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【三章】Never give up. Try again. Up to you.

【二章】へ

初っぱなから2時間が経過。

大阪から出られない。

まだ1台もヒッチハイクできてない。

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最初は、IC(高速道路の入り口)の近くではじめる。
しかしさすがに「北海道」と書くのはまずいと思い、「東京方面」と書いた。
ヒッチハイクをはじめる。
さて、どこからはじめようか。
父の助言で、どこの道路が高速に乗る人たちなのかを知り、ボードをかかげた。

かかげるだけではつかまる率が低いので、信号の手前で待ち、赤になったら声をかけて行く。
するとあるおっちゃんが、
「東京方面はわかりづらいから、名古屋とかのほうがええと思うで!」
と、声をかけてくれた。
(あざす!!!)
乗せてもらえなくても、こんな風に返してくれる人がいる。
他にもトラックのあんちゃんが、
「😁👍」
ってしてくれたり
断られたとしても、めっちゃ笑顔だったり、
それだけでも嬉しい。やる気もあかる。
やったんねん!ってなれる。
ただそんな人ばかりではない。
大半が無視(ボードを見てくれすらしない。)だったり
ちょっと怒った風にする。
そりゃそうだ。
見ず知らずの謎にでかい荷物持ったノッポの男

スケッチブック持って
「乗せて!」
と言ってくるんだ。



そりゃ美人がヒッチハイクしてたら
ちょっと道違ってても乗して行きたいやろうけど。

「もう帰ろうかな」
「なんでこんなことしてるんだろう。」
「飛行機で行けばよかったんじゃ?」
「ヒッチハイクする場所を間違えてる。」
「俺みたいなやつは誰も乗せてくれないよ。」
「一人でやったのが間違いかな。」

めちゃくちゃネガティブが襲ってくる。
ただ、それに勝る覚悟と焦りがあった。
また後日、なんて時間はもうなかった。
あとの頼りは「今の自分」だけだった。

場所が悪かった。

ヒッチハイクするにも車が止まってくれる場所が必要だ。
しかしここにはギリギリ止まれるようなところしかない。
いや、ギリギリ止まれるようなところがある。

次でダメなら帰ろうと思った。

と、そのとき、

ダメでした。
テレビの「と、そのとき」は編集だなって思った。
家路につく。
もう仕方ない。
いくらがんばっても「がんばり方」が間違ってた。
DJ社長も言ってた。がんばり方から考える。
飛行機でお医者探すより、病院行った方がいい。
そもそもヒッチハイクしてるところがまずかった。
策を練り直そう。
始めるところを考えよう。

最後、もう一度だけ、

次の赤信号で、
それでもう無理なら帰ろう。

と、そのとき、

やったあああああいうえお!

感動とともに、勘違いかな?と思った。
が、止まってくてれる。
乗せてくれた。
こんなに嬉しい日があっただろうか。

【第一号車 帰国子女の男子大学生】

関西大学のだいすけさん!
実はちょうどカナダから日本に帰ってきたところらしい。
帰国子女じゃん。
一年間休学して、カナダへ行ったらしい。
なんとか自分が考えてたギリギリ止まれるところにギリギリ止めてくれて、
「あそこじゃ止まれんわ笑」
同感です笑
たくさんの荷物を乗せて、出発!!
「なんで乗せてくれたんですか?」
「おれ、ヒッチハイクしてる人乗せたかったん!」

乗せたかった!?

それは新しい笑
というのももともとヒッチハイクはしたいなと考えていたらしく、僕を見て、ヒッチハイクしてる人本当にいるんだ!って感じだったらしい。
そして高速に乗りたいことを話すと、高槻ICから乗ってくれることに!!
その間で、どんな荷物持ってるのか聞かれた
(二章より。)
ヒッチハイクの荷物って何か気になるわって感じだった。
そこで、伝承されし持物ファブリーズで笑いを取っていく。
そしてやはり聞かれたどうしてヒッチハイクしてるのか。どこからどこへ行くのか。
ヒッチハイクの理由は0章が本当のきっかけだが、決め手は一章のホリエモンのゼロという本だ。
とにかく何かやりたい、このままではこのままだと思い、ヒッチハイクをしてみた。
「でも実際にやってみるってええな」
このだいすけさんの言葉はめちゃくちゃ嬉しかった。
実際にやってみる。
これほど簡単で誰もやっていないことはない。
みんな結局口だけでなにもやらない。
結局やらない。自分もよくそれになってしまう。
だからこそ今回の言い訳さえしなければ行動できるヒッチハイクはものすごいモチベーションで挑めた。
さっきまで折れてたけど 笑

次に大阪から北海道で、これが第一号車ということを伝える。
「北海道!?海はどうやって渡るん?」

「フェリーです。」

さすがに海道のヒッチハイクは困難すぎた。
なぜなら相手は魚類や鳥類や哺乳類だからだ。
せめて人類でたのむ。
イルカとかクジラとかシャチとかヒッチハイクできたらな~
ヒッチハイクについて事前に調べていたら、なんかを貰ったりする人がいた。
本当にそんなことあるんだろうか。見ず知らずの人を乗せてさらに奢ってくれるなんて。
「コンビニよるけど、なんかいる?」
まじか。

アイスコーヒーと緑茶を奢られやー
ありがとうございます。
こんなにうまいコーヒーがあっただろうか。

雨雲だ。
ヒッチハイクに雨は天敵だ。
おそろしく困難になる。
雨だからヒッチハイクできない
という言い訳はできない。
したとしてもそこから動けなくなるだけだからだ。
言い訳ほど無駄なものはない。

そんなこんなで最初のSAに到着!!
本当にありがとうございました✨

「どうせやから、ヒッチハイク手伝わせて!」

!?
これが、ヒッチハイクか。
ん?あれ?

ふたりのヒッチハイカーがあらわれた!

最初のSAにまさかの自分以外のヒッチハイクする者が。
一人は広島からの社会人、もう一人が東京からの学生が来ていた。
二人とも滋賀方面。
社会人の彼はナンパ師らしい。童顔なので学生にみえた。
同じくヒッチハイクしてる人がいておもしろかった。
なんだ、ヒッチハイクは流行りか?笑
ヒッチハイクに関してを聞いておいた。
事前にYoutubeなどでヒッチハイクをしてる人をみたり、ブログなどで見ていたので、そこでの情報と同じような感じだった。
たとえば、


・方面のナンバープレートを狙う
これは結構重要で、まずは行きたい方面の可能性を厳選してしまう。
「青森」と書いてあれば、青森方面の可能性が高い。
遠距離トラックなんかはとくに、大阪なのに青森ナンバーがあったり。
そんなこんなで、北海道を目指す私には、ここで余裕をかます時間はないので、二人とだいすけさんにお別れをつげ、再びヒッチハイクをする。
たしか3台ほど声をかけたあとだった。

【第二号車 仕事帰りの元職人こがさん】

以外にすぐで驚いた。
まだPAでヒッチハイクしてから体感だが1分もたってない。
やはりホリエモンの言ってた社用車はのせてくれるは正しかもしれない。
ヒッチハイクが終わったらブログみたいなのを書くんですが大丈夫ですか?と許可を取ったあと、いろいろな話をしてくれて、ネタを書けるようにと配慮してくれてんかなーって優しさに包まれる。
今はサラリーマンのこがさんは、仕事柄よく高速を使うのだが、最近ヒッチハイクする人をよく見るそうだ。さっきも声をかけられたが、変な人そうだったので乗せなかったと。
たぶん社会人の人かな笑
仕事との依頼とかで東大阪とも親しいらしい。
もともとは電子関係の職人さんで、今はサラリーマンやってて、息子に向けついでほしかったけど断られたんだって。
その息子さんは営業部で言われたことじゃなく、自分からやりはじめたりしたので、課長に嫌われたらしい。
そういう自分から動く姿勢は、これからの時代大切なのに、潰されないでほしいな。
昔から無遅刻無欠席で、その点だけは立派らしい。
他にはないんですか?ってきいてもそこだけだよ。
なんか親子ダナー。
そんな息子さんはマンドリンもやってるらしい。

こういうギターみたいなやつ。
丁度それを教えにいったときに出会ったのが彼女なんだって。すてき。
こがさんはゴルフが好きらしい。見るよりもやるほうが好き。
職人気質のこがさんは、より良くを求めることが大事だと。だからこそ技術が進歩していくんだって。
でもできないことに挑戦しない若者が増えてて、できることしかしない子が増えていると感じてるそうだ。
そういう欲は大切だと思う。だからヒッチハイクのように挑戦してるあなたはいいですねって言ってもらった。
俺なんかまだまだやけども、これはなんとしてでも達成したい。
今走ってる高速は、東名新東名に別れる。
少し間違うと北陸のほうに行ってしまうから、東名が無難では?というアドバイスも頂いた。
こういうドライバーさんのアドバイスはすごい貴重。
そんなこんなで御在所SAに。
出会いあれは別れあり。
さっきのSAでは以外とすぐだったからここも以外とすぐ見つかるんじゃね?と、浅はかだった。


ここからが長かった。

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