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「くそったれ、こんちくしょう」・・・私としたことがお下品な!

まずは、血の話しです。
古英語のblod「血、動脈と静脈を循環する液体」はプロト・ジャーマン語の blodam「血」(古フリジア語の blod、中世オランダ語の bloet、オランダ語の bloed、古高ドイツ語の blout、ドイツ語の Blutも同源)に由来します。一部の情報源では PIE(印欧語族)の bhlo-to-から来ているとされ、「膨れる、噴出する、吹き出る」と言う意味か、「外にはじけ出るもの」と言う意味かもしれません。これは語根 bhel-「反映する、開花する」の派生形としています。

古代インド・ヨーロッパ・語で「血」を意味するほかの単語の使用を避けたり、タブー視されたりしたようで、例えばesen-(詩的なギリシア語の ear、ラテン語の aser、サンスクリット語の asrk、ヒッタイト語の esharの源泉)がある。また、 krew-もあり、「体外の血、傷からの血」を意味していたようですが(ラテン語の cruour「傷口からの血」、ギリシア語の kreas「肉」として)、バルト・スラブ語群やほかのいくつかの言語では単に「血」を意味するようになっていきました。

この言葉の継承や関連性の意味は英語では13世紀半ばに出現しました。また「家族の一員、人種、親族;子孫、他社の血を受け継ぐもの」と言う意味は14世紀後半になってからです。生命の液体としての bloodは「心の気質、転生」として約1300年から使われ、多くの比喩的拡張を受けています。

ドラマの中、本とかの中でもよくbloodyと言う言葉を聞きますよね。今では普通に誰でも(? 本当は品がよくない言葉の様です)使っているようですが、一昔前までは使うのをはばかるような言葉だったそうです。直訳すると「血がいっぱい」、殺人現場にはぴったりの言葉か、と思ったりします。この言葉がどれだけ品がよくないのか、ネイティブでない私には何とも言えないのですが、とりあえずタイトルの「こんちきしょう」などに当たります

この冬数十年前(24,5年前だったでしょうか)のアメリカのドラマ(コメディシリーズ)を見ていて気が付いたことがありました。このbloodyも耳にしませんでしたが、最近、よく聞くf//////も発せられていませんでした。品のいいコメディかな、とも思いましたが、そうでもない。

それが、あるとき、登場人物の隣人の子供がその言葉を発したのです。字幕にはf……とだけうち込まれており、音声の方も聞こえないようになっていました。当時はその言葉が一番品のない言葉と思われていたのでしょうか。コメディの中では、数回、発せられ、それに対して大人は文句を言っていましたが、最終的にいつもの登場人物もその言葉を発してお話は終わる、と言う設定になっていました。

こうなるとネイティブでない私はその言葉をどれほどにとっていいものか分からなくなりました。なぜなら、他の映画などどの映画でも頻繁にそれは聞こえてくるからです。

また、私の元生徒さんがアメリカのコンピューター関係の本を買ったのですが、繰り返し繰り返しその言葉が出てくる、と言っていました。その書物を執筆したのは女性ですよ。その言葉も徐々にbloodyと同じように使われるようになっていくのでしょうか。

上のイラストも美しいフレームで品よく見えますが、書かれている英語の意味は「時にはそんなこともあるよ」です。shitもbloodyとかと同様な意味でよく使われている言葉、shitはウーーです。100年とか前はどうだったんでしょうね。

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