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シンデレラのガラスの靴 靴にはこだわりを持っていますか?

シンデレラと言えばガラスの靴がなくてはならないものですよね。しかし、昔からのシンデレラのお話では、ガラスの靴は登場しないのです。ディズニーが作り上げてしまったのでしょうか。

昔話にはslipper部屋履き、とありました。
本当のところは?と調べてみましたら、どうも童話を収集しているとき、ペローが「リスの皮」の靴と「ガラス」の靴を聞き間違えてしまった、あるいは書き取り間違えた、と言うことだったようです。この二つの言葉はフランス語でどちらだったかがrが一字多いだけで、同じように聞こえるのだそうです。このことに関して、いったいどちらが本当か、と200年間も論争が繰り広げられているのだそうですからちょっと驚きです。

ディズニーの映画のイメージで、スリッパなんかではなくガラスのヒールがある靴の方が断然美しいと思うのですが。

もう一つ物語の中で、靴が大切な役割をしているお話があります。『長靴をはいた猫』です。

この物語の中で、猫はただの靴ではなく上等な長靴を所望し、手に入れました。なぜそんなものが必要だったのでしょうか?ただの格好を付けている猫のお話?なんて思ってしまいましたが、衣服の歴史本を読んでいてはたと気が付きました。中世のヨーロッパにおいて長靴を、島も上等な靴を履いていると言うことは、どんなにか重要なことだったのです。

古代から奴隷と囚人は靴を履くことができなかったからです。靴は高価と言うこともあったのでしょうか。

だから、この猫はまずは己の身なりをかため、自分がどれほどの人に仕えているかを見せようとしたのです。

今の世も「靴を見ればその人が分かる」と言われます。人間の頭の中は今も昔もそう変わっていないということでしょうか。

ところで現代の日本人は服だけでなく靴にも相当こだわっているような気がします。ご自分が何足靴を持っていらっしゃるか数えてみられたことありますか?何年か前、革命があった時フィリピンのイメルダ夫人の靴の数の多さが話題になったことがありましたが、あなたも彼女に負けない?

夫のある友人(アメリカ人)が日本の奥さんと離婚することになった時、家にあった靴の多さに驚いたとか。「イメルダか?」と言ったそうですが。

日本は湿気が多くて靴もうっかりすると履けなくなってしまいますよね。私たちがノルウェーから日本へ引っ越しする時、1足サンダルをノルウェーに置いてきました…というか、お姉さんの娘(当時ティーンエージャー)にあげて帰りました。背伸びしたい年頃の彼女、ヒールのある靴が嬉しくてそれをはいてくれたそうです。それからずいぶんの年がたち、私たちが最後にノルウェーを訪れた時、彼女の娘が当時そのサンダルを履いていると言っていました。やはり、同じ理由…ヒールが嬉しいでした。

それにその靴のノルウェーのデザインるに比べて断然おしゃれでしたので。そんなに何年も役に立って良かったなあと思います。

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