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今なぜシステム思考が必要なのか?

まず、システム思考(Systems thinking)とはどう言う事なのか?

ウィキペディア(Wikipediaでは、様々な種類のシステムの多様な研究の技法が含まれる。自然界では、システム思考の対象の例として、例えば、大気、水、植物、動物など相互に作用を及ぼす多様な要素を含む生態系(エコシステム)があげられる。組織について言えば、システムは、組織を健康や不健康にするように機能する、人、構造、プロセスから構成される。システム工学は、複雑な工学システムを設計、構築、運行、維持するためにシステム思考を使う分野である。

よく判らないですよね?

 システムって聞くと一瞬「ITシステム」のような限定的な事を思い浮かべると思いますが、システム思考ではそうした、限定的な意味ではなく、情報、通信、メディア、ハードウエア、サービスから、人間、会社、社会、地球環境まで、ありとあらゆる対象をシステムとして捉えます。

1. システム思考で考えるって何?

「会社をシステムとして捉える」

 会社をシステムとして捉えてみてください 経理、営業、マーケティング、総務、製造等、複数の要因が集まったシステムと捉える事ができます。これをバランス良く機能させる事が必要です。システムにはメインで動かすシステムと機能を分割して動かすサブシステムがあります。例えば、あなたがABC会社の営業部所属の西東京支店営業マンだったとします。メインシステムは会社、営業部はサブシステム、あなたはその中を動かす重要機能の一部です。あなたは「会社」を動かすサブシステムです。

2. システム思考で考えるって何?

「木を見て森を見ず」

 もし、会社全体の「森の姿」を正しくとらえることができなかったら木の1本も植えることは難しいとは思いませんか? 「細かい部分にこだわりすぎて、大きく問題の全体や本質をつかまないこと」です。 一部や細部にとらわれすぎて全体に注意を向けず、物事がおろそかになっている状況を表します。 小さいことだけに心を奪われていて、全体を把握できていないことのたとえになります。重要なのは「木も見て森も見る」事なのです。

3. システム思考で考えるって何?

「人は見たいものしか見ない」

 全体を俯瞰し「木を見て森も見る」事が重要なのですが、人には今まで染み付いた「脳の癖(バイアス)」が有り、必ず「見たいものしか見ない」「見たいように都合よく事実を変換(事実と意見を混合)してしまう」習性を持つ動物です。カエサル(古代共和制ローマ末期の軍人・政治家)も「人は現実のすべてが見えるわけではなく、多くの人は見たいと思う現実しか見ない」即ち自分自身の思考にバイアスが掛かっている前提に立つと現状の問題をきちんと見るための思考が必要です。


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4.システム思考で考えるって何? 

「今日の整理」

1. ありとあらゆるものは「システム」

2.「木を見て森も見ず」ではなく「木も見て森も見る」

3.  人は「思考にバイアスが掛かっている」



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