異動が発表になり、卒業生を送り出し、最後の入試が終わったら新入生を迎える準備をし、の年度末である。混沌と混乱。今回の異動で、現所属では人員の半数が入れ替わることになった。なんだかもう疲れたというのにも疲れた。4月からは人間関係も業務もすべてまた1からの構築になる。慣れた人が離れるのもつらい。一時的に脆弱な部分をカバーしなければならないのもつらい。連休の観光地の混雑するランチタイム、今日が初めての不慣れな新人バイト数名だけでフロアを回す、みたいな感じだ。毎年。ちゃんとなんてできないことは確定しているから、もう諦めて各所に謝り倒すしかない。

私個人の部署異動や転居は今回はなかったが、担当業務はまるっと入れ替わることになった。いなくなる人の分を私がもち、新しく来る人には私の担当だった業務を渡す。一時的に二人分が乗っかるわけで、初めて来る人にはいろいろな仕組みやどこに何があるかなども教えなければならないので、倍の時間がかかるだろう。もうこんなのはシステムリプレイスを数日ですまそうとしているようなもので、もともとが無謀なのだ。大変さが確約された4月。他の人も似たりよったりの大変さで、誰も彼もが苦しい。全員をシャッフルしているせいである。なんでこんな無謀なことをして無駄に労力を使っているのか。動かす人数が多すぎて頻繁すぎる異動は、教育や不正防止のメリットを遥かに上回る弊害がある気がするのだが、是正される見込みはない。
あぁ、また口を開けばこうしてため息が出る。愚痴も出る。

この先体力的にやっていけるのか自信がなく、年々大変になるのにさしたる昇給もなく、労いもなく、文句を言わないから都合よく安く使われているだけだというのもわかっていて、実のところ今年いっぱいでもういい加減見切りをつけて辞めよう、と先日決心したのだが、この先のことを考え出してしまい、早くも決心が揺らいでいる。人口が減ってきて、定員に満たなくなっていき、大学再編や改組、統合などが避けられないなら、そうした実務ができるようになって収束する世界を見届けたいと思うくらいには、大学やそこで働く人、先生たちのことを好ましく思っているのだ。自分でこの先の行く末をなるべく良いものにして看取りたいなと、思うくらいには。残された時間、先生たちに少しでも研究をさせてあげたいなと、思うくらいには。まぁその前に自分が潰れては元も子もないのだが、他の業界や業務には正直なところあまりピンときていない。
どうしたものか。またため息。

今年辞めるなら夏までには結論を出さねばならないので、時間はあまりない。看取れる人になる道を行くか、すっぱりと縁を切るか。いろいろ悩める年になりそうなのは、間違いない。


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