キスとホウボウ

デパ地下で2匹のキスを買う

348円

100gあたり324円だったので
1匹50gぐらいだろうか

魚屋で2匹のホウボウを買う

98円

100gあたり36円だったので
1匹150gぐらいだろうか

魚種と
売っている場所が
違うだけで
この格差

キスは三重県産
たぶん釣物だろう

ホウボウは千葉県産
こちらは底曳網で獲った物だろう

ホウボウは歩留りが悪いし
こんな小さな魚体だと
食べるところも少ないだろう
というので
この値段なのだろうが
この格差はひどいものだ

※歩留り=魚から取れる可食部分の比率

家に帰って大きなボウルに
氷水を張り
塩をひとつまみ

その中に4匹の魚を入れて
綺麗にしてゆく

小さな魚は繊細だ
硝子細工のような
鱗を落としてゆく

鱗を落としたら
頭を落とし
内臓を掻き出す

氷水で綺麗に
洗ってやる

小さな魚は
すぐに温くなって
鮮度が落ちてしまうのだ

小さな魚は
包丁を入れるのも苦労する
刃先に神経を集中させて
さばいてゆく

キスは寿司屋で
光り物と呼ばれる

光り物といえば
青魚というイメージがあるけど
そうでもないらしい
チコダイの子供のカスゴも
光り物と呼ばれるし
地方によっては
ハタハタも
そう呼ばれる

光ってれば
みんな光り物なんだ

確かに
キスの表面は
キラキラと綺麗だ

キスのお刺身

ホウボウのお刺身

刺身の見た目は
キスのほうが綺麗に見える

魚が小さいので
どちらの刺身も細造り

キスは繊細な味だけど
ホウボウだって負けてない

コスパ的に見たら
ホウボウのほうが圧勝だと思う

ホウボウも大きくなると
味も濃くなって
値段も高くなるので
単純には比較できないけど

魚って値段じゃないんだな

と思う

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