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新卒フリーターが、ヨルダンに仕事を増やす 実況中継 No.11

*難民関係とか法律関係とかで、完全パブリックだと言いづらいことが増えてきてしまって、Facebookグループに投稿していたものを転載しました。2019年9月25日にFacebookグループで公開したものです。
今は、法律関係がクリアになって、ガンガン発信していけています!

「ぜんぜん連絡こないやーん」と、やきもきしていたら、「複数人の弁護士でチェックしてくれるってさ」、「面接とスキルチェックをして3人集めたぜ。」と連絡がきて、うれしいより、逆に怖くなってしまった「うまくいくこと」になれていない南條です。

今日は、一言でいうと、「そりゃ、ぼくたちは、’詐欺’かと思われちゃうよね?」って話です。

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突然ですが、ぼくたちは、ITエンジニアのほかに、絵師も探しています。


絵の上手なイラク難民の絵を、日本で売ろうとしているんです。(今度くわしくかきます。)


絵師を探している際、まだ会う前の段階で、「絵を渡すのは、、、」とお断りされてしまったことが、2~3件ありました。


そりゃ、どこの馬も骨ともわからない異国の若者が、あなたの絵を日本で売りたいらしいよって言われたら、誰でも、疑います。

ただ、仲介者の方に聞くと、その地域に住むイラク難民は、他のヨルダン人以上に、詐欺や盗難を恐れているようでした。

なぜか?

ずばり「狙われやすいから」です。

まず、前提として、盗難や詐欺の被害にあったときに、彼らが警察に訴えても、相手にされなかったり、笑いものにされたりして、あまり意味がないようです。

そのことは、わるいことを考えるヨルダン人も知っています。

また、「イラク人はリッチ」というイメージが、ヨルダンにはあります。

奪う財産があるし、狙っても捕まる可能性が低いなら、当然、標的になりますよね、、、。

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事例を3つあげますね。

1.
イラクでは、もう暮らす気持ちはないし、ヨルダンで生活するのも、厳しいので、彼らの多くは、ヨーロッパやアメリカ、オーストラリアなどへの移住の機会を狙っています。

そこにつけこみ、たとえば、「1500ドルを払えば移住の申請を早めてあげますよー」と、さも国際機関の人の格好で、インタビューなどもしっかり行ってだましてくる人達がいます。


2.
他にもあるあるなのが、給料の未払い。

非合法で、雇用契約書などもないことをいいことに、1~2か月働かせて、給料まったく払わないという話は、多くのイラク難民から聞きました。


3.
絵の例でいうと、援助機関が彼らの代わりに、絵を売り、その対価を全然彼らに還元しなかったということもありました。


もっと細かくみれば、他にもいろいろありますが、こういう話を、被害者は話したがりません。


「家族から、借りたお金を詐欺でだまし取られた。」
とは、ふつうに言いたくありませんよね。

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と、少し長くなってしまいました。

結論、彼らの他者に対する信用レベルは、低いんです。
その環境で、何の実績もない「駆け出しのぼくら」が、信頼してもらえないのは当然過ぎます。

だからとって、先にお金を払っとくという金銭的な余裕はありません。

ITエンジニアへのアウトソースでも、絵を売ることでも、先に働いてもらいます。

なので、今のぼくらとも一、緒にやってくれる人達と実績を作っていくことしかできません。


一緒に動いてくれる人達に、仕事の対価をどんどん渡していく。

明日の夜には、法律関係の確認も終わっているはずです。

そこでも、また問題が出てくるのだろうけど、一つ一つ取り組みます。

今日もお忙しい所、読んで下さり、本当にありがとうございました!

インシャーラー(神の御心のままに)

Twitter
https://twitter.com/yuta_nanjo


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