もはや観光施設。豊洲市場へ行って来ました。
「移転なんか出来る状態じゃありません。」
2年とちょっと前小池さんがそう言って、延期となった築地の移転問題。
先日、当初予定していた日程よりも2年近く遅れて、ようやく築地から豊洲に市場が移動しました。
そんなこんな、色々ありましたが移動して早3週間。
そろそろ落ち着いた頃だろうと思い、豊洲市場に行ってきました。
そんな新観光地の豊洲市場のレポートを少しばかりしようと思います。
青果部門
小見出しは「青果部門」としましたが、その「青果部門」の話をする前に、豊洲市場に行き着くまでに、問題がありました。
それは「アクセスが悪い」という事。
豊洲駅に行けば良いと思い、豊洲駅に着き駅員さんに「どっち行けば良いですか?」と聞いたところ
「ここから豊洲市場へ行くとしたらゆりかもめで二駅だね。歩くとしたら20分かかるよ」とのご案内。
有楽町線しか止まらない豊洲駅に行くのだけでも「築地に行くよりもだいぶアクセス悪いなぁ。」なんて思ってましたが、甘かったです。もっとアクセス悪かった。
それに加えて、地味にかかる電車代…
後からわかった事なのですが、新橋駅付近や勝どき駅の付近を通る都営のバスがあるらしく、そちらの方がおススメのようです。
料金も安いし、都心から来やすいとの事。
ただ、バスなので混雑していると時間がかかる分、到着時間が読めないからその点では電車の方が良いとか。
だいぶ行きづらいです。慣れれば大丈夫なのでしょうか。
とにかく、だいぶ迷ったりもしましたがようやく「市場前」に到着。
圧巻の大きさでした。飛行場のよう。
自宅にテレビのない僕にとって、完全に初となる豊洲市場は今からここを歩き回ると思うだけで疲れてしまう程の大きさでした。カッコ良いんですけどね。
まあ、中に入ってしまえば外を見ていても始まらないので、中へ行きます。
とりあえず、青果部門の見学ゾーンに行ったのですが野菜の名前が「日本酒と中国語と英語と韓国語」で書かれている柱にお出迎えしていただきました。
なんだか、先日区役所に行った時の事を思い出しました。この4カ国さえ書いておけば大体の人は読めるって事なのでしょうね。正直、なんだこれって感じですが。
窓から中が見えます。
新しい建物なので綺麗で当たり前なのですが、築地とのギャップがあり過ぎて感動しました。
普段使っている人間としては場内の様子を見る事に全く魅力を感じない僕ですが、こういうのも需要があるんだなぁ、と関心してしまいます。
一階は「販売」がメインのようなので、ごちゃごちゃしてなくて見てて気持ちいいのかもしれませんね。
野菜をピッキングするエリアは同じ建物の三階にあるらしく、そこは一般公開はしていない模様。
綺麗に並べられた野菜だけを見る事が出来ます。
観光客気分も楽しんだところで、一応お仕事で来ているので、業者向けである下の階へ。
どんなセキュリティがあるのかと待ち構えて一階の門の前まで来たところ、警備員さんに声をかけられました。
警備員「業者さん?」
僕「はい」
警備員「通って良いよ」
激ゆるでした。
恐らく、そもそも一般の人は下に行こうともしないだろうし多少人が下に行ったところで別に問題はないという事なのだと思います。
大人数で行ったら働いてる人の邪魔になるかもしれませんが、二、三人でフラフラと行く分には全く問題なさそうでした。
中の様子はこんな感じです。
綺麗。そして、使いやすそう。
中にいるおばちゃんも
「慣れたら問題ないよ。風情もへったくれもないけどね!ははは!」
と、笑っておりました。
完全な施設内に店舗があるので、空調も良く効いていて、野菜にとっても良い環境のようです。
以前は道が狭く、ターレー(フォークリフトのような1人用の乗り物)を店の横まで運転する事が出来ませんでしたが、ここでは道の広さが確保されているのでそんな心配はなさそうでした。
キノコが美味しそうです。
これだけ色とりどりだと、塩と酒を振って焼いてお皿に乗せるだけで豪華な一品に出来そうですね。
海鮮部門
海鮮部門の方にも見学ブースのようなものはありましたが、青果部門の物と大して変わらないだろうと思ったので、割愛させていただきます。
業者向けの海鮮部門の中はこんな感じでした。
僕が行った時間が遅かったので、大体の業者さんは閉まってました。
魚の匂いはしますが、とにかく綺麗で整備されている印象です。
というのも、築地にはどこのどんな業者が入っているという全体図を探すのですら大変だったのですが、この豊洲市場では五十音検索が出来るようになった上、番号まで振ってあるのでお目当ての業者がまぁ探しやすい。他の施設からしたら当たり前レベルの事ですが。
競りの場も一階は鮮魚、二階は雲丹、三階は加工品ときっちりと分かれていて、衛生面での配慮がここでもされていました。
僕が行った時間には全て撤収されていましたが、ここに魚などが並べられ、買い付けが行われているそうです。
「使い勝手はどうですか?」と僕が業者さんに聞いたところ
「俺は使いやすいよー」と答えていました。
とにかく広いので移動は大変ですが、全て屋内のため温度管理がしっかりと出来るため品質面においては確実に良い状態で扱えるそうです。
冬はともかく夏の暑さは魚にとって悪い方向にしか働かないですからね。
その他にも、事務所とウォークインの冷蔵庫・冷凍庫が同じ場所にあるため(元々は別の場所にあった)従業員間のコミュニケーションという点でもプラスだと仰っていました。
僕が事務所に行った時はマイナス60度の冷凍庫で作業していた人がちょうど出て来た所で身体をバタバタさせて温めていました。寒そう。
通路も広く、見やすく、歩きやすくなっているので、ここも少人数であれば行ってみたら面白い場所だと思います。
ただ、ターレーにだけはお気を付け下さい。
その他諸々部門
ちょうど案内をされていたため、写真はカシャカシャ撮ることは出来ませんでしたが、物販はかなり充実してました。
元々場内にあった道具屋や本屋などはこの海鮮部門のある建物の三階にあり、野菜や海産物を一般の人も買う事が出来ます。
ギャラリーもあるので色々な写真を見る事も出来ます。まさに観光地。
土曜日に行ったという事もあり、レストラン街は人ですごい事になってましたが…
ただ、移転してから3週間経っていたこともあり、だいぶ落ち着いていて、働いている人達も慣れていました。
問題だらけという声もチラホラと聞いてましたが、取引してる側からすると全く問題なく取引出来ています。
スペックで見ても確実に進化しているので、今後も豊洲市場と業者さん達にはお世話になり続けると思います。
観光地としても一度は行ってもみても良い場所だと感じました。
問題があるとすればアクセスですかね。笑
では^ ^
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