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料理の手の抜き方と見せ方

僕は元々調理師な訳ですが今は独身で自分のご飯は当然自分で作ります。もちろん面倒な時は惣菜も買います(最近は王将のニンニクマシマシの冷凍餃子にハマってます....日本の冷凍食品レベル高いっすよね〜)

日々の料理を考えるのって大変だしそもそも時間もかかります。毎日ご飯を作ってる家族持ちの皆様はフルリスペクトです・:*+.\(( °ω° ))/.:+

さてそんな調理師の私の手抜き料理とその見せ方をお話したいと思います。
「え〜調理師なのにそんなん食べてるの?」って落胆させるかも知れませんが、「ああ、そんなのでいいんだ」って肩の力が抜けたらいいなぁって思ったりもしています。

塩味があってれば大体美味しい

すごく根本的な話ですが料理において『塩梅』が1番大事だと思います。塩がちゃんと効いていないと素材の味も引き立ちませんし、強すぎると食べられた物ではありません。
つまり茹でただけの菜っぱでも焼いただけのお肉もちゃんと塩味ついていれば美味しく食べられるという事です。
単純な話ですがとっても大事です。
ただし、茹でた菜っぱでも先に塩味をつけたお湯で茹でるのか、塩味なしで茹でてあとでかけるのかでは全く違います。
お肉も塩をかけて焼くのか、焼いてからかけるのかでは全然違います。
味付けには必ずセオリーがありますので、レシピを眺めながら『どのタイミングで味付けをしているのか』をチェックしてみてください。

天に盛る

料理用語に『天盛り』という言葉があります。
これは料理の仕上げにごまや刻んだノリ、あとは木の芽や胡麻などを盛った時に高くなる中心部分に飾ることを言います。
お手元に料理の本があれば見てみてください。
天盛りされていない料理はほとんど無いかと思います。
『天盛り』には2つの意味合いがあります。
一つは見た目を良くすること。
色合いもですが天に何か盛ることで全体の印象が引き締まり視線がそこに集まりやすくなります。
もう一つは香りを加える事で変化をつけます。
先ほど菜っぱを茹でてという話がありましたが、同じ塩味のついた菜っぱでも胡麻がかかっているのかカツオ節がかかっているのか、ちょっとゴージャスにイクラが載っているのかで全く違った印象と味になります。
一つの方法でもかけるもので変化は簡単に付けられるという事ですのでやっていない方はぜひ取り入れてください。
はじめは生の素材を使うにはハードルが高いので乾燥でも使える白ゴマ、黒ゴマ、海苔、カツオ節、パセリ、コショウ、七味唐辛子などから始めてみてください。
一回使った後の豆苗を置いとくとまた生えてきますが、これをちょびっと切って載せるだけでもオシャレですよ。

素材の数を減らす

牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、こんにゃく...肉じゃがの材料です。
材料を揃えるのって割と大変です。
もちろん材料にはそれぞれ役割がありますが、仮にこの中でこんにゃくやにんじんが無くても作れますし、牛肉が無くても美味しく食べられます(もう肉じゃがじゃ無いですねw)
素材の種類が多くなるとそれだけ切ったり下処理する手間も増えるし、場合によっては失敗する可能性も上がります(複雑な調理をするほど失敗の可能性は上がる)
『単品の素材を食べられるような加熱をして、美味しく食べえられる塩梅で、彩りよく天盛りをする』
手のかかったお料理も良いけれど、それも過ぎると飽きやすくなります。
シンプル・単純だけど美味しい。
そしてそういう料理の方が飽きにくいし、手の込んだ料理を作った時に引き立つのかなとも思います。

料理作るの大変だな〜と思う時があったら、一度試してみてくださいね。

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