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越境することの価値

#セミナー #キャリア #ヘルスケア #複業

先日、一緒にキャリアビジョンのワークショップを作っていて、最近仲良くしてもらっているヘルスケア領域の仲間に誘われ、こちらのセミナーに参加してきました。

■医療は「国家プロジェクト」

医療は「国費(保険)」で動いている「国家プロジェクト」であるために
その運営プロセスまでもが決められてしまっているそう。
凄く乱暴に言うと国のプロジェクトなので、
ビジネスのように継続的に収益をあげる仕組みを必死に考える必要がない。

だからこそ、この領域でキャリアを積んでいる人にとって、 
「保険内」から「保険外」に出て行くことは非常に大きな意味を持つのだそう。
それはつまり「ビジネスの世界に出て行く」ということを意味する。
でも、いきなり転職することへのハードルは物凄く高いと思うと、
複業というキャリアデザインがまさしく相性抜群な領域ですね。
 
昨日のセミナーで講師の方はこういう投げかけをされていました。

「あなたは物売りになれますか?」

 真剣に参加者の皆さんが聞いて、質問もしているのが印象的でした。 
 

そもそもなぜ、僕が作業療法士のみなさんと仲良くさせてもらってるかというと、
僕の今の一番の関心事である「越境人材の価値」を証明できる絶好の業界だと思っているからです。
 

■越境することで自分の価値がはっきりする

越境人材、英語で言うと「boundary spanner」。
意味はそのまま「境界(boundary)」を「またぐ人(spanner)」。
ここ数年で出てきた新しい言葉ではないですが、こういうポジションを強みにする方がここ最近かなり増えてきたと思います。

僕は越境初心者ですが、それでもここ数ヶ月経験してみて思ったことがあります。

同じ業界や似たような企業に出て行くことも「外を知る」という意味では大切だし、刺激的でもあるんだけど、
できれば業界や働き方の全く違う世界に出向いてみることをオススメします。
例えば、大手金融企業の会社員が美容師の業界に入り込んで見る、デザイナーがスポーツの世界に入っていってみる、などなど。
その方が違いが大きい(多い)から、双方にとって「価値」があると思っています。
 
<本人のキャリアにとっての価値>

いつも当たり前に使っている言葉(用語)が通じないくらいのところに越境すると、
「自分にできること」を捉えることが実は簡単になります。
いつも同じような人、業界の中にしかいないとその中での「自分の価値(=できること)」を周囲と差別化することは非常に難しくなります。
「ちょっとは得意だけど、まぁ…あの人の方が全然凄いからな」となります。
ところが、共通言語が通じないくらいに越境していくと、自分の当たり前があっという間に価値があることに変わります。
そういう場所では「自分の居場所」を見つけやすいので、複業先としても全然違う業界に行くというのはとってもオススメです。

<受け入れ側にとっての価値>
越境人材を受け入れる方のメリットはわかりわすいですね。
例えばこのセミナーでは、ビジネスマンであるヘルスケア系スタートアップの社長からすると専門的なケアのことはわからないので、
たくさんの生きた知見を持った作業療法士は事業を磨く上で必要な人材だと語られていました。
普段の「当たり前にやっていること」を「別の場所でやってくれるだけ」で、ほんとにただそれだけでありがたいんですよね。


自分で自分のキャリアをデザインできる人を増やしたい


これが僕のやりたいことです。
その一つの方法として複業はほんとにおすすめです。
いきなりビジネスサイドに転職するか残るかの極端な話だけじゃなくて、
その間にあるような、複業で「試食」をしてみたら良いのにと思っています。
来年は今年仕込んできたいくつかの仕掛けをスタートさせて、アクションする人を増やしていく、そんな働きかけをする一年にします。

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