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【米津玄師】新曲MV「感電」感想 2020.7.11加筆

どうも、ワイトと申します。今回は、僕が大好きなアーティスト、米津玄師さんの新曲・「感電」の感想を書いていきたいと思います。

歌詞考察も行っておりますが、私見なもので、異論あればコメントでお願いします。

1.米津玄師とは

米津玄師さんの基本プロフィールです。

本名:米津玄師
生年月日:1991年3月10日
職業:シンガーソングライター
身長:188cm
血液型:O型

2.感電とは

新曲「感電」は、TBSドラマ「MIU404」の主題歌であり、新アルバム「STRAY SHEEP」の収録曲でもあります。米津さん自らが作詞・作曲を手掛けています。

3.歌詞と考察

題名「感電」

これは、電池のショート回路などのイメージで、サビの「たった一瞬のきらめき」を暗喩しているのではないでしょうか。

1番 Aメロ

逃げ出したい夜の往来 行方は未だ不明
回り回って虚しくって 困っちゃったワンワンワン
失ったつもりもないが 何か足りない気分
ちょっと変にハイになって 吹かし込んだ四輪車

歌詞からは深夜特有の微妙な雰囲気が感じられますが、楽曲を聞くとそれに加え、深夜に一人で車を運転していて、虚しくなったり妙にハイテンションになったりしながら走っている姿が浮かびました。

1番 Bメロ

兄弟よ如何かしよう もう何も考えない様
銀河系の外れへと さようなら
真実も 道徳も 動作しないイカれた夜でも
僕ら手を叩いて笑い合う
誰にも知られないまま

ここでの「兄弟」とは、自分であると考えられます。最後のシーンで米津さんが2人出てくるシーンがあるのですが、運転手に座る米津さんが主観、つまり米津さん自身が見た自分の像で、踊っている米津さんが、我々を含めた世間が俯瞰で見ている像なのだと思いました。
そして、あの謎のダンサーたちは、エンドクレジットで「Mirror Man」と表記されていました。もちろんこれは鏡を表しているのでしょう。
3行目はデマや誹謗中傷が飛び交う社会への皮肉だと思えました。イカれた夜とは深夜帯のことで、ネットの活動が最も盛んなのは、間違いなくこの時間帯だと言えるでしょう。
最後の2行と2行目からは、異なる自分同士で理解されなくても自分の生き方を貫くんだというメッセージが感じられるような気がしました。

1番 サビ

たった一瞬の このきらめきを
食べ尽くそう二人で くたばるまで
そして幸運を 僕らに祈りを
まだ行こう 誰も追いつけない くらいのスピードで

このサビ部分で、自分の生き様を貫くというメッセージをより強く発信しているような気がしました。
何を言われようと、一瞬でも、煌めいたそれを死ぬまで続けるんだという強い意思を表しているのかなと思えました。
3行目は、文字通り幸運を祈っているのでしょうか。
4行目は、後ろについてくるファンや世間を放り出してしまうくらいに駆け抜けていこうという決意表明なのかなと思いました。

1番 サビ(最後)

稲妻のように生きていたいだけ
お前はどうしたい? 返事はいらない

ここでの「お前」も自分自身ではないでしょうか。自問自答し、返事などなくても心は決まっているという暗黙のメッセージでしょうか。

2番 Aメロ

転がした車窓と情景 動機は未だ不明
邪魔臭くて苛ついて 迷い込んだニャンニャンニャン
ここいらで落とした財布 誰か見ませんでした?
馬鹿みたいについてないね 茶化してくれハイウェイ・スター

また場面は車に戻ります。停滞と自身のイラつき、さらに環境も決して良くはないことが分かります。
米津さんの歌詞でハイウェイと言えば、「アンビリーバーズ」が思い起こされます。
米津さんにとっては、ハイウェイは文字通り道で、進むべき過程なのかもしれません。

2番 Bメロ

よう相棒 もう一丁 漫画みたいな喧嘩しようよ
洒落になんないくらいのやつを お試しで
正論と 暴論の 分類さえ出来やしない町を
抜け出して互いに笑い合う
目指すのは メロウなエンディング

ここでの「相棒」も自分自身ではないでしょうか。漫画みたいな喧嘩とは、理想と現実の乖離やそこから生まれる葛藤のことかと愚考します。
「お試し」とは、悩みきれていないことを示しているのではないでしょうか。大成功している自分の生き方に間違いが本当にあるのかという葛藤なのかもしれません。
3行目は前回と同じく社会への皮肉だと思います。誰もが自己の主張を間違いなく正しいと思って押し付けあってるこの社会に対する強烈なパンチラインだと思います。
メロウとは「円熟した様子」を表します。アーティストとしてのより一層の熟成を求めているのでしょうか。

2番 サビ

それは心臓を 刹那に揺らすもの
追いかけた途端に 見失っちゃうの
きっと永遠が どっかにあるんだと
明後日を 探し回るのも 悪くはないでしょう

「それ」とは米津さんにとっての、情熱の原点なのだと思います。僕は本人ではないのでなんとも言えませんが、「追いかけた途端に見失っちゃうの」とは、追い求めても辿り着くことはできない、理想や夢に近いものを感じます。
永遠を求めるのは人間の性ですが、あるわけはありません。ここでの「明後日」とは、「明後日の方向」などと使われる、「全く的外れなこと」を意味する単語なのでしょう。そして、それを探し回る行為を「くだらない」とせず、あくまで美しいと描くところに、米津さんの世界観があるのだなぁと思いました。どんな行動も無駄ではない。むしろ洒落ているだろう?と強烈にメッセージをぶつけてくる感覚、これこそ米津さんだと思いました。

2番 サビ(最後)

お前がどっかに消えた朝より
こんな夜の方が まだましさ

ここでは、周囲から思われている「天才」という像に苦しみながらも、それがなくなるよりは、こうやって悩み苦しんで答えを探し求めるような時間の方がマシだ(むしろ求めているようにも見えます)と言っているのではないでしょうか。

Cメロ

肺に睡蓮 遠くのサイレン
響き合う境界線
愛し合うより喧嘩しようぜ
遣る瀬無さ引っさげて

1行目は押韻+「MlU404」のテーマにもなっている警察を暗に感じさせるような一節ではないでしょうか。
境界線とは主観の自分と他人から見た自分の間の線引きを表しているのだと思います。
ここで喧嘩し合うのがどちらも自分自身であると考えれば、「愛し合う」=「自分を甘やかす」ということなのでしょうか。喧嘩することによっていつまでもアーティストでいたいと言っているのかもしれませんね。
遣る瀬無さとは、「為す術がなく落胆していること」を表します。恐らく、理想と現実の違いを把握して、それでも歌い続けようとする米津さん自身の姿なのではないでしょうか。

ラストサビ

たった一瞬の このきらめきを
食べ尽くそう二人で くたばるまで
そして幸運を 僕らに祈りを
まだ行こう 誰も追いつけない くらいのスピードで
それは心臓を 刹那に揺らすもの
追いかけた途端に 見失っちゃうの
きっと永遠が どっかにあるんだと
明後日を 探し回るのも 悪くはないでしょう
稲妻のように生きていたいだけ
お前はどうしたい? 返事はいらない

恐らく、最後に自分のメッセージを声高に叫んで、この歌を締め括っているのだと思います。

4.感想

この歌を聴いて、本当に生き方を見直そうと思いました。中途半端で自分を甘やかすのではなく、自分と喧嘩、あるいは対話しながら、確固たる生き方を確立しようと思いました!

5.おわりに

いかがでしたか?
僕は感電をこのように読み解きました。まあ作られたのは米津さんなので、僕らの解釈は人それぞれでいいと思います。
違う意見あれば、どしどしコメントください!
Twitterにも掲載しますので、そちらのDMやリプでも構いません!

それではまた。ほな!