2023年を振り返る
あっという間に冬至を過ぎてクリスマス。年の瀬感が出てきた。今月の「21日の音楽」でも、つい年末を意識して1年の振り返りについて触れていた。
こう書いておいて、自分が1年を振り返らないわけには行かないなぁ・・・ということで、今回は振り返りのnote。まだ1週間残っているのでまだ何か書くかもしれないけれど、とりあえずこの1年の総括をすることにする。
noteでは毎年その年のそれぞれのユーザのまとめを用意してくれる。このきめ細かいサポートがnoteの持ち味だ。12月の半ばを過ぎるとこれが届くのを心待ちにしてしまう。で、21日にそのまとめが届いた。
◆
「よく読まれた記事」で1番を記録したのは、今月のはじめに書いた「見えているそれは虚か実か」。来月まで国立西洋美術館で開催されているキュビスム展について書いたものだ。
最近の内容なのに最も多く読まれたのには理由がある。ありがたいことにnote公式の「今日の注目記事」に選んでもらえたからだ。
注目記事には毎日だいたい10本前後が選ばれているようだ。
noteでは1日あたりいったいどれだけの投稿があるのだろう。検索すると1年あまり前の情報ながら約26,000件との情報がヒットした。それから感覚的に減ったようには思えない。その26,000を下らないと仮定したら、注目記事に選ばれる確率はおよそ0.03パーセント。かなり低い。
注目記事は人力で選ばれているのだろうか。この担当が何人体制なのかはわからないけれど、毎日26,000本すべてに目が通されるとは考えにくい。ということは、何らかのフィルタで自動的に選別されていることだろう。まずは選考の対象になる運がなければならない。そしてさらに候補に選ばれるとなると、これはもう奇跡に近いのではないか。
ついコンクールや助成金の公募なんかを想定してしまう。いかに読んでもらいやすくするか、キャッチーな内容にするかといった“選ばれるための戦略”があって、その出来が結果を左右する。うまくやれば高頻度で注目記事に選ばれるんだろうか。
しかしながら、わたしにはその戦略をとる能もなければ気概もない。端っから注目記事にえらばれることは想定していなかった。
選ばれた記事は、話題の展覧会についてのnoteとはいえ、7000字を超えるボリュームで、数学やら哲学やらにも言及した独りよがりの内容だ。いつも好き勝手に長文を書いているので、まさか対象になるとはつゆほども思わなかった。そんななので選んでもらえたことはとても嬉しいのだけど、同時にその事実が不可解でもあった。
ともあれ注目記事のおかげでこの記事はビュー数もスキ数も桁違いに多い。年末の集計で1位にカウントされるのは自明だった。これを機に読んでくださったかた、フォローしてくださったかたには感謝しかない。これからもどうぞよろしくお願いします。
◇
2番目はTumblrについての内容。
Tumblrは、わたしがウェブサイトの運営に使っているサービス。これが最近の仕様変更で以前のようには使えなくなってしまい困り果てていた。わたしの身近なところにはTumblrユーザはおらず相談もできない。テンプレートのソースをいじったり運営会社に質問したりしても解決できないので、とりあえず問題の整理とその記録として書いた。
自分ではあまり読まれている感覚がなかったので2番目の多さは意外だった。それだけ困っているTumblrユーザが多いことの証左だろうか。
ちなみにダッシュボードで過去1年のアクセス数を見てみたら、この記事の次にランクされていたのは「Tumblrの仕様変更を受けて(その2)」の方だった。
これが3番目に入っていないのは集計の区切りのせいだろう。
さて、その3番目にランクインしていたのは昨年11月に書いたトルマリンについての記事だった。
集計は今年の1月からなのにこの昨年の記事がランクインしている。これは昨年から引き続き多く読んでもらえているということだろう。誕生石のシリーズは2年間ほぼ毎月書いていたもので、わたしの本業(宝石の鑑別)にまつわる内容だけど、あれやこれやと連想しながら、これも好き勝手に書いていたものだ。わたしにとってトルマリンはなぜか縁のある鉱物(研究対象という点で)。この記事へのアクセスが多いのは素直に嬉しい。
誕生石によらず、宝石の話は書ける範囲でもっと書いておきたいと思っているところ。講演会などで会ったかたがたからは、この誕生石シリーズを本にしてほしいなんてリクエストをよく聞いている。リップサービスだろうけれど嬉しいことだ。
◆
毎年、振り返りの記事ではマガジンについても触れていた。わたしはnoteのマガジンはもっぱら自分の書いたものを整理してまとめるために使っている。
今年あらたに作ったのは「ウェブサイト運営の悲喜交々」。
先に触れたように、夏にTumblrの仕様変更に関する愚痴を書いていたので、今後このテーマが増えていきそうな気がして作成した。ほかに広くブログ「一日一画」などについて書いたものもここに入れている。
わたしのウェブサイトは所詮趣味の延長なのでこうして悠長にしていられるけど、ビジネス利用のかたは大変だと思う。来年はこのtumblr問題が解決されれば良いのだけど。
あとは既存のマガジンばかりで、久しぶりに更新したのは「猫たちのいる日々」。
子猫2匹を保護して、その2匹が保護猫譲渡会を通してそれぞれ別の里親さんのところへ旅立つという新たなイベントがあった。(特に妻が)いろいろと大変で、ひと段落ついてみたら学びも多かった。保護団体とは繋がりができたので、今後も何かといろいろ猫がらみのイベントが発生しそうな予感がする。
そして不定期更新のマガジンで最も更新回数の多かったのは「展覧会の絵」。noteの記事にしていない美術展はまだまだあるのだけど、今年はわりと書いたほうだった。
それはひとえにメンバーシップ「オトナの美術研究会」のおかげ。半年間ではあったけれど毎月のお題執筆企画に参加したのが大きかった。メンバーシップが続いていたらそのお題企画だけのマガジンを作っていたと思う。
ちなみに注目記事に選ばれたキュビスム展についての記事は、オトナの美術研究会の主宰のちいさな美術館の学芸員さんが企画してくださったアドベントカレンダーに参加して書いたものだった。
◇
「2023年の記録」にはよく読まれた記事以外に、「創作の記録」として投稿数やスキ数なんかがまとめられている。
12月16日までの集計なので、先日の21日の音楽とこのnoteはカウントされていない。これらを加えると49本。1週間に1本よりもちょっと少ないペースだ。この更新頻度で2万回読んでもらえて833回スキをもらえたのは多いのか少ないのかわからないけれど、とてもありがたいことだ。
ちなみに現時点で「今日の注目記事」に選んでもらえた記事のビュー数が5000弱なので、随分と「注目記事」が引き上げてくれたことがわかる。
あと、あらたに36名にフォローしていただけたとのこと。自分のプロフィールを見ると現時点で130名のフォロワー。noteを初めて3年と3ヶ月なので、単純計算で1年当たり40名になる。フォロー/フォロワーは今まで意識していなかったから今までの推移を把握していないのだけど、これは順当な数字と言えそうだ。フォローしてくださったみなさん、まだ全員のnoteを見に行けてはいないけれど、ありがとうございます。
このほか、「2023年の記録」では「2023年によく読んだクリエイターTOP3」と「応援の記録」の項目の集計があった。内訳は予想どおりではあったけれど、これらをここで公開することにあまり意味を感じないので、わたしのなかに留めておくことにしたい。
さて来年のわたしのnoteはどうなることだろう。
たぶん、これまでと変わらず、出かけた展覧会のことを書いたり、たまに宝石のことを書いたり、もしも変化があればtumblrの状況更新があるぐらいだろうか。猫たちの状況にも変化があれば書くことになりそうだ。
あ、「21日の音楽」は継続して毎月21日に気まぐれに音楽の動画リンクをはって紹介し続けるつもり。好きな音楽や気になる音楽はそれこそ無尽蔵にあるのでネタには困らない。
◆
さっき書いたようにわたしがnoteを始めてから3年あまりになる。noteはほかのソーシャルメディアと違ってアーカイブされるので垂れ流し感が少ない。それに文字数を気にせず書けるのが気に入っている。考えたことをちょっとしっかり記録に残しておくにはうってつけだと思う。
新年の抱負めいたものは多分年明け早々に書くと思うから、ここでは書かない。この1年は公私ともにいろいろと大変な一年だった。来年もきっと大変なことは多いだろうけれど、後悔だけはしないようにしたい。それはもちろんnoteでのことも含めて。
今年の年末年始は帰省しないことにしたので、ふだんとあまり変わらない平々凡々な日常になりそうだ。いや、仕事はある程度の休みがあるので、その意味では非日常ではあるかもしれない。
ここ数日ようやく年末らしい寒さになってきたけれど、関東は今のところかなり温暖。ホワイトクリスマスには程遠いクリスマスイブになっている。北日本には寒波が来ていて大変だとの報道があるから、年明けには関東も冬らしくなるかもしれない。覚悟しておかねば。
ただの1年の総括だけになってしまったけれど、たまにはそんなnoteでも良いか。ごきげんよう、メリー・クリスマス。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?