母乳育児のおすすめの本と吐く行為の捉え方
【子育て#4】
我が家ではそのほとんどが母乳育児だったこともあって、結構いろんな情報に翻弄されたなという印象はあった。
やっぱり一番印象に残っているのは体重について。
当時の日記を見ると、伸び悩んだことで、産婦人科の看護師さんにアドバイスはもらうものの、それそのものが間違っていたという点が、翻弄された理由でもある。
2週間後の検診で、体重の伸びがあまり思わしくないからといって、粉ミルクを飲ますことをちょっと挑戦したこともあったのだけれど、すぐ吐く。びっくりするほど吐く。
だから僕らは相当困り果てた。
周囲はそんなもんだ、なんて言う。
でもやっぱり心配になる。
しかも体重が増えないと脳に影響があると、言われる。
脅してるつもりはないのかもしれないけど、そんなこと言われたらかなりビビる。
看護師さん曰く
「それでもいいから飲ませて」
という話ではあった。
もうちょっと納得できる説明が欲しい。
今思えば、「そもそも吐くとは何か」ということ自体を僕は理解していなかった。
子供でも大人でも、吐くというのは、不要なものだから外に出す、という行為。それは赤子でも同じ。この理解は、後々いろんなことに影響してくるから覚えておいた方が良いと思う。
2週間くらいの赤子は体型にもよるだろうけれど、胃のサイズはどうもピンポン玉くらいの大きさらしい。
結果的に飲む量もそこまで多くはない。
だからそれ以上不要であれば、自然と吐くようにできている、ということを知ったのは、2週間後の検診の後だった。
つまり、「吐いてもいいからそのまま飲ませて」という話は解釈を間違えるとおかしな話で、ほどほどに飲ませつつ、回数を増やす、という頻回授乳が本来のスタイルらしい。
実際、このスタイルに変えてから劇的に吐く回数も減り、体重増加も目に見えて変わってきたことを覚えている。
僕はそれまで医者というのは、人体に対して詳しく、その道のプロフェッショナルだから、どんなことも知っている、と勝手に思っていたけれど、その一件で、劇的に印象を変えてしまった。
実際、西洋の小児科医で、きちんと結果に対して原因を言い当てられている先生はこの5年で、ごくごく限られている。
中には「原因なんてわかるわけがない」と断言する先生もいた。(これはある意味では正解ではあるけれど、中国の医者のランクを用いると、薬しか扱わない医者が下医と捉えれば理解もしやすい)
母乳育児において、的確にアドバイスをしてくれる人というのは、珍しいのかもしれない、と当時感じていたような気がする。
たまたま体重増加で悩んでいたときに、電話相談を受け付けます、というチラシを見つけて、電話をかけたときに出てきたベテランのおばぁちゃんの発言が今でも印象的だった。
「その頃の赤ちゃんは母乳だと伸び悩むからねぇ。慌てなくていいですよ」みたいなことを言ってた。
実はそれで少し救われた部分もあるし、同時に、一体、産婦人科の看護師は何を知識として取り込んで、理解をしているのか、と当時怒りを覚えたのもちょっと記憶にある:笑
今の僕は、当時よりも寛容になったらしく、みんな忙しいから、間違えることもあるよね、くらいの感じだ。
思い返せば、ちょっと恥ずかしい。なんであんなに怒りを覚えたのか。
「専門家だから、この人の意見は正しい」なんていう思い込みは一切外した方がいい。
特に育児においてはそれが後々の選択を大きく変える。
ちなみに母乳育児をするなら、この人の本やサイトを読み込んでおくと、とても勉強になる。
色々本を漁っていて、ここが一番確実だった印象があるからだ。
本当に、当時この作者さんには救われたんだ。
そのすべてが正しいとも限らないけれど、かなり重宝できると思う。
もちろん、きちんと自分で検証はしてほしいけど、ぜひ一度読んでみるといい。きっと困ったことは大抵この中に書いてあるんじゃないだろうか。
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