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「スポーツビジネス」を捨てよ。一緒にスポーツ界を突破できる仲間を募集します。


「スポーツビジネス」が流行っている。

日本中でセミナーがあって、イベントがあって、何だかたくさんのコミュニティがある。携わりたい、みたいな人も増えている気がする。

でも、一体「スポーツビジネス」って何だろう。
たくさんのイベントやコミュニティの中から、その定義とリアルを理解し、実際に戦える人材はどれくらい出てくるのだろう。

結論から言えば、今よく語られている「名前ありきのスポーツビジネス」は、
一刻も早く捨てられるべきだ、と考える。
ビジネスのプロとして、シンプルに結果を出せる人材こそが、今必要なのではないか。

■「スポーツビジネス」の定義

スポーツビジネスは商売だ。
徹底的に顧客にとっての「価値」向上させ、体験させ、対価を支払ってもらうビジネスだ。
(ここでの「顧客」は、後述のように非常に広い意味を取る。)

その構図は非常にシンプルだーーー顧客を喜ばせる。その満足度に応じて対価をとる。
いわゆる「スポーツビジネス」を夢見る人間が陥りがちなのは、「スポーツ」という特殊性、あるいは「響き」に引っ張られてこの定義を忘れてしまうということだ。
スポーツビジネスも、アイドルビジネスも、お肉屋さんも、パン屋さんも、スタートアップも、この点においては何も変わらない。大切なのは徹底的な「顧客志向」であり、「顧客思考」である。

徹底的な顧客志向(思考)において、散漫な行動は許されない。
顧客は常に見ている。「スポーツビジネス」という響きに騙されてはいけない。

■「顧客主義」と「主観」の両輪

徹底的な顧客志向(思考)との両輪で、スポーツとしての、あるいはその種目独特の、あるいはそのクラブ(チーム、選手)独特の「価値」を、顧客に見出してもらうことが大事になる。

この部分の設定は、ある種「主観的」で良い。
これがそのスポーツ(クラブ、選手)のフィロソフィーであり、理念であり、ブランドになる。この部分は一度決めたら「ズラしてはいけない」
この「主観的なもの」は日々変化するものではない。日々考えることではなく、困った時に、顧客を含めた組織に属する皆が、立ち返ることのできる拠り所である。

ここでチームの理念やブランディングに関する施策、その是非について詳細に述べるつもりはなく(今後気が向いたら書くかもしれない)、
重ねて伝えたいのは、

(Ex):うちのクラブは育成型クラブである。

のようなスポーツ独特の理念、フィロソフィーと、

(Ex):クラブに対するファンの顧客満足度が高い/低い

というようなビジネスとしての基本的な基準を混同してはいけないということだ。

現在、SNSなどで語られる「スポーツビジネス」は、多くの場合このような概念をごっちゃにしている。他の業界と求められるものは大きく変わらない。
「スポーツっぽい」ことを語ることは楽しく、耳馴染みがいいかもしれないが、大事なのは顧客の課題解決だ。

なんども繰り返しになるが、求められるのは顧客に寄り添い、顧客の声を聞き、顧客のためのサービスを作り出していく能力なのである。


■スポーツの現場で戦うということ

スポーツビジネスにおける「顧客」は、非常に広い概念だと前々項に記した。

「顧客」はいわゆるファン、だけではない。金銭的に関与するスポンサーはファンに近い概念としての「顧客」だし、勤務するスタッフや職員、さらには選手に至るまでがそのスポーツ、クラブetcに対する「顧客」であると捉えられる。

例えば特に地方のJリーグクラブにおいて、本業のスポーツとは違う新規事業を立ち上げる動きが出ている。このことも、新しい収益源の確立をすることによって、「顧客」であるスタッフや職員、選手(あるいはクラブ全体)を守るための施策であると捉えられる。

ただ、スポーツビジネスが「顧客の価値最大化」をその最大目的とする以上、スポーツビジネスに携わる者は、先に挙げた全ての「顧客」に気を遣い、利害を調整しなければならない
時には、「主観」としての理念やブランディング、フィロソフィーを優先するため、とある「顧客」の優先度を下げる(抑える)必要も出てくる。
2019年シーズンのJリーグ・東京Vのユニフォームが話題になったが、裏にあったはずの、各所との利害調整に割かれた労力は、計り知れない。



竹中玲央奈氏も書いていたが、これゆえに、現在あるイベントやセミナーなどで語られる知見やアイディアなどが具現化することはほとんどない。
(決して、アイディアを出すことが悪いことだとは思わないし、必要だとは思う。)

残念ながら、現在の日本の「スポーツビジネス」において、その現場構成員(僕も含め)が最も磨耗し、疲弊しているのはこの「利害調整」なのである。

若い「世代の力」によって、あるいはこれまでとは違う「主観」の立て方(≒ブランディング)によって、この現状を打破したい。突破したい。
その前段階として、顧客志向(思考)を学び身につけられる優秀な人材が、この現場の実態を「知る」必要があると考えている。

■じゃあ何をするのか

これも、竹中玲央奈氏のnoteに詳しいのでそれを読んでください。名前も「レオナゼミ」だし。(笑)

詳細は本当に彼のnoteに任せるとしても、僕がやりたいのは「『人材の流動化』のための『人材の集積』」である。
現在のスポーツ業界には、圧倒的に「人材の流動性」が足りない。
本ゼミを通して、僕らの世代から様々な人材をスポーツ界に本気で送り出したい。

少なくとも僕自身は、人を「教育」できるほど能力もないし経験もない。
だから、この場所は「塾」でもない。「サロン」でもない。
皆でスポーツ界を突破していく「ゼミ」である。

興味をお持ちの方は、ぜひ以下の仮登録フォームから。
お待ちしています!