寺澤有

1967年2月9日、東京生まれ。 大学在学中、自動車雑誌『ニューモデルマガジンX』でジ…

寺澤有

1967年2月9日、東京生まれ。 大学在学中、自動車雑誌『ニューモデルマガジンX』でジャーナリストとしてデビュー。 警察官、検察官、裁判官、自衛官などの不正を追及し続けている。 2014年、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」から「100人の報道のヒーロー」として表彰された。

メンバーシップに加入する

『インシデンツ』は名前のとおり、さまざまな「出来事」を取り上げていきます。 社会的に大きな「出来事」もあれば、寺澤有の身のまわりの「出来事」もあります。 それらに対するみなさんのコメントをいただければ幸いです。

  • 通常プラン

    ¥1,000 / 月
    初月無料

マガジン

  • 記者クラブいらない訴訟

    • 8本

    鹿児島県知事の記者会見に参加しようとしたフリーランスが記者クラブのバリケードで排除された! 「取材・報道の自由の侵害だ」とフリーランスが記者クラブを訴えた裁判が始まった。

  • 飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判

    飛田友宏元教諭が提起している記事の削除を求める裁判をリアルタイムで報じ、「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態を暴く!

  • 新品川区長の記者会見でフリーランスは質問できるのか

    従前、フリーランスが参加できなかった品川区長の記者会見。この悪習を品川区長選挙を機に変えようという試みは成功するのか。

  • 保坂展人世田谷区長の記者会見でフリーランスは質問できるのか

    フリーランス出身でありながら、自分の記者会見からはフリーランスを排除する。「フリーランス界の裏切り者」こと保坂展人世田谷区長の仮面をはぐ!

  • さいたま拘置支所で前代未聞の不祥事

    さいたま拘置支所の刑務官を買収し、所内で飲酒するなど、特別扱いを受けてきた徳留隆成被告(覚せい剤取締法違反で起訴されるも、無罪を主張し、公判中)。徳留被告の告白をもとに、さいたま拘置支所のみならず、法務省、警察、裁判所の腐敗を暴く。

最近の記事

記者クラブいらない訴訟、第3回口頭弁論

 2024年2月5日、東京地裁(大須賀寛之裁判長)で「記者クラブいらない訴訟」の第3回口頭弁論が開かれた。  事前に提出されていた原告(三宅勝久、寺澤有)と被告(共同通信社、前田晋吾氏、久納宏之氏)の準備書面などの確認が行われたあと、大須賀裁判長が以下のように質問した(本記事の各人の発言は、読者が理解しやすいよう言葉を補ってある)。 「第1回口頭弁論で、原告は『鹿児島県主催の知事の就任記者会見で、被告が原告の取材を妨害したのが不法行為』と主張した。しかし、今回の原告の準備

    • 記者クラブいらない訴訟、第2回口頭弁論

       2023年12月11日、東京地裁(大須賀寛之裁判長)で「記者クラブいらない訴訟」の第2回口頭弁論が開かれた。  事前に被告の共同通信社、前田晋吾氏、久納宏之氏は準備書面と書証を提出しており、それらが正式に被告の主張、立証として採り上げられた。  民事訴訟の序盤は準備書面と書証のやりとりで費やされる。それらの中身は法廷でつまびらかにされないので、傍聴しているだけでは、訴訟の争点や進行状況がほとんどわからない。しかも、口頭弁論自体は、原告と被告、双方の弁護士の都合を聞いて、

      • 記者クラブいらない訴訟、第1回口頭弁論

         2023年9月25日、東京地裁(大須賀寛之裁判長)で「記者クラブいらない訴訟」の第1回口頭弁論が開かれた。  被告の共同通信社、前田晋吾氏、久納宏之氏は事前に答弁書を提出しており、擬制陳述(欠席)となった。ただし、前田氏は傍聴席に座り、メモをとっていた。  被告は答弁書で「原告らの請求をいずれも棄却する」との判決を求めた。原告らが「大会議室で行われた新知事の就任記者会見に参加できず」は認めるが、それが「被告前田支局長及び被告久納記者による違法な取材妨害により」という点は

        • 飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(15) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

           飛田友宏元教諭が〈横浜市が性暴力教諭の懲戒免職を隠蔽〉の記事の削除を求めている仮処分の第2回審尋は2023年6月30日に東京地裁立川支部(佐々木麗裁判官)で開かれることとなっていた。  飛田元教諭の代理人の櫻町直樹弁護士から「第1主張書面」が送られてきたのが6月26日、新たな証拠の書類が送られてきたのが6月28日だった。  新たな証拠の書類の中には、飛田元教諭の2通目の陳述書が入っていた。証拠番号は「甲第11号証」、日付は「令和5(2023)年6月26日」となっている(

        記者クラブいらない訴訟、第3回口頭弁論

        • 記者クラブいらない訴訟、第2回口頭弁論

        • 記者クラブいらない訴訟、第1回口頭弁論

        • 飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(15) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

        マガジン

        • 記者クラブいらない訴訟
          8本
        • 飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判
          15本
        • 新品川区長の記者会見でフリーランスは質問できるのか
          11本
        • 保坂展人世田谷区長の記者会見でフリーランスは質問できるのか
          4本
        • さいたま拘置支所で前代未聞の不祥事
          6本
        • 吉村洋文と武富士
          3本

        メンバーシップ

        • 「冤罪犠牲者の会」のなつし聡さんと会う

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 映画『プリンス ビューティフル・ストレンジ』

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 記者クラブが公人の記者会見を主催する法的根拠は存在しない

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 映画『怪談晩餐』

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 「冤罪犠牲者の会」のなつし聡さんと会う

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 映画『プリンス ビューティフル・ストレンジ』

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 記者クラブが公人の記者会見を主催する法的根拠は存在しない

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります
        • 映画『怪談晩餐』

          この投稿を見るには メンバーになる必要があります

        記事

          記者クラブいらない訴訟、記者会見

           2023年7月27日、フリーランスの三宅勝久と寺澤有が原告となり、「記者クラブいらない訴訟」を東京地裁に提起した。同日、三宅と寺澤、代理人の山下幸夫弁護士は司法記者クラブで記者会見を開いている。  記者会見に参加していたフリーランスの林克明氏が、7月31日、記者会見の動画をYouTubeで公開した。  記者会見では、最初に山下弁護士が訴状をもとに「記者クラブいらない訴訟」について説明。  続いて、三宅と寺澤がそれぞれ以下のようなコメントを述べた。 「鹿児島県がフリー

          記者クラブいらない訴訟、記者会見

          記者クラブいらない訴訟、はじまる

           2020年7月28日、塩田康一鹿児島県知事の就任記者会見に参加しようとしたフリーランス4人が、通信社や新聞社、テレビ局の社員の人間バリケードにより、会場へ入ることを阻まれるという取材・報道の自由を侵害する一大事件が発生しました。  当日、フリーランス側は取材の様子をYouTubeでライブ配信しており、問題の場面も含め、全経過が以下の3本の動画で確認できます。 カメラを止めるな! 7月28日(前編) カメラを止めるな! 7月28日(中編) カメラを止めるな! 7月28

          記者クラブいらない訴訟、はじまる

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(14) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

           飛田友宏元教諭が〈横浜市が性暴力教諭の懲戒免職を隠蔽〉の記事の削除を求めている仮処分の第1回審尋が2023年6月15日に東京地裁立川支部(佐々木麗裁判官)で開かれた。  2日後の6月17日、私は山下幸夫弁護士の新宿3丁目のシェアオフィスを訪ね、打ち合わせを行った。昨年6月にA子さんと母親を取材したときのノートと録音ファイルも持参していた。  昨年6月2日、私と犬飼淳氏、三宅勝久氏は、桜木町駅近くの「ニューオータニイン横浜プレミアム」のレストランでA子さんに取材した。A子

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(14) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(13) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

           2023年6月15日13時30分、私は東京地裁立川支部(タイトル画像)に到着した。山下幸夫弁護士とは、1階のロビーで待ち合わせすることとなっていた。  しかし、第1回審尋の開始時間の5分前、13時55分になっても、山下弁護士が現れない。とりあえず、私はエレベーターで4階の民事第4部へ向かった。  民事第4部の窓口で、私は「審尋期日呼出状」を提示してから、「山下弁護士は来ていますか」と尋ねた。すると、男性職員が「こちらに来るとか来ないとか電話があって、よくわからないんです

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(13) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

          横浜市役所に早めに着いたので、2階にある『HAMARU MARUZEN BOOK&CAFE』でコーヒーを飲みながら、山中竹春市長の記者会見で質問することを整理中。ここは初めて来たが、居心地がいい。コーヒーが380円(税込み)と安いのもいい。

          横浜市役所に早めに着いたので、2階にある『HAMARU MARUZEN BOOK&CAFE』でコーヒーを飲みながら、山中竹春市長の記者会見で質問することを整理中。ここは初めて来たが、居心地がいい。コーヒーが380円(税込み)と安いのもいい。

          『note』でも、つぶやけるようになったというので、試しにつぶやいてみます。本日は14時から山中竹春横浜市長の記者会見に参加します。暑いなか、電車で1時間30分以上かけて行きます。そのあと、電車で都心へ戻り、冤罪を訴える元被告人を取材しなければならないので。

          『note』でも、つぶやけるようになったというので、試しにつぶやいてみます。本日は14時から山中竹春横浜市長の記者会見に参加します。暑いなか、電車で1時間30分以上かけて行きます。そのあと、電車で都心へ戻り、冤罪を訴える元被告人を取材しなければならないので。

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(12) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

           2023年6月3日、東京地裁立川支部から「審尋期日呼出状」、飛田友宏元教諭の代理人の櫻町直樹弁護士から「削除仮処分命令申立書」と証拠の書類が届いた。前者は速達で手渡しだったが、後者はクリックポスト(信書以外の書類や書籍、商品などを送る郵便局のサービス)でポスト投函だった。  同日は土曜日で、通常の郵便の配達は休み。私は、終日、自宅で過ごしたため、翌4日未明、コンビニへ行った帰りにポストをのぞくまで、クリックポストが届いていることに気づかなかった。  私はクリックポストを

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(12) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(11) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

           飛田友宏元教諭(代理人:櫻町直樹弁護士)がnote株式会社を相手どり、〈横浜市が性暴力教諭の懲戒免職を隠蔽〉の記事を削除するよう求める仮処分を東京地裁に提起したのが2023年4月14日。この仮処分が取り下げられたとnote株式会社から私に連絡が来たのが5月16日。  飛田元教諭(代理人:櫻町弁護士)が私を相手どり、同様の仮処分を東京地裁立川支部に提起したのが5月29日。この仮処分の申立書と証拠の書類が私に届いたのが6月3日。  証拠の書類には、証拠番号「甲第1号証」とし

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(11) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(10) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

           飛田友宏元教諭(代理人:櫻町直樹弁護士)の「削除仮処分命令申立書」には、「補足」として、以下の記述がある。 〈本件申立てに先立ち、債権者(寺澤注:仮処分では、通常の裁判の原告にあたる者を債権者という。本件仮処分では、飛田元教諭のこと)は「note」を運営するnote株式会社に対して削除仮処分命令を申し立てた(東京地裁令和5年(ヨ)第1052号。以下「別件申立て」という。)〉 〈別件申立てにつき、ツイッターアカウントが「拡散希望」という見出しまでつけて言及している(甲6)

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(10) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(9) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

           2023年6月3日に届けられた「削除仮処分命令申立書」では、〈横浜市が性暴力教諭の懲戒免職を隠蔽〉の記事に飛田友宏元教諭の顔写真を掲載したことが、「債権者(寺澤注:飛田元教諭のこと)の肖像権を侵害する」ともされていた。 「顔写真の元になった写真は、債権者が勤務する小学校のPTAが作成した会誌に、『教員紹介』記事とあわせて掲載されたものである。債権者は、当該会誌への掲載についてはPTAからの確認を受け、これを承諾していたが、本件記事への掲載について債務者(・執筆者)(寺澤注

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(9) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(8) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

           2023年6月3日は土曜日だった。通常の郵便の配達は休みのため、飛田友宏元教諭の代理人の櫻町直樹弁護士から〈横浜市が性暴力教諭の懲戒免職を隠蔽〉の記事(以下、本件記事)の削除を求める仮処分の申立書などが届くとしたら、速達で送られてくると思っていた。  そこで、同日は在宅のまま過ごした。しかし、夜分になっても速達は届かなかった。  翌4日未明、コンビニへ買い物に行き、帰宅時にポストをのぞくと、封筒が入っていた。櫻町弁護士からの申立書などはクリックポスト(信書以外の書類や書

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(8) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(7) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!

           2023年6月3日10時過ぎ、東京地裁立川支部から速達で「審尋期日呼出状」が届いた。  債権者(通常の裁判の原告)が「飛田友宏」、債務者(通常の裁判の被告)が「寺澤有」となっており、「債権者からの申立てによる投稿記事削除仮処分命令申立事件について、あなたのお話を聞くことになりました」として、6月12日14時30分に立川支部へ出頭するよう求めている。  仮処分の申し立ては、債権者は十分に準備してから行えるが、債務者は、突然、「審尋期日呼出状」が届き、ごく近い日時に裁判所へ

          飛田友宏元教諭が記事の削除を求める裁判(7) 「取材・報道の自由」を脅かす名誉毀損裁判の実態!