『生誕300年記念 若冲展』を観た(2016/4/24)

上野の東京都美術館で開催中の『若冲展』。

伊藤若冲の作品は今年の初めにも観ましたが、その時に観た『軍鶏図』のカッコ可愛さに惚れてしまい、更に作品数が多く間近で観る事が出来るという事なの行ってしまいました。

日曜の昼前でも20分程度で入場できました。が、流石は若冲。物凄い混雑…。
人気のある作品の前は凄い人だかりが…。
でもゆっくりとでも動いていたのできっちり鑑賞はできました。

間近で観ることで気付く鶏の毛羽一本一本、木の枝の苔や皮、花弁、すべて細かく描かれていて、途方もない集中力、観察眼に脱帽してしまいました…。
オペラグラスを持ち込んで鑑賞している方もいて、成る程なーと感心してしまいました。

特に1Fで展示されていた《釈迦三尊像》と《動植綵絵》は絵の並べ方がとても綺麗だったな…色合いも凄く好きだった…。

あとデフォルメから細密迄、振幅が凄い…。想像で描いた象とか鯨のダイナミックさと誤魔化し方が可愛らしかった。

『玄圃瑤華』を観た時にオーブリービアズリーを思い出したんだけれど、ビアズリーは若冲からも影響を受けていたんだろうか…(これは私の勝手な思い込み)

『ゆかいな若冲・めでたい大観』の時に観た『軍鶏図』然り、伊藤若冲と言ったら色々な表情、構図の"鶏"。鶏に対する情熱が凄いなーと思っていたのですが、後ろにいる見ず知らずの方の会話で20羽の鶏を飼っていて、まずひたすらに観察して理解し、その後絵をひたすらに描き別の動植物の絵にも着手しだしたというのを知りました…成る程…。

他にも周りにいる来場者の方の会話で「この時代でこの色の使い方、かなりモダンだよね…」「ここまで描き込むって、変態じゃないとできないよね…」なんて会話が飛び交っていたり、変態的な伊藤若冲ファンが沢山いて凄く良い空間だなーと思いました。
最後は物販でポストカードやシールも買えたので満足。

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