僕の常識が非常識だった時の話
広告代理店の顧客担当として10年やってきた中で、社内外問わずに多様な価値観を持った方と沢山ご一緒し、時には雷を落とされながら学ぶ機会をいただきました。
そこでは、お願いの仕方を間違えるだけで「あの営業からの仕事はやらない」なんて、言われてしまうヒリヒリした職人気質な世界でもありました。
最近、当時の話をSNSで発信すると、思いの外需要がありそうだったので、思いつくままに書き留めておこうかとペンを執った次第です。
そして、こんな話を「学問調」に書かれても、読み手は秒で飽きてしまうでしょうから、失敗談を交えて、以下の方々に出来る限りサクッと読んでいただけるように心がけてみました。(読了時間:サクッと3分!)
はじめに
これ、私が20代の頃に「そんな日本語使って気持ち悪くないの?」「あの、マナーとか過去職でどこまで教わった?」なんて上司にお説教されてるのに、ピンと来てない私に丁寧に事例付で教わった一幕です。
「靴にこだわる人は相手の靴が気になる」
たしかに…これ、分かりやすいですよね。
そしてこの「言葉」や「マナー」って、テストでいうとこの「正解はある」のでしょうが、相手によって「正解が変わる」という事も、忘れてはいけないと教わりました。
その時の私は全体の15%くらいしか、理解出来てなかったと思われますが、今になってもジワジワくるコトが多いのです。
という事で、本noteの内容は「正解or不正解」といった軸ではなく、相手or場面によってはどちらにでも転ぶ可能性があるんだなと、頭の片隅に置いてもらい、私のような失敗をしない為の礎にしてください笑
1話「さま」と「様」の使い方
20代後半に、某超大手小売企業を担当していた時の話。
先方から来るメールは、決まって「相川さま」でした。
先方の役職も部署も関係なく、誰からくるメールも「相川さま」。
あー、フランクな会社なのかと全く気にせずにいたのですが、とあるプロジェクトで、自社のコピーライターの重鎮A氏がメンバーに入りました。
CCに入れて会話してた時、
重鎮からすると、タダでさえ日頃の言葉尻に突っ込みどころ満載の私達「若手」に、我慢ならなかったんでしょう。
そこではじめて、ググるワケです。
平穏な毎日を送る中で、「さま」と「様」の違いとかググるワケがないのですが、こうなったら調べるしかない。
そうすると色々出てくるんですね。
なるほど。
先方はあえて「さま」を使っている可能性がある。
それにも関わらず、無邪気に「様」をつけて返しているのを見て、気づきなさいよ・・と重鎮は教えてくれたんだと理解しています。
ちなみに、私は通常「様」をつけます。
体感的に「様」がオフィシャルで使うべきと考えている人が多いからです。
ただし、相手が「さま」を使う場合は、空気を見て「さま」に切り替えています。
社会人なり立ての頃から「さま」を使うのが、常識だと教わった人からすると、多少なりとも違和感を感じる可能性がありますから。
何億円という単位でご予算をお預かりする中で、防げる失策は減らさないとイケないなと。
2話「先生」と呼んでブチ切れられた件
とある大型プロジェクトで、50~60代の重鎮含めたそうそうたるメンバーでのMTGがありました。
ファシリテーターとして、仕切らせていただく私。
日頃から言葉使い一つとってシバかれている身としては、進行に不手際があろうものなら、公開処刑される・・と手汗がとまりません。
そんな不安を他所に順調にMTGは進んだ終盤、とあるタスクが浮いてしまいました。
誰がやるのかと睨めっこが続く中で、重鎮マーケティング担当のO氏が引き受けてくれました。
O氏は温厚な方で、さすが大人の対応だなーと敬意を込めて御礼を伝えたところで、盛大に地雷を踏み抜きます。
MTG後、何がいけなかったのか全く理解していない私に、前述の重鎮A氏が私にボソッと言いました。
「先生と言われる程の馬鹿でなし」ってことわざ知ってるか?昭和期質なベテランと仕事する時は気をつけなさいと。
意識朦朧としながら検索すると、以下のような解説がありました。
この出来事以来、士業の方以外を「先生」と呼ぶことが無くなったのは、言うまでもありません。
次回予告
だいぶ緩めのnoteにお付き合いいただき、ありがとうございました。
どれ位需要があるのか分かりませんが、一定の反響をいただき次第、以下テーマ(仮)で追加で出したいと思います。
感想やいいねをもらえると、元気になりますので少しでも気づきがあればぜひー!
※おまけ※
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