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あの日みた夢のこと話してもいい?

きみが床に座ってて
後ろから私の腕を引き寄せて
私の背中に顔をくっつけた
肩甲骨のくぼみのところ

私は後ろ向きにきみの上に座った
私のおしりがきみの脚にあたるのがうれしくて
私はトントン上下に動いた

私たちはすごく楽しい気持ちになって
クスクスわらいながら
くっついて
やさしくゆっくり
トントン動いていたの

それはエッチな事ではなくて、
たまらなく気持ちよくて楽しい事だった

ねえねえ
すごくしあわせだねってきみに言ったら
きみも笑ってた

そしたらね、
部屋の向こうの方に
木の葉かな、モビールかな、
何か分からないけど、ゆらゆら揺れている影が見えたの

それをみて私、
きみとこのままでいたい、って思った
このまま時をとめたい、って強く思った

その途端
私たちは白い世界に放り出されたの

なにもない、白い世界

その時のこわさを言葉で説明することは出来ないよ
すぐに夢だって気がついたけど
夢でも現実でも同じことだった
こわさは変わらなくてただ涙が流れたよ

今でも思い出すとこわくなっちゃうんだ

それでね、
きみも、もしかしてこんな気持ちになったらどうしようって思った
こんなこわい気持ちをきみに味あわせたくないな
きみはこんな気持ちにはならないのかもしれないけど





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