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感覚の安直な掛け合わせ

香りと他の感覚を掛け合わせた展示の際にだいたいガッカリさせられる理由は、「なぜそのコラボレーションなのか」と「どうしてこのような内容になっているのか」がよくわからないケースが多いからだ。

香りと何かを組み合わせた展示の動機は、「あまりやられていないから」とか「面白そうだから」とか、その程度のものなのだろう。それならそれでいいのだが、往々にしてこういった展示の能書は仰々しい。もっともらしいことがつらつらと書かれているが、だいたいにおいてさっぱり理解できない(ちなみに、この手の展示では、ほぼ間違いなく「嗅覚は記憶と〜」の文言を見かける)。

コラボレーションをするならば、その組み合わせである理由や何がやりたいかをある程度明確にするべきだろう。そうでないと、ただコラボレーションしました、で終わってしまいかねない。

また、香りが写真や映像などの違うメディアで表現される場合、その変換にルールがないのをいいことに、あまりにも“おざなり”にやっているようにも見受けられる。よって、「この香りがインスピレーションソースです」と“言い切った者勝ち”になっているのだ。表現者が香りをどの程度の解像度で感じ取り、それをどういう思考のもと別の表現へと変換したかは、鑑賞者にはなかなかわからないものであることも、“おざなり”になっている原因であるように思う。ここが雑になってしまうと、そもそもコラボレーションの意味も無くなってしまうし、見る人が見れば適当加減はなんとなくわかるものだろう。


今日、とあるブランドのローンチイベントに行ってみた。

イベント会場では写真展を同時開催していた。どういう繋がりがあるのかは謎だった。きっと集客のためなのだろう。サラッとしか観ていないのでなんとも言えないが、そこに関連があるとは到底思えなかったし、それに関する説明も一切なかった。

展示会場もなんとなく盛り上がりに欠けていた。ローンチされたブランドを目当てできた人と、写真展を観にきた人できっぱりと二分されていたのだ。


色々と思うところがあった。


もし自分が、香りと何か別のものを掛け合わせて展示をするなら、どうするだろう。

まずは「香りと何か別のものを掛け合わせる必要はあるのだろうか」というところから考え始めるだろう。掛け合わせることで面白い何かが産まれそうな組み合わせは今のところ全く思いつかないが、いつかそういったものを生み出せたらいいなと思う。


いずれにしても、「安直にやらない」というのは、何事においても大切であるように思う。

やる時は、深く考えようね。


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