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ビジネスを変える機械【マルチパレット×大容量工具マガジン】

5軸!
マルチパレット!
大容量工具マガジン!

具体的にどのような変化をビジネスにもたらすものなのか、なかなか想像しにくいところではないでしょうか?

そんな中で、アメリカのマツウラユーザーがとても面白いブログを書いていました。マツウラの導入によって、どう仕事が変わったのかというのが経営者目線で書いてありとても勉強になったのです。

今回はこのブログの和訳を紹介し、マルチパレット×大容量工具マガジンの機械による自動化がどうビジネスを変えるのかを紹介していきたいと思います。ちなみに掲載と紹介は許可をいただいています!

マツウラのMAM72-35Vを購入すると決めたとき、どうビジネスが変わるんだろうと考えていました。±0.0025mmの位置決め精度(スケール付)、±0.001mmの繰返位置決め精度がフルストロークで実現されており、どんな厳しい公差も対応できるようになります。また、PC32と330本ツールマガジンによる生産性と稼働の柔軟性の向上にも期待を寄せていました。試作、量産、リピート品の切り替えをスムーズに行えるということです。今回、この機械を数か月試してみて、我々の高い期待を超えるものだったということを書いていきたいと思います。

導入いただいているのは、MAM72-35Vというマツウラの旗艦モデルです!

スムーズな加工の切り替え

最近はMAM72-35Vで量産物の加工をしています。ある日、別の部品を3つだけ加工する必要が急に出てきました。この部品は3週間も加工をしていなかった部品だったんです。しかし、こんな特急の仕事が舞い込んでもMAM72-35Vなら何の問題もありません。
工具本数に余裕があるので、量産で使用している工具に加え、3週間前に使っていた工具をマガジンに置いておけるんです。治具は標準化してあるので、段取り替えも必要ありません。機械が量産の加工をしている間に、ただ治具に素材を取り付けるだけです。プログラムをそのパレットに割り当てて、別部品の加工に切り替えます。加工が完了したら、元の量産加工にスムーズに戻せます。こんな急な仕事が来た時、以前は数日かかっていましたが、今は一日で対応できています。

特急案件を受けられるように

柔軟な切替ができることで特急の仕事も受けられるようになりました。以前は、特急案件のために量産を止めてしまうのでそのようなことはありえませんでした。MAM72-35Vがあれば、量産を進めている間に違う加工のための段取りが出来ます。新しい加工のプログラムと工具が用意できたら量産の隙間に、特急の仕事をやってしまいます。それが完了すれば、元の量産に戻ります。段取りを崩したり、作りなおしたり、また戻したりが必要ないんです。

行き戻りが多い試作にも対応

試作部品を削るときは、お客様の要求に合わせて小ロットだけまず生産しますよね。そして、お客様の検証がうまくいくことを祈りながらただ待つんです。もしうまくいかなければ、修正か再製作を短期間で対応する必要があります。試作で理想なのは、試作専用の機械を持つことかもしれません。しかし、お客様がその部品を検証したり組み立てたりしている間もずっと、その機械は稼働せず待つだけになります。マツウラであれば、試作用の部品を単品でも複数でも対応可能で、何も気にせずお客様に部品を渡せるんです。試作した部品がお客様の手元にある間でも、他の加工を進められるからです。検証が完了したら、加工を切り替えて、残りの受注分を加工するだけです。

試作から量産への移行

試作案件も量産案件のどちらも受けるビジネススタイルなら、MAM72-35Vが最適だと考えます。もし可能ならば、試作に使う機械は量産で使う機械と同じにするのが一番ですよね。現実的には、これを実現できないことは多いです。試作と量産で機械が変わるということはよくあります。こうなると、プログラム作成と調整を同じ部品で2回やらないといけません。
MAM72-35Vだと量産の計画を阻害することなく、試作や小ロットの案件を引き受けられるので、試作にも量産にも同じ機械を使えるんです。プログラム作成の工数や段取り時間の削減は省コストや短納期に繋がります。量産に移行しても試作と全く同じ精度になるので安心です。

一発で狙いの公差を実現

公差が厳しい複雑な部品は、細かな調整を行うのが普通です。つまり、ツール補正を少しいじったり、プログラムを修正したりして、公差に入るようにするということです。リピート品の加工でもこのようなことをすることはあります。
驚くことに、マツウラのMAM72-35Vだと、この時間のかかる調整作業が減りました。完全に必要なかったこともあります。機械の精度が本当に良くて、ロット違いの加工品を3次元測定器で測っても、ロットを見分けられないほどです。

終わりに


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このnoteを800文字程度にぎゅっと内容を凝縮した私のコラムが松浦機械製作所の広報誌、マツウラNEWS!にて掲載されております。


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