百字小説⑨ 「花」

その花は美味しそうに見えた。肉厚で綺麗な花弁、青々とした葉が私を掻き立てる。根元からその花を取り、口へと運ぶ。口いっぱいにしびれる旨さ。帰ったら他の人にでも知らせよう。名前はトリカブトにでもしようか。

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