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今日はshortと言う言葉のお話。この言葉短い、何か足らないという意味もあります

この絵のタイトルはBenefits of being a short girlですって。???海外では背が低くていいこともあると思われているのでしょうか?

どうも日本人は海外では背が低いことになっているようです。ずっと以前韓国の時代物、秀吉の時代のドラマを見ていた時のことです。ドラマの中で海外の蛮人が襲ってきた、と上の方に報告しました。次に行って役人の言葉が「背が高かったか?」でした。報告者は「いや低かった」と答えました。そしたら役人は「じゃあ、日本人だ」と言い放ちました。隣の国でさえ我々はそう思われているのか、と思った瞬間でした。

イタリアを旅行中に、シシリアからローマへ向かっている列車の中で席を見つけようと歩いていた時、若い女性にピッコロと言われてしまいました。イタリア語だからわからないだろうと思われたのでしょうか。音楽で習った言葉だったので理解できた・・・。そんなところで音楽の授業が役に立つとは思ってもみませんでしたが・・・。

何か言い返したかったけれど、思いつかなくて,夫に聞いたら「教えたらすぐに口にするからだめ」と言われてしまいました。後で考えたらジャンボで良かった、と思ってしまいました。

それにしても背が低いとか高いとかで人のことを何かと悪く言うのはいけませんよね。まあ、本当はそう気にも留めませんでしたが。おまけに、結局その女性から通路を隔てた席に座ることになってしまったのです。いちいち気にしていたら旅はできません。

中英語のshortは古英語の sceort, scortから派生し、「長さが少ない、背が低い、短期間の」と言う意味で、おそらくprot-Germanicの skurts-(古ノルド語のskorta「不足している」、skort「短さ」:古高ドイツ語 のscuz「短い」から派生したものでPIEの sker-「切る」と言う概念に基付いています。

サンスクリットのkrdhuh「短くなった、不自由な、小さい」;ラテン語の curtus「短い」、 cordus「遅く生まれたもの」、もともとは「成長が阻害された;古教会スラブ語の kratuku、ロシア語の korotkij「短い」;リトアニア語のskursti「成長が阻害される」、 skardus「急な」;古アイルランド語の cert「小さい」、中アイルランド語の corr「成長が阻害された、小人の」とすべて同じ語源と考えられています。

必要な基準や量に達していないという意味は14世紀後半から;目標に達するには十分でないという意味は1540年代から、射撃での意味;十分な量がないという意味は1690年代からです。14世紀後半から「無礼で、ぶっきらぼうな」の意味が確認されています。1590年代からの「すぐに怒りっぽい」と言う意味は、おそらく「我慢できる時間が短い」と言う概念に由来するかもしれませんね。

この絵のタイトルはbenefits of being a short girl「背の低い子にとっていいこと」ですって。???日本人は海外に出ると背が低いのですが、背が低くて何かいいことありましたかねぇ?


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