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衣服について

昔、人々はすっぽり足まで覆ってしまうrobeを着ていました。この衣服は寒さに対してはぴったりですが、農作業をしたり戦に赴く時には合理的ではありませんよね。ある時、彼らは思い切って裾を膝のあたりで切り落としてしまいました。これがskirt の始まりです。ただし、もとはと言えば、これは意外にも男性の衣服だったのです。

映画の中で、古代ローマ時代の兵士などはスカートを着ています。それに、今でもスコットランドの男性正装、キルトはスカートですよね。そして、男性だけが着衣しますよね。上記の理由の名残でしょうか。しかも、あのスカートの下には下着はつけないのが正装ですって。だから、重い【?】バッグをウエストからさげてスカートがひらひらしないようにおさえている、とか。

私のイギリスの友人宅の結婚式でも男性たちはそれを着たのですが、風がきつくて大変だった、と言っていました。もっとも、今時、本当に下着を着ていなかったのかどうかは疑問ですが。

印欧語のsker(切る)は北欧 ではskertになり、イングランドに侵攻した Norsノルマンが 残した言葉、skirtや short(短く切った)と言う英語になったのです。ノルウェー語の言葉、skで始まるものは「覆う」と言う意味を持っています。skyでさえそうなのです。英語のshoeも元を言えばノルウェー語でこの言葉はskで始まるのです。

長い袖は家事の邪魔だ、と袖も切ってしまいrobeの着丈も短くしたので shortという意服はshirtになりました。こちらは本来は女性の上着だったそうです。

shirtはもともと古ゲルマン語でskurtaz と言う言葉に由来します。この言葉は「短く切る」と言う意味を持っており、そこから「短く切られたもの=丈腰までしかない短い衣類」と言う風に転じていきました。中世の英語ではsherte、 shurte、 schirteなどと綴られていたのです。

skirtは中世には衣料の原型として立体的なデザインに発展していき、15世紀ころにフレアーが流行したほか、ギャザーやタックなどと言ったデザインの多様化が進められていったのです。16~18世紀ころにはスカートのふくらみを誇張するデザインが流行し豪華や優美などの言葉に象徴されるような奇抜なスカートが数多く作られました。

skで始まるこれらの衣服はもともとはノルウェー語から来ているということです。

ノルウェー語には他にsjで始まる言葉があるのですが、私には何となく発音しずらい音です。

さて、夫が困った日本語の音はhでした。ちゃんとはひふへほが言えない。そうかといってフランス人のように hotelがオテルになるわけでもないのですが。英語のhで始まる言葉、あるいは途中でhが入る言葉は何の問題はないのですが。やはり、hの音が日本語と英語、あるいはノルウェー語とでは根本的に違うということでしょうか。なぜ、こんな話になったかと言うと、ノルウェー語のskの発音は英語とは違います。shに近い、しかし、英語のshとはまた違う・・・だから夫が日本語のhの発音で困るのだと思います。


貫頭衣のイラストを探していたら、作り方まで載っていました。この絵の人たちは倭人ですって。女性は刺青をしていたのでしょうか。ずっと以前に読んだ本には、倭人は刺青をしていて野蛮である、と中国の当時の本にかかれてあると、ありました。

さて、倭人と言う言葉ですが、英語クラスに来ていた中国の若者にこの「倭「と言う文字を使って日本のことを話そうとしたら、それは悪い人たちのことだと言っていました。倭寇のことだったのでしょうか。

中国人にはrの発音が日本人とは違った意味で発音しにくいようです。私の知り合いの中国人は皆そうでした。日本人の苦手とする英語の発音もアメリカ人とかにはそんな風に思われているのでしょうか。

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