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コードの出力先を布に!ジェネラティブ刺繍をやってみた。

クリエイティブコーディングやジェネラティブアートに興味を持って1〜2年ほど経ち、だんだんとコーディングが日課になりつつある今日この頃。

自分の描いたコードの出力先がブラウザだけでは、なんだか物足りなくなってきました。

そこで物理的に出力したいと思い立ち、買ってきました、刺し子。
裁縫なんて小学生の家庭科の授業以来だよ…

stroke(random(palette)); みたいな糸!!!


さて、まずはコードを書きます。いつもは制限なく自由にコードを書いていますが、今回は縫える範囲の出力結果にしなければなりません。

このくらいなら縫えるだろ!と甘く見積もっていた…

コードはこちら。

色をつけるとこんな感じに完成するはず…!

さあ、サイズを実寸を計算して布のサイズに合わせて、印刷します。

いざ。

チクチクチクチク....チクチクチクチク....

伝統的な刺し子の図案とかみていると信じられないくらいクリエイティブだよねぇ。
ジェネラティブアートのヒントがたくさんある。


チクチクチクチク....チクチクチクチク....

無になれる…!(コーダー的にはnullになれると言ったほうが良いだろうか)

洗って転写した線を落としたら完成!

うわぁ。想像以上に雑な仕上がり…

雑な部分や細かすぎて再現できなかった部分は、手動のランダム、ノイズ、ということで許してください。
想定よりも時間がかかってしまいましたが、年内に終わらせられてよかった。

ディスプレイ以外の出力の試みは初めてでしたが、やりきったことに価値があるんじゃないでしょうか 汗

うまい下手とか、意味があるとかないとか…そういう価値観から離れて、無になれる時間は尊いものですね。

意味をもたせることの価値が上がり、無意味であることに不寛容な昨今、無になる時間を意図的に作ることで心の平穏を保つ。意図的に無意味を作ったらそれは意味があるのではないかという問答を頭の中で繰り返しながら、いい時間を過ごせました。

それでは良いお年を!

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