記者クラブいらない訴訟、記者会見

 2023年7月27日、フリーランスの三宅勝久と寺澤有が原告となり、「記者クラブいらない訴訟」を東京地裁に提起した。同日、三宅と寺澤、代理人の山下幸夫弁護士は司法記者クラブで記者会見を開いている。

 記者会見に参加していたフリーランスの林克明氏が、7月31日、記者会見の動画をYouTubeで公開した。

 記者会見では、最初に山下弁護士が訴状をもとに「記者クラブいらない訴訟」について説明。

 続いて、三宅と寺澤がそれぞれ以下のようなコメントを述べた。

「鹿児島県がフリーランスの取材を認めている状況で、私たちが塩田康一知事の就任記者会見に参加しようとしたら、記者クラブが『自分たちのルールに従わないから、参加させない』と言って、記者会見場に入ることを実力で阻止した。取材妨害であり、こういうことが通用するとよくないので、提訴した。庁舎内で県職員でもない人たちが『記者会見場に入るな』と妨害したのが、いちばんの問題」(三宅)

「鹿児島県知事の記者会見にフリーランスも参加させてほしいという交渉は、前々知事、前知事のときから広報課と行っていた。それが、ようやく、塩田知事の就任記者会見で認められた。にもかかわらず、民間企業の新聞社やテレビ局、共同通信社の社員が記者会見場の前でバリケードを張って、私たちを中に入れさせないようにした。極めて悪質。同業者、商売敵を排除して利権を守るためだ」(寺澤)

 記者会見には、鹿児島の新聞社やテレビ局の記者も参加した。質疑応答では、記者会見の在り方に関するやりとりもあった。記者会見や記者クラブの問題を考えるうえで、必ず役に立つ動画なので、ぜひ通しで視聴していただきたい。

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