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「すき」は無敵だからこそ

 好きな食べ物は?

好きな音楽のジャンルは?

好きなことは?

趣味は?

よくある、あるあるな質問だと思う。
あるあるだからこそ、どう答えると話が広がるかなぁなんてことを考えてしまう。だから僕は時と場合によって答えることをちょっと変えて話す。
あんまり関係性がない年上の人だと無難に読書(もちろん読書は好きです)とか、映画(映画館で何回も同じ映画を観るのが好きです)と言う。同年代の同性なら、「オードリーのANN」とか、「櫻坂46」とかって言う。もちろんこの2つも大好きです。

考えると、僕は好きなものに恵まれてるなぁと。視覚で楽しめるもの、聴覚で楽しめるもの、味覚で楽しめるものなど様々に、五感を使い倒して「好き」を楽しんでます。一方で、こうやって「好き」を人に話せるようになるまでには、時間がかかった。だから、今日は「好き」についてではなく、「好きを話せるようになるまで」について話したく。

僕が生きる記憶の中で最も古い(趣味的な)「好き」は、恐竜だったと思う。恐竜図鑑とか、クリスマスに飛び出す絵本の恐竜図鑑をもらったのが本当に嬉しかった思い出。ブラキオサウルスのフィギュアとお風呂入ったり、寝たり、ご飯をあげるふりをしたりして遊んだ。おままごとの要領で空きもしない口にヨーグルトを食べさせるふりをしてなぜか父親に怒られたのも鮮明に覚えてる。食べられるわけがないとか言われて。

恐竜の次は自衛隊(特に陸上自衛隊)だった。確か、おばあちゃんに陸自の朝霞駐屯地内にある陸上自衛隊広報センターに連れて行ってもらったのがキッカケだったと思う。小学2年か3年だった僕はそこから中学1年の5,6年を自衛隊とともに過ごした。装備名はほぼ全部を覚えていたし、広報センターにはその後も足繁く通った。流れで警察博物館とか、消防博物館に行ったりもして、消防博物館でたんけんボードにひたすらメモ書きをしているところを、おそらく深夜番組のロケであろう次長課長の河本さんとケンコバさんに出くわして何か話したりもした。その頃から興味のあるものは徹底的に調べ尽くす性格だった。おかげで学校の勉強は全く得意ではなかった。

そうして中学生になり、興味が自衛隊本体から、徐々にその制度に興味が移った。小6の卒業文集には確か、統合幕僚長になって自衛隊をより良くしたい的なことを書いた気がする。もしかしたら防衛大臣だったかもしれない。幕僚長になるには防衛大に行かなきゃいけない→防衛大に行くには良い高校に行かなきゃいけないと、高校を調べているうちに興味が技術に移った。そこで当時はまだニッチな界隈にいた落合陽一さんと出会う。まだ有名人ではなかったのでTwitterにレスすると応えてくれた。そこで筑波大の情報創成学類を目指すようになる。

そして同時期に、アニメに死ぬほどハマった。確か、クラスのそこまで仲良くない(普通)のクラスメイトに、ちょうどアニメが流行り始めたこともあっておすすめアニメを聞いたところ、「ラブライブ」と言われたのでテストが近いにも関わらず観始めた。そして、ラブライブを中心にアニメにハマった。その時、悲劇が起きた。確かある日の朝刊で、自衛隊とアニメ(ガルパン)がコラボしたという記事を父親が読んでいたので、「最近そういうのあるよね、いいよね!」的なことを言うと、具体的な言葉では覚えていないが、強くアニメを否定された感覚を覚えている。「まーイメージアップにはいいのかもね」的なことを言ったが、それ以降アニメを観ていることも、好きなことも隠した。

ある意味、しっかりと「カミングアウト」ができるようになったのは、高校1年になってからだ。アニメが好きで、お小遣いやバイト代をアニメに貢いでいることを公的な事実となったのはそのくらいのタイミングだ。それがなければ今自分はどうなっていたのだろう?と思うくらい、僕にとっては重要な出来事だった。

せっかくカミングアウトしたアニメも、高校1年が終わる頃には熱が冷めはじめ、当時の欅坂46にハマった。ライブに行ったり、ライブグッズを集めたり、毎週日曜夜はテレビ東京でやっていた冠番組「欅って、書けない?」をニヤニヤしながら観ていた。そんな充実した欅ライフが送れたのは、高1の時のカムアウトで何か自信をつけられたからだ。大好きな欅坂とともに日々の時間を過ごせることが本当に嬉しかった。おかげで僕の高校生活は充実したものになった。

好きでいるものを好きと言うには勇気や時間を要するものもある。家族に対して、友達に対して、恋人に対して、あるいは社会に対して。でも、誰かの好きを否定する権利も、邪魔する権利も、それを理由にいじめたりする権利も誰にもない。それぞれが好きなことに好きなだけ夢中になれたらもっと生きやすい世の中になるかな?と思ったり。そんな、想いもあって今回僕は「 #好きは無敵だ 」に参加しました。好きを好きと言えて、それに夢中になれることの幸せを感じる瞬間です。

ぜひ、参加してみてください


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