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国で伝えられてきた民間療法 威力を発揮?

ノルウェーの人たちが魚を食べるときにはちょっとした大騒動に発展することがあります。
食べる前に徹底して大きな骨はもちろん小さいのもすべて取り除いてしまいます。フォークとナイフで。決して美しいとは言えません。
ああいう作業をするにはお箸が最適だと思ったものです。

彼らが魚と格闘した後は、せっかくの美しい魚料理もひどい状態になってしまいます。
お義母さんなんか魚料理と言えば「危ない、危ない、気を付けて」
と言う言葉の連発でした。

あれほど魚の骨については気を付ける人たちです。
のどに引っかかった、という話はあまり聞きません。
「ほら、いい加減なことをして食べているから」とは、言われなかったけれど、私がひっかけてしまったことがありました。

幼い時から、私はそんなときにはご飯の塊を飲み込む、などと言われて育ったので、すぐにそうしようとしたのだけど、ノルウェーの台所じゃあいつもご飯があるわけではないし・・・。

すぐに骨はなくなりました。
どうしたと思います?
ノルウェーの民間療法、お義母さん伝授の方法です。
速攻でした!
バナナの塊を飲み込んだのです。
これも民間療法でしょう?

また、一度、私がどうもとんでもないことをしでかしてしまったことがありました。
お義母さんが鼻血を出し始めたのですが、困っておろおろしているお義母さんを見かねた私が日本で聞いていた療法をしたのです。
お義母さんの首の後ろをたたいた・・・。笑いながら。
夫だってお義母さんをたたいたことなんてなかったでしょう。
他の誰もなかったと思います。
それが日本からやってきた鬼嫁が義母をたたいた!しかも笑いながら!
誰にも何が起こっているのか分からなかったというわけです。
すぐに私は説明しましたが・・・。

で、鼻血の方は止まりませんでした。

後で誰かから聞いたことですが、この療法は効き目がないそうですね。

娘が幼稚園に通っていた時のことを思い出しました。
ある夜のこと、娘が耳が痛いと言い出したのです。
夜ではあったし、即、医者へということもできず「明日まで我慢できる?」などと娘に言っていたら、夫がネギ療法を言い出しました。
しょうがないから言われるとおりにしたのですが、あれって効き目はあったのでしょうか。
ネギを刻んで耳の中に入れました。
今考えるととんでもないように思いますが、どうでしょう?
ノルウェーの民間療法です。
夫も幼い時そんなことをしてもらったので
しょうか。

アイルランドに旅した時、ある教会で何百年前、その教会の床板をはがしてそれを煎じて薬として飲んだ、などという話を聞きましたが、今のような薬がなかった昔の人々は藁にも縋る思いで様々なものを試し、そんなものまで聞くという結論に至った、ということなのでしょうか。

しかし、実際、自然の中にはまだまだ薬用として用いられるであろう可能性のあるもろもろのものが潜んでいるのでしょうね。

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